生理がなかなか終わらない!?出血が長引く過長月経とは
自分に合う低用量ピルはどれ?世代別の違いを解説
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日
「ピルってたくさん種類があるけど、どれも同じなの?」「友達は違う種類を飲んでるけど何か違うの?」など、低用量ピルの種類の多さに困っている方はいませんか?
低用量ピルは、ほとんど全てが同じような効果を持っていますが、少しずつ特色があります。
今回は、低用量ピルの違いについてご紹介します。低用量ピルを検討している方、症状があまり改善しないと感じて悩んでいる方の参考になれば幸いです。
目次
- 1.低用量ピルの効果
- 2.低用量ピルの世代ごとの違いとは
- 3.低用量ピルの種類を変えるメリットとは?
- 4.低用量ピルをお考えならマイピルへ
- 5.まとめ
低用量ピルの効果
低用量ピルには、第1世代から第3世代までの種類がありますが、基本的にはどれも同様の効果が得られます。主な効果について、ここで確認しておきましょう。
・避妊効果
正しく服用できていた場合、排卵が抑えられ、99%の避妊効果が得られます。
・出血量を抑える
低用量ピルを服用すると子宮内膜が厚くならないため、出血量を抑えることができます。
・生理痛の緩和
生理痛の原因は、子宮内膜を剥がすために起こる子宮の過収縮です。低用量ピルを服用していれば子宮内膜が厚くならないので、生理痛もやわらぎます。
・PMSの緩和
PMS症状には、女性ホルモン分泌量の増減が関与していると考えられています。低用量ピルを服用することでホルモン分泌の波が安定し、PMS症状を和らげる効果が得られます。
低用量ピルの世代ごとの違いとは
低用量ピルは、世代による大きな違いはありません。人によっては、どれを服用しても十分な効果が得られますが、薬である以上は体に合う・合わないの個人差があって当然です。それぞれの低用量ピルの特徴を、比較しながらご紹介します。
世代別の低用量ピルの違い
低用量ピルは、第1世代が最も古く、そこから第2世代、第3世代と改良されてきました。
世代によって、配合される「黄体ホルモン」の種類が異なり、それが効果の違いに繋がっています。
第1世代 | 第2世代 | 第3世代 | |
---|---|---|---|
商品名 (先発品) |
シンフェーズ | トリキュラー アンジュ |
マーベロン |
商品名 (後発品) |
ラベルフィーユ | ファボワール | |
黄体ホルモンの種類 | ノルエチステロン | レボノルゲストレル | デソゲストレル |
黄体ホルモン配合量 | 3相性 | 3相性 | 1相性 |
黄体ホルモン作用/ アンドロゲン作用の バランス |
◯/◎ | ◯◯/◎◎◎ | ◯◯◯/◎◎ |
得られやすい効果 |
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得られにくい効果 |
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出やすい可能性のある副作用 | 不正出血 | ニキビ | むくみ 胸の張り |
まず注目したいのは、黄体ホルモンの種類です。
黄体ホルモンには、黄体ホルモンとしての作用のほか、アンドロゲン(男性ホルモン)に似た作用もあります。アンドロゲン作用が強いと、ニキビや多毛などの症状が出てしまうかもしれません。理想的な効果が得られるように、黄体ホルモン作用やアンドロゲン作用の強さを調整し、黄体ホルモンが開発されました。黄体ホルモン作用とアンドロゲン作用の強さとバランスがそれぞれ異なります。
黄体ホルモン作用とアンドロゲン作用のバランスをみてみると、第1世代(ノルエチステロン)はどちらの作用もバランスがよく、第2世代(レボノルゲストレル)はややアンドロゲン作用が強く、第3世代(デソゲストレル)はやや黄体ホルモン作用が強いです。このバランスによって、体に合う・合わないが変わることがあります。
次に注目したいのは、黄体ホルモンの配合量です。黄体ホルモンの量は、からだの自然な分泌に似せて調節された「3相性」と、すべて一定量とされた「1相性」があります。
3相性の低用量ピルは、ホルモン配合量によって錠剤が色分けされており、きちんと順番通りに飲まないと効果が得られない点に注意が必要です。
後発品(ジェネリック医薬品)は、先発品と同一の有効成分を同一量含み、同等の効果が確認された医薬品を指します。効果は同じですが、費用を少し抑えることができるため、低用量ピルを長く続けることを考えると後発品でもよいでしょう。パッケージの大きさやデザイン、扱いやすさに違いがありますので、お好きなものを選んでください。
ただし、実診療の現場では以下のようなこともありますので、参考にしてください。
マーベロン(先発品)では不正出血なかったのに、ファボワール(後発品)では不正出血が起こったなど。
原因の詳細は不明ですが、先発品ではなかったことが後発品で起こることが多く先発品に戻すことがあります。
成分はどちらも同じですが、作り方や主成分以外のところが違ったりするので、全てが同じとは限りません。
もし後発品で何か不都合があった場合は先発品に変更するということも頭に入れておいたほうが良いかもしれません。
第1世代の低用量ピル
第1世代の「シンフェーズ」は、出血量を減らす効果、生理痛を和らげる効果に優れています。不正出血が起こりやすいとされますが、数か月服用を続けることで落ち着くことが多いので、さほど心配する必要はないでしょう。生理痛が特につらいという方に処方されるケースが多いです。
第2世代の低用量ピル
第2世代の「トリキュラー」「アンジュ」「ラベルフィーユ」は、第1世代を改良して不正出血を減らしたピルです。生理周期を安定化させたい、生理不順で悩んでいるという方にまず処方されるケースが多いです。
第3世代の低用量ピル
第3世代は、ホルモン量が一定なので、PMS症状が起こりにくいとされています。低用量ピルを使った生理移動も簡単なので、スポーツの大会や受験など、生理移動をしたいタイミングがある方に処方されるケースが多いです。
低用量ピルの種類を変えるメリットとは?
世代ごとの違いについてお伝えしました。違いがあるとはいっても、服用していて困っていることがないのであれば、わざわざ低用量ピルの種類(世代)を変更する必要はありません。
種類を変えるメリットは、「効果の改善」「副作用の軽減」です。
低用量ピルを服用していて、月経痛が少しずつ悪化してきたと感じる場合や出血量が増えてきた場合など、効果の改善を期待して世代を変えることが考えられます。
また、吐き気やむくみ、ニキビなど低用量ピルの副作用が気になる場合にも、世代を変えれば副作用が軽減されることも多いです。
【低用量ピルの世代変更をおすすめする例】
- 第1世代を服用していてPMS症状がつらい
- 第2世代を服用していてニキビに悩んでいる
- 低用量ピルを使った月経移動も年に数回おこないたい
など、世代を変えればよい効果が得られそうだという場合に、変更を検討しましょう。
低用量ピルをお考えならマイピルへ
低用量ピルを始めたい、服用中だけど世代の変更を相談したいという方は、ぜひマイピルをご活用ください。
オンライン診療は手軽で便利なものですが、「なかなか専門的な相談がしにくい」「病気の発見が遅れるかもと不安」という声も聞かれます。
マイピルでは、そういったご不安のある方でも安心してご利用いただけるよう、診療・処方に必ず産婦人科医が関わります。一人ひとりに合った低用量ピルのご提案をおこなったり、検査をした方がよい状態かどうかを的確に判断したりできる点が大きな強みです。
学校や仕事で忙しい方でも予定を合わせてご利用いただけるよう、朝は8時から、夜も20時までと診療時間も長く用意しています。
現在すでに低用量ピルを服用されている方も、これから始めてみたいと興味をお持ちの方も、産婦人科医の診療のもとで安心して始められるマイピルを、ぜひご検討ください。まずはご相談だけでも大丈夫です。
まとめ
今回は、低用量ピルの世代ごとの違いがなぜ生じているのか、自分に合ったピルを選ぶためのポイントについて解説しました。
低用量ピルは、世代ごとに含まれる黄体ホルモンの種類が違います。理想の効果を得るために少しずつ改良され、効果や副作用のわずかな違いに繋がっているのです。
効果・副作用に不満がないのであれば、低用量ピルの世代を変更する必要はありません。ですが、「求める効果が得られていない」「副作用がつらい」という場合には、世代の変更で改善される可能性があります。
マイピルでは、すべての方のご相談やピル処方を産婦人科医が担当します。初めての低用量ピルをご検討中の方、ピルの世代変更についてご相談したい方など、どなたでも安心してご利用ください。
監修者
産婦人科専門医原野 尚美
いかがでしたでしょうか?マイピルでは産婦人科の医師が、ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、直接お電話でお答えいたします。
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