生理前に体温が上がるのは高温期だから!基礎体温について知ろう

監修者:産婦人科医 原野 尚美

最終更新日

生理前に体温が上がるのは高温期だから!基礎体温について知ろう

「生理が近くなると、身体が暑くなる」「いつもより体温が高くなる」など、生理前は低温が普段とは違う状態になります。この変化をわかっておくと、生理が近づいていることや体調管理の仕方がわかるようにもなります。

そこで今回の記事では、生理前に体温が上がる理由と基礎体温について解説します。

生理前に体温が上がる理由

女性の身体は、女性ホルモン『卵胞ホルモン(エストロゲン)』『黄体ホルモン(プロゲステロン)』の働きによって支えられています。そして、生理前に体温が上がる理由となるものが黄体ホルモンです。

黄体ホルモンとは、排卵後から生理前にまで優位な状態で分泌されます。生理に備え、子宮内膜を厚くしたり、栄養分や水分を身体に溜めたりするための動きですが、その動きによって体温が上がることもあります。

高温期で体温はどれくらい上がる?

排卵後から生理前にかけて体温が高くなる時期を、『高温期』と言います。体温には個人差がありますが、0.3度から0.5度まで上がるのが一般的であり、37度近くまでに高くなるケースも多いです。

その影響により、

  • 身体がのぼせる
  • 微熱のような違和感を覚える
  • 代謝が上がるため、食欲が増進する

などの不調が目立つようになります。

目次

基礎体温を測り、高温期に備えよう

高温期は生理前ということもあり、体温の上昇のほかにも不調が多い時期です。閉経を迎える前の女性には共通して訪れることですが、可能であれば事前に対応できるのが理想とも言えます。

そこで、毎日基礎体温を計測し、自分が今どの状態にいるのかを把握しておくといいでしょう。

基礎体温の測り方

基礎体温を測るには、まず婦人体温計とノートを用意します。普通の体温計で測る方も多いですが、体温の微妙な変化を確認するには婦人体温計のほうが適しています。
ノートは体温の変化が確認できるグラフ式のものを用意しましょう。スマートフォンのアプリで登録できるなら、そちらでも構いません。

基礎体温は、毎朝起床して横になったままで測ります。身体を起こしたり、朝食をとったりした後で測ると正しい体温にはならないため、起床後すぐのタイミングを守りましょう。

体温を測る際には、婦人体温計を舌の下に挟みます。最初は安定しづらいですが、繰り返すごとに慣れていきます。

基礎体温は記録する

毎日基礎体温を測るなら、その都度ノートやアプリに記録しましょう。毎日のデータをみられる状態にしておくことで、今が高温期にあるか、そうでないか、生理が近いかなどを把握できます。

基礎体温を測って体調管理をしましょう

基礎体温がわかることで、生理前の症状をいち早く予防できます。「生理前は食欲が増進するから、食べ過ぎを防ぐために栄養をきちんととろう」「無理しすぎないように気を付けよう」「イライラしやすいから、リラックスできる時間をとろう」など、自分自身へのケアができるようになり、生理前の不調を軽減できます。

不調を防ぐには、まず自分自身の状態を知ることが最初のステップです。基礎体温を測る習慣を作り、数日続く不調や悩みを解消しましょう。

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