生理前は太りやすい!?体重が増える原因と対処法

監修者:産婦人科医 原野尚美 


最終更新日

生理前は太りやすい!?体重が増える原因と対処法

「生理前になると太るのはなぜ?」

「どうすれば生理前に体重が増えるのを防げるの?」

生理前は、体重が増えやすい時期だと言われています。いつもと変わらない生活をしているはずなのに、簡単に数キロほど増えてしまうこともあるでしょう。

生理前に体重が増えるのには、いくつかの理由が考えられます。理由を知っておくことで、体重の増加を防ぐことも可能です。今回は、生理前に体重が増える原因や対処法について詳しく見ていきましょう。

目次

  • 1.生理前に体重が増える原因
  • 2.生理前の体重増加を防ぐには?
  • 3.生理前に体重が増えても気にしなくて大丈夫
  • 4.生理前の体重増加に関するQ&A
  • 5.生理前は自分をケアして過ごそう

生理前に体重が増える原因

生理前に体重が増えるのは、女性にとっては仕方のないことです。決して、自分が悪いわけではありません。個人差はありますが、何もしなくても1~3kgほどは増えてしまいます。では、なぜ生理前になると体重が増えてしまうのでしょうか。

体に水分が溜まりやすくなるから

生理前はむくみやすいため、増えた水分量の分だけ体重も増加してしまいます。むくみやすくなるのは、女性ホルモンの影響です。女性ホルモンにはプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の2種類があります。

生理前になると、体に水分を溜め込む働きがあるプロゲステロンの分泌量が増えるため、むくんで体重が増えやすくなるのです。

ホルモンの影響で食欲が増加しやすいから

プロゲステロンは体に水分を溜め込みやすくするだけでなく、食欲を増加させる働きもあります。妊娠したときに備えて栄養素を体に蓄えようとする働きがあるためです。

このほか、プロゲステロンの働きによってイライラしやすくなったり不安になったりすることもあります。これにより、食欲が増加していつもより食べる量が増えて体重に影響が出てしまうのです。

下がった血糖値を上げようとするから

生理前は血糖値が下がりやすいことで知られています。血糖値が下がると、めまいやふらつきなどが出るため、どうにかして上げなければなりません。そこで体は、食欲を増加させることで血糖値を上げようとします。その結果、食べる量が増えて体重が増えてしまうわけです。

運動量が減少しやすいから

生理前になると倦怠感や、ふらつきが出たりして体を動かすのが億劫に感じる方もいるのではないでしょうか。PMS(月経前症候群)に悩まされ、寝込んでしまう方もいるかもしれません。

このように、生理前は運動量が減少しやすい時期です。そのため、消費カロリーが減少して体重が増えやすくなります。

便秘しやすくなるから

生理前はプロゲステロンの影響で便秘になりやすい時期です。腸の動きが鈍るため、便がなかなか排泄されません。体に便が溜まっていくため、その分の体重が増えてしまいます。

脂肪が増えて太っているわけではありませんが、体重が増えるため悩んでしまう女性が多いでしょう。

生理前の体重増加を防ぐには?

生理前の体重増加を完全に防ぐのは難しいかもしれません。しかし、体重が増えないように気をつけて過ごすことで増加を最小限にできます。

食物繊維を摂って過食を防ぐ

食欲が増加しやすい方は、食物繊維を意識して摂るようにしましょう。食物繊維には、次のような働きがあります。

  • 腸内環境を整える
  • 血糖値の急激な上昇を抑える
  • 脂質の排出を助ける

生理前は便秘しやすいため、食物繊維を摂って腸内環境を整えましょう。血糖値の急激な上昇を防ぎ、インスリンが脂肪を溜め込もうとする働きを抑えることもできます。

脂質の排出を助ける働きもあるため、過食を防ぐのに有効です。食物繊維は大豆やさつまいも、ごぼうやキャベツなどに多く含まれています。

マッサージを行う

むくみで体重が増えやすい方は、マッサージを行うのが効果的です。むくみと言えば、足がパンパンになることで悩んでいる方が多いのではないでしょうか。足に送り出された血液は重力に逆らわないと心臓に戻れないため、どうしてもむくみやすいのです。

足首から膝にかけて水分を動かすようにマッサージすると、むくみを改善できます。塩分の摂取量を控えてカリウムを積極的に摂るのもむくみ改善には効果的です。

軽い運動を行う

ウォーキングやジョギング、ヨガなど、軽く体を動かすようにしましょう。体を動かすことで血流が良くなり、むくみの改善につながります。また、運動がストレス改善になり、食べ過ぎを防ぐこともできます。

睡眠をしっかり取る

食べ過ぎを防ぐためには、睡眠をしっかり取ることがとても大切です。睡眠不足の状態が続くと、食欲を高める働きのあるグレリンというホルモンの分泌量が増えます。逆に食欲を抑えるレプチンの分泌量は減ってしまうため、寝不足は避けたいところです。

婦人科に相談する

生理前に太るのが気になる方は、婦人科で相談してみてもよいでしょう。低用量ピルや漢方薬を使用して生理前の食欲を抑えたり、生理そのものをなくしてしまったりできます。

また、多嚢胞性卵巣症候群や甲状腺機能低下症といった病気で体重が増えていることもあるため、一度しっかり検査してもらうことも大切です。

生理前に体重が増えても気にしなくて大丈夫

生理前に体重が増えてしまうと、「せっかくダイエットしていたのに…」「毎月のように体重が増えて嫌になる」と思ってしまうかもしれません。増えたまま戻らないかもと不安に思う方もいるでしょう。

生理が終わると体重は自然に戻る

生理前に増えた体重は、生理が終わると自然に戻ります。生理後はホルモンバランスが変わるため、むくみにくい体になるのです。そのため、生理前に体重が増えても神経質になりすぎる必要はありません。「元に戻るから大丈夫」と、大きく構えておきましょう。

生理が終わっても体重が戻らないときは食べ過ぎかも

もし生理が終わってもなかなか体重が戻らないときは、生理前に食べすぎている可能性があります。むくみによる体重増加は生理後に自然と元に戻っていきますが、食べ過ぎで増えた体重は戻らないことがあるのです。

食欲が増してついつい食べ物に手が伸びてしまうかもしれませんが、食物繊維を摂ったりよく噛んで満腹中枢を刺激したりして食べすぎないように気をつけましょう。

生理前の体重増加に関するQ&A

最後に、生理前の体重増加についてよく聞かれる質問にお答えします。

生理前に増える体重は何kgまでなら正常ですか?

生理前にどれくらい体重が増えるのかについては、個人差があります。一概に何kgまでが正常だとは言えませんが、1~3kg程度の増加でしたらとくに問題ありません。

生理後に一気に痩せるのはなぜですか?

生理後は、プロゲステロンよりもエストロゲンの分泌量が有意になります。エストロゲンは余分な水分を排出する働きがあるため、生理後はむくみが取れて痩せやすくなるのです。

生理前のむくみはいつからいつまでありますか?

生理前のむくみは、生理が始まる約1週間前から始まり、生理が終わって約1週間で元に戻ることが多いと言われています。

生理前は自分をケアして過ごそう

生理前はむくみが生じたり食欲が増加したりすることで、太りやすくなります。これはプロゲステロンという女性ホルモンの影響です。生理が終わるとプロゲステロンの分泌量が減るため、増えた体重は自然と元に戻っていきます。

マッサージや運動をしてむくみを改善したり、食物繊維を摂って食欲を抑えたりすると、生理前の体重増加を最小限に抑えられるでしょう。どうしても太るのが気になる方は、婦人科で相談してみるのもおすすめです。

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

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