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ピルを個人輸入するのはあり?安全なピルを手に入れる方法は?
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日
「病院で貰うより安いから個人輸入でピルを購入したい」
「個人輸入でピルを買うと何か問題があるの?」
ネット通販を使うのと同じ感覚でピルを個人輸入できることから、病院を受診せず安易に個人輸入を利用している方が見られます。個人輸入代行業者を利用することで、誰でも簡単に購入できてしまうのです。
しかし、個人輸入の利用は決しておすすめできません。今回は、なぜピルの個人輸入がおすすめできないのか、安全なピルを手に入れるためにはどうしたらいいのかなどについて解説します。
目次
- 1.ピルを個人輸入するのは絶対にNG
- 2.個人輸入のピルを服用するとどうなるの?
- 3.なぜ個人輸入のピルは安いの?
- 4.ピルは自己判断で服用しないほうが良いケースも
- 5.正規品のピルを手に入れる方法は2つ
- 6.なぜ医師の診察を受けないとピルを購入できないの?
- 7.医療機関を受診する時間がない方にはオンライン診療がおすすめ
- 8.まとめ
ピルを個人輸入するのは絶対にNG
個人輸入代行サイトとは、海外の医薬品を購入するための手続きをすべて代わりに行ってくれるサイトのことです。いくつもの個人輸入代行サイトがありますが、ピルを個人輸入するのは絶対に止めましょう。まずは、個人輸入がおすすめできない理由を紹介します。
有効性や安全性がきちんと検査されていない
個人輸入代行サイトで扱われているピルは、有効性や安全性がきちんと検査されていません。ドラッグストアや薬局で手に入る医薬品は、すべてきちんと効果があるか、安全性が確立されているかが確認されています。国が定める基準をクリアしたものしか販売できない決まりになっているのです。
個人輸入で購入できるピルは、そもそも検査が行われておらず有効性や安全性がはっきりとしていません。また、医薬品医療機器等法に違反せず輸入していることを示す薬監証明を取得しないまま販売している可能性もあります。
有効成分が入っていない可能性がある
個人輸入したピルには、有効成分が入っていない可能性があります。正しくピルを服用しているのに妊娠効果が得られなかったり、生理痛やPMSがまったく改善しなかったりすることがあるのです。まったく効かない場合は、有効成分が入っていないかもしれません。
表示と違う成分が入っていることがある
個人輸入したピルには、表示と違う成分が入っていることがあります。有効成分以外に、不純物が混ざっているケースも少なくありません。実際にこれまで、ペニソールという無承認無許可医薬品から多量の鉛が検出された例があります。
副作用が起きてもすべて自己責任
個人輸入したピルを服用して入院レベルの副作用が起きたとしても、すべて自己責任です。国内の基準に則って製造販売された医薬品で重大な健康被害が起きた場合は、医薬品副作用被害救済制度の対象となります。
医薬品副作用被害救済制度とは、適正に医薬品を使用したにもかかわらず入院レベルの副作用が起こった際に救済給付を受けられる制度のことです。個人輸入で購入したピルは、医薬品副作用被害救済制度による救済の対象となりません。
個人輸入のピルを服用するとどうなるの?
「個人輸入したピルを服用しても、自分なら大丈夫だろう」と思っている方もいるでしょう。しかし、個人輸入で購入したピルを服用すると、思わぬ被害に合う可能性があります。
きちんと避妊できない可能性がある
有効成分が表示量通りに入っていなかったり、まったく違う成分が入っていたりすることがあるため、正しく服用してもきちんと避妊できないことがあります。
国内承認薬のピルを服用した場合の避妊成功率は約99.7%です。そのため、正しく服用していれば妊娠することはほとんどありません。しかし、個人輸入で購入したピルは偽造品の可能性があるので、妊娠する可能性が高くなります。
健康被害に合う可能性がある
個人輸入したピルを用法用量通りに服用したとしても、思わぬ健康被害が出る恐れがあります。ピルではありませんが、経口妊娠中絶薬を個人輸入して服用したところ、多量の出血やけいれん、腹痛を起こして入院になった事例が実際にあるのです。
なぜ個人輸入のピルは安いの?
個人輸入のピルが安く手に入るのは、日本とは違って衛生環境が保たれていない工場で製造したり、有効性や安全性に関する試験を行っていなかったりするためです。
また、個人輸入代行サイトで販売されているピルは、基本的にジェネリック医薬品となっています。ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許が切れた後に製造販売される薬のことです。特許が切れているため、低コストで製造できます。
ピルは自己判断で服用しないほうが良いケースも
そもそも、ピルは自己判断で服用するのに向いていない薬です。オンラインでピルの処方を行っているクリニックも、しっかりと問診をしたうえで問題ないと判断した場合のみ処方を行っています。
血栓症のリスクが高い可能性がある
ピルのなかでも良く使われている低用量ピルは、血栓症を起こすリスクを高めることがあります。出産直後の方、喫煙している方、過去に血栓症を起こしたことがある方などは血栓症のリスクが高いため低用量ピルを服用できません。このことを知らずに個人輸入で購入してしまう方が多くいるのが実情です。
肥満の方もピルの服用には注意が必要
肥満も血栓症のリスクを上げる要因となります。脂肪組織からアディポサイトカインという生理活性物質が分泌され、血液を固める働きが促進されてしまうのです。さらに、血液をサラサラに保つ働きが低下するため、血栓症のリスクが高くなります。
正規品のピルを手に入れる方法は2つ
安全にピルを服用したいのなら、正規品を購入するのが一番です。正規品のピルを手に入れる方法には次の2つがあります。
医療機関を受診する
産婦人科や婦人科を受診することで、ピルを処方してもらえます。「ピルを使ってみたい」と相談すれば、あなたに合ったピルを選んでもらえるでしょう。医療機関によっては、ピルの処方前に血栓症のリスクがないかを調べるための血液検査が行われることがあります。
オンライン診療で処方してもらう
最近では、オンライン診療も主流になってきました。オンライン上で医師の診察を受け、ピルを郵送してもらえる便利な方法です。「郵送してもらう」という点は個人輸入代行サイトを使う場合と変わりませんが、郵送されるピルが必ず正規品であることが大きな違いと言えるでしょう。
なぜ医師の診察を受けないとピルを購入できないの?
ピルは医療用医薬品といって、処方箋が必要な薬です。処方箋の発行は医師しかできないため、必ず診察を受ける必要があります。そのため、総合かぜ薬や胃薬のようにドラッグストアや薬局で購入することはできません。
医療機関を受診する時間がない方にはオンライン診療がおすすめ
「正規品のピルを購入したいけど、産婦人科や婦人科の受診は抵抗がある」
「忙しくて医療機関に行く時間がない」
このような方におすすめなのが、オンライン診療を行っているクリニックです。
他人の目を気にせずに受診できる
オンラインクリニックなら、診察から薬の受け取りまで自宅で完結します。一歩も外に出る必要がないため、誰かに見られる心配がありません。産婦人科や婦人科はなんとなく行きづらいという方でも気軽に受診できます。
待ち時間ゼロで自宅にいながら診察を受けられる
オンライン診療は、あらかじめ予約を取ってから診察を受ける仕組みになっています。時間が来たらすぐに診察を受けられるので、待ち時間はゼロです。忙しくて受診する時間を取れない方でも、オンライン診療なら無理なく受診できます。
ピルが自宅まで郵送されるので薬局に行かなくていい
オンラインで診察を受けた後は、自宅までピルを郵送してもらえます。薬局にピルを貰いに行く必要はありません。親にバレたくないという方は、郵便局留めで送ってもらうことも可能です。勤務先や指定の住所に発送してくれるクリニックもあります。
まとめ
ピルを個人輸入するのは絶対に止めましょう。有効成分が入っていなかったり、不純物が混ざっていたりする恐れがあります。国内未承認の薬で健康被害が出た例がこれまでに多く報告されているため、自分の体を守るためにも必ず医療機関を受診してピルを処方してもらうようにしてください。
マイピルでは、低用量ピルやアフターピル、生理移動ピルなどさまざまなピルを扱っています。扱っているピルはすべて正規品です。自宅にいながらピルを受け取れるマイピルをぜひ活用してみてください。
監修者
産婦人科専門医原野 尚美
いかがでしたでしょうか?マイピルでは産婦人科の医師が、ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、直接お電話でお答えいたします。
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