アフターピルで気持ち悪い?対処法と吐いた時の対応

監修者:産婦人科医 原野 尚美

最終更新日

アフターピルで気持ち悪い?

アフターピルを飲んだあとに気持ち悪くなったらどうしよう、すでに服用したけれど、胃がムカムカして吐きそう……とお悩みではありませんか?

避妊に失敗したかもしれないという強い不安のなかで、さらに体の不調や気持ち悪さに襲われるのは、本当に心細くつらいものですよね。

実は、アフターピルを服用したあとの気持ち悪さや吐き気は、比較的よく知られている副作用のひとつです。しかし、事前に正しい原因と対処法を知っておけば、過度に怖がる必要はありません。

今回は、アフターピルによって生じる気持ち悪いという症状の原因をはじめ、万が一吐いてしまったときの正しい対応、少しでも症状を和らげるためのセルフケア方法を、産婦人科医の監修のもと分かりやすくお伝えします。今まさに不安を感じているあなたの心と体に、少しでも寄り添うことができれば幸いです。

アフターピルによる気持ち悪さの原因と特徴

アフターピル後の気持ち悪さ

まずは、アフターピルを服用したあとにどうして気持ち悪くなってしまうのか、その原因と症状の特徴について優しく解説します。

急激なホルモンバランスの変化が原因

アフターピルの服用によって生じるマイナートラブルの多くは、体内の女性ホルモンが急激に変化することによって引き起こされます。

緊急避妊薬には、排卵を遅らせたり受精卵の着床を防いだりするために、多量の黄体ホルモン(プロゲステロン)が含まれています。このホルモンが短時間で体内に吸収されると、脳の嘔吐中枢が刺激されたり、胃腸の動きが一時的に低下したりすることがあります。これが、服用後に胃がムカムカしたり、気持ち悪くなったりするメカニズムです。

体が一時的にいつもと違うホルモンバランスに反応している状態ですので、お薬の成分が体に影響を与えているために起こる一時的な症状です。副作用が出ないからといって効果がないわけではありませんので安心してくださいね。

気持ち悪さはいつからいつまで続く?

気持ち悪さの症状があらわれるタイミングや持続期間には、個人差がありますが、一般的な傾向があります。

多くの場合は、アフターピルを服用してから数時間以内にムカムカとした諸症状が始まり、服用後24時間以内(長くても48時間以内)には自然と治まっていきます。お薬の成分が体内で代謝され、ホルモンバランスが落ち着くにつれて、体調も自然と元通りになりますので、まずは安心してくださいね。

ひとくちにアフターピルと言っても、お薬の種類(避妊方法)によって、気持ち悪さの出やすさは大きく異なります。従来の主流だったヤッペ法と、現在日本のオンライン診療等で広く処方されているレボノルゲストレル(ノルレボ等)の副作用の頻度を比較してみましょう。

避妊方法・お薬の種類気持ち悪さ(悪心)の確率実際に嘔吐してしまう確率特徴と現在の状況
レボノルゲストレル(主流)約3.8%約0.5%副作用が非常に少なく、体への負担が軽い。現在の緊急避妊の第一選択薬。
ヤッペ法(従来型)約50.0%約15.0%費用は抑えられるが、吐き気などの副作用が強く、現在はあまり行われない。

このように、現在主流となっているレボノルゲストレルというお薬は、昔のヤッペ法に比べて気持ち悪くなる確率が劇的に低くなっています。そのため、昔アフターピルを飲んで酷い目に遭ったから心配という方も、過度な心配は不要です。

目次

低用量ピルによる吐き気との違いは?

普段飲んでいる低用量ピルの吐き気と何が違うの?と疑問に思う方もいるかもしれません。

低用量ピルの場合も、飲み始めの初期(数週間から3ヶ月程度)にムカムカ感が出やすいですが、これは体がホルモンバランスに慣れるまで続くという特徴があります。毎日決まった時間に飲み続けることで、次第に症状は治まっていきます。

一方、アフターピル(緊急避妊薬)は一時的に高用量のホルモンを摂取するため、飲んだ直後の数時間がピークとなり、通常24時間から48時間以内にはすっきりとおさまるケースがほとんどです。どちらのピルであっても、吐き気がひどい時は我慢せず、吐き気止めを併用するなどして無理なく対処しましょう。

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アフターピルによる気持ち悪さ以外の初期症状

アフターピルの飲み始めには、吐き気以外にも一時的なマイナートラブルが起こることがあります。これらもすべて、ホルモンバランスの変化による一時的なものです。

  • 頭痛やめまい
  • 下痢や腹痛
  • 乳房の張りや痛み
  • 全身の倦怠感(だるさ)や強い眠気

これらの症状も、基本的には24時間から48時間以内におさまることがほとんどです。ただし、一向に症状がおさまらない場合や、日が経つごとに痛みが強くなっているような場合は、他の原因も考えられますので、無理をせず医療機関へ相談してください。

アフターピル服用後に吐いてしまった時の正しい対応

アフターピル服用後の嘔吐

もしもアフターピルを飲んだあとに気持ち悪くなり、実際に吐いてしまった場合は、お薬を飲んでからどれくらいの時間が経過しているかによって、その後の対応が大きく変わります。落ち着いて、時計を確認してみましょう。

服用して2時間以内に吐いてしまった場合

アフターピルを服用してから2時間(お薬の種類によっては3時間)が経過していない段階で吐いてしまった場合は、非常に注意が必要です。

お薬の有効成分が体内に十分に吸収されないまま、体の外へ出てしまった可能性が高いため、そのまま放置すると十分な避妊効果が得られなくなってしまいます。この場合は、緊急避妊を成功させるために、できるだけ早くもう1錠を追加で服用(再服用)する必要があります。

自己判断で諦めてしまうのが一番危険ですので、万が一2時間以内に吐いてしまったら、すぐに処方を受けたクリニックや産婦人科に連絡し、追加の処方について指示を仰ってください。

服用して2時間以上が経過してから吐いた場合

お薬を飲んでから2時間以上(できれば3時間以上)が経過していれば、基本的にはお薬の成分はすでに胃を通過し、小腸から体内にしっかりと吸収されています。

そのため、このタイミングで吐いてしまったとしても、アフターピルの避妊効果に大きな影響はないと考えられます。追加でもう1錠飲む必要はありませんので、安心してください。

その後は、失われた水分を補給しながら、体が落ち着くまでリラックスして過ごしましょう。

嘔吐が続く時の注意点と血栓症のリスク

血栓症の図解

24時間以上にわたって何度も吐いてしまうような場合や、水も飲めないほど体調が悪いときは、体を休めることが最優先です。

激しい嘔吐によって体から水分が失われると、急激な脱水状態に陥る危険性があります。体が脱水状態になると、血液がドロドロになり、ピルの重大な副作用として知られる血栓症(血管の中に血の塊が詰まる病気)の発生リスクが高くなってしまいます。

吐き気が少し落ち着いたタイミングで、スポーツドリンクや経口補水液などを、スプーンで1杯ずつ口に含むようにして、少しずつでも良いので水分補給を心がけてください。どうしても水分が摂れずつらい場合は、速やかに内科や婦人科を受診しましょう。

気持ち悪さを和らげるセルフケアと対処法

アフターピルを服用する前後や、服用したあとにムカムカを感じたとき、ご自身でできる具体的なケア方法をご紹介します。少しでも体を楽にするために、まずは試してみてくださいね。

服用タイミングの工夫

アフターピルは性交後、72時間以内(お薬によっては120時間以内)にできるだけ早く飲むことが何よりも大切です。そのため、基本的には時間を空けずにすぐ飲むべきですが、もし数時間の猶予があり、どうしても吐き気が心配な場合は、服用タイミングを工夫するのもひとつの手です。

例えば、空腹時にお薬を飲むと胃が刺激されて気持ち悪くなりやすいため、少し軽食を摂ってから服用する、あるいは寝る前に服用することで、気持ち悪さを感じるピークの時間帯を睡眠に充ててやり過ごす、といった方法があります。

ただし、繰り返しになりますが、時間が経つほど避妊の成功率は下がってしまいます。ご飯を食べるまで待とう、夜まで待とうと無理に引き延ばすのではなく、早めの服用を最優先に考えてくださいね。

服用後の服装や姿勢の工夫

アフターピルを飲んだあとは、体に余計なストレスをかけない環境を作ってあげましょう。

  • お腹周りを締め付けるような下着、ベルト、タイトな洋服を避け、ゆったりした部屋着に着替える
  • 無理に動こうとせず、ソファーやベッドで横になって安静にする
  • 横になるときは、枕を少し高くするか、足を軽く曲げて丸まった体勢(シムス位)になると胃への負担が和らぎやすい
  • 部屋の温度を快適に保ち、リラックスできる音楽を聴くなどして、気持ちを落ち着かせることも吐き気の軽減につながる

市販の吐き気止めは一緒に飲んでも大丈夫?

アフターピルと市販の吐き気止めを一緒に飲んでも、避妊の効果は落ちないの?と心配される方は非常に多いですが、結論から言うと、一般的な吐き気止めを併用してもアフターピルの効果が下がることはありません。

どうしても気持ち悪くなるのが怖いという方は、アフターピルを飲む30分ほど前に、あらかじめ吐き気止めを飲んでおく予防投与という方法も効果的です。

ただし、一部の抗ウイルス薬や抗てんかん薬など、ピルとの飲み合わせに注意が必要なお薬も存在します。市販の吐き気止め(内服薬)を購入する際は、薬局の薬剤師に相談するか、オンライン診療の際に医師に吐き気止めも一緒に欲しいと伝えるのが最も安心でスムーズです。

マイピルオンライン診療での安心なサポート体制

緊急避妊が必要なシチュエーションは、誰にとっても突然であり、時間との勝負です。病院に行く時間がない、産婦人科の待合室にいるところを人に見られたくないという方のために、マイピルオンラインでは、自宅にいながらスマホひとつで完結するオンライン診療サービスを提供しています。

スマホでお電話するだけの簡単な手順

マイピルでのオンライン診療は、非常にシンプルで分かりやすい流れになっています。

  • スマホやパソコンから、24時間いつでも好きな時間に診療枠をWEB予約する
  • 予約時間になったら、産婦人科の医師からあなたのご自身のスマホへお電話が入る
  • 直接お電話にて、現在の状況や体調、お薬の飲み合わせなどを医師が優しくヒアリングし、診療を行う
  • 診療後、お薬は中身が分からないようにプライバシーに配慮された梱包で、最短当日に発送される

面倒なアプリのダウンロードは一切不要で、ブラウザから3分で簡単に予約が可能です。お忙しい方や、すぐにでもお薬が欲しい方に寄り添った仕組みとなっています。

産婦人科医師による直接診療のメリット

マイピルオンラインでは、必ず経験豊富な産婦人科の医師が直接、診療と処方を担当します。

アフターピルを飲むべきかどうかの判断はもちろん、気持ち悪くなったらどうしよう、もし吐いてしまったらどう連絡すればいい?といった、利用する女性のリアルな不安や疑問に対しても、医師がその場でお電話を通じて直接お答えします。

また、吐き気が心配な方には、アフターピルと一緒に医師の判断のもとで適切な吐き気止めを同時に処方することも可能です。どんな小さな不安でも、独立した医師の責任において丁寧にサポートしますので、一人で抱え込まずに安心して何でも相談してくださいね。

※医師の診察の結果、症状や体質によっては処方されない場合もあります。

アフターピルの副作用に関するよくある質問

Q. 気持ち悪さが全くないのですが、避妊は成功していますか?

はい、気持ち悪さ(副作用)が全くなくても、アフターピルの避妊効果には何の影響もありませんので安心してください。現在の主流であるレボノルゲストレルは、副作用が非常に少なく作られているため、約9割以上の方は気持ち悪さを感じることなく経過します。副作用の有無と、避妊が成功したかどうかは関係ありません。避妊が成功したかを確認するためには、服用後3週間ほど経ってから、正しい生理(消退出血)が来るか、あるいは妊娠検査薬を使って確認するようにしてください。

Q. 市販の吐き気止めを一緒に飲んでも避妊効果は落ちませんか?

一般的な市販の吐き気止めであれば、アフターピルの避妊効果を弱める成分は含まれていませんので、一緒に服用しても問題ありません。アフターピルを飲むことへの恐怖心が強い方は、事前に吐き気止めを服用しておくことで、精神的な安心感にもつながります。不安な場合は、処方時に医師へ相談するか、市販薬の添付文書をよく確認してください。

Q. 吐いてしまって追加の薬が欲しい時はどうすればいいですか?

もしもお薬を服用してから2時間以内に吐いてしまった場合は、すぐにマイピルのサポート窓口、または処方を受けた提携医療機関にご連絡ください。医師の判断のもと、追加でもう1錠を服用するための再処方の手続きを速やかに行います。緊急性を要するため、メールなどではなく、速やかにお電話等でのご連絡をおすすめします。

Q. 気持ち悪くて水が飲めない時はどうすれば良いですか?

一時に多量の水を飲もうとすると、その刺激でさらに嘔吐を誘発してしまうことがあります。まずは水分補給のスピードを落とし、スプーン1杯のスポーツドリンクや経口補水液、または小さな氷を口に含んで、時間をかけてゆっくりと水分を体に馴染ませてください。それでも丸一日以上、一切の水分が摂れないほど吐き気が続く場合は、重度の脱水症や他の疾患のリスクがあるため、お近くの救急外来や婦人科、内科を必ず受診してください。

まとめ

アフターピルを服用したあとに生じる気持ち悪いという症状は、一時的な女性ホルモンの急激な変化によるものであり、お薬の成分が体に一時的な影響を与えているために起こるものです。

現在主流のお薬は、昔の避妊方法に比べて副作用のリスクが大幅に抑えられていますが、それでも万が一服用後2時間以内に吐いてしまった場合は、すぐに医師に相談して追加の1錠を飲むことが緊急避妊を成功させる鍵となります。

誰にも言えない不安や、体調面の心配を抱えているときは、決して一人で悩む必要はありません。マイピルオンラインでは、24時間いつでもWEBから予約ができ、産婦人科の医師が直接お電話であなたに寄り添った診療を行います。あなたの健やかで安心な毎日のために、オンライン診療という選択肢をぜひ優しく活用してくださいね。

※医師の診察の結果、症状や体質によっては処方されない場合もあります。

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参考文献

  1. 緊急避妊法の適正使用に関する指針 (令和7年改訂版)
  2. WHO : Emergency contraception (Key facts)
  3. 厚生労働省:「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に基づく緊急避妊に係る取組について
  4. 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA):医薬品副作用被害救済制度
産婦人科専門医 原野尚美

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

いかがでしたでしょうか? マイピルでは産婦人科の医師が、 ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、 直接お電話でお答えいたします。

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