低用量ピルと飲み合わせNGな薬・サプリを解説

監修者:産婦人科医 原野 尚美

最終更新日

低用量ピルと飲み合わせNGな薬・サプリを解説

「低用量ピルと飲み合わせの悪い薬はある?」

「低用量ピルと一緒に飲んではいけないサプリメントがあるって本当?」

低用量ピルは妊娠を望むまで、毎日続けて飲むものです。人によっては、何年も続けて飲むことがあります。そのため、低用量ピルを服用している期間に、ほかの薬やサプリメントを飲む必要が出てくることもあるでしょう。

そこで気になるのが、薬やサプリメントとの飲み合わせです。飲み合わせが気になって、ほかの薬やサプリメントの使用をためらっている方もいるのではないでしょうか。

今回は、低用量ピルとの飲み合わせに注意が必要な薬やサプリメントについて解説します。相性の悪い飲食物についても紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。

低用量ピルとの飲み合わせに注意が必要な薬

低用量ピルと相性の悪い薬は多く存在します。ほかの薬と併用することで低用量ピルの効き目が増減したり、併用薬の効き目にも影響が出たりする恐れがあるのです。ここでは、とくに注意が必要な薬について紹介します。

解熱鎮痛剤

解熱鎮痛剤にはロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンなどいくつか成分に種類がありますが、アセトアミノフェンと併用する場合はとくに注意が必要です。

低用量ピルとの併用が禁止されているわけではありませんが、同時に服用することで低用量ピルの効果が増強され、副作用が起こりやすくなる可能性があります。

アセトアミノフェンは市販の解熱鎮痛剤に多く含まれているほか、カロナールという名前で病院から処方されることもある成分です。アセトアミノフェン自体の働きも低下することが報告されているため、併用には注意しましょう。

ロキソプロフェンナトリウム(ロキソニン)とイブプロフェン(ブルフェン)は低用量ピルと併用可能ですので、安心してください。
実際に月経困難症等の場合、低用量ピルと一緒に痛み止めとして、ロキソプロフェンナトリウムが同時処方されるケースが多く存在します。
また熱が出てしまい、医師の診察を受ける場合は必ず低用量ピルを服用していることを伝えましょう。

抗てんかん薬や抗結核薬など

抗てんかん薬は、てんかん発作を抑えるための薬です。薬の種類によっては、低用量ピルを代謝するのに必要な酵素を誘導して分解を促進し、低用量ピルの効果を減弱させる可能性があります。フェノバルビタールやフェニトイン、カルバマゼピンやプリミドンなどは効果の減弱が見られやすいため、併用時には注意が必要です。

同様に、抗結核薬も併用すると低用量ピルの効果を減弱させる可能性があります。避妊効果が弱まることもあるため、抗てんかん薬や抗結核薬の服用が必要な場合は、低用量ピルを服用していることを医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

向精神薬 三環系抗うつ薬など

向精神薬 三環系抗うつ薬は、脳内のセロトニン・ノルアドレナリン活性を高めることで抗うつ効果を発揮するお薬です。
低用量ピルと同時に服用すると、三環系抗うつ薬の作用を増強させる可能性があります。

三環系抗うつ薬:クロミプラミン(アナフラニール)、ノルトリプチリン(ノリトレン)
アミトリプチリン・トリプタノール(アミトリプチリン塩酸塩)、イミプラミン(トフラニール)
トリミプラミン(スルモンチール)、ロフェプラミン(アンプリット)、ドスレピン(プロチアデン)
アモキサピン(アモキサン)

低用量ピルを飲んでいる方、始めてみたい方で上記お薬を服用中の方は、必ず通っている精神科や心療内科の先生に相談してください。

ちなみに選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と低用量ピルの併用は問題ないとされています。

抗真菌薬

フルコナゾールやボリコナゾールなどの抗真菌薬を併用すると、低用量ピルの効果が増強され副作用が出やすくなる可能性があります。なお、抗真菌薬であっても内服薬ではなく外用薬(塗り薬)の場合は併用しても問題ないとされていますので安心してください。

ちなみに、低用量ピルの効果が強く出たとしても避妊効果が高まることはありません。油断してうっかり飲み忘れることがないよう気をつけましょう。

目次

低用量ピルとの飲み合わせに注意が必要なサプリメント

低用量ピルとサプリメントは、基本的に飲み合わせに注意が必要なものはほとんどありません。ただし、セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)にだけは注意が必要です。

セントジョーンズワートは低用量ピルの代謝に関与する酵素を誘導する働きがあるため、代謝を促進させて効果が減弱する可能性があります。低用量ピルの効果が減弱することで避妊効果が弱まることもあるため、併用は控えるようにしましょう。

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低用量ピルとの組み合わせに注意が必要な飲食物

低用量ピルと相性の良し悪しがあるのは薬やサプリメントだけではありません。あまり神経質になる必要はありませんが、次に挙げる飲食物は低用量ピルの効果に影響を及ぼす可能性があります。

アルコール

低用量ピルは肝臓で代謝を受けます。同じく肝臓で代謝されるアルコールを同時に摂ると、アルコールの代謝をするのに肝臓が力を重点的に使うため、低用量ピルの代謝が遅れてしまうことがあるのです。

結果として低用量ピルの血中濃度が上がり、効果が強く出すぎてしまう恐れがあります。ある程度の時間を空けて適量のアルコールを嗜む程度なら問題ありませんが、低用量ピルをアルコールで服用するのはやめましょう。

炭酸水

炭酸水に含まれる気泡によって、低用量ピルの吸収に影響が出ると言われています。過度に気にしすぎる必要はありませんが、低用量ピルを服用するときは炭酸水ではなく水で飲むようにしましょう。

グレープフルーツ

グレープフルーツは、低用量ピルをはじめ、さまざまな医薬品と相互作用が出やすい食べ物です。グレープフルーツに含まれているフラノクマリンという成分が薬を代謝するための酵素の働きを阻害するため、薬の代謝が遅くなり効果が強まる可能性があります。

グレープフルーツによる代謝酵素の阻害作用は、24時間から2~3日続くと言われているため、低用量ピルを服用中は控えるようにしましょう。

カフェイン

カフェインも低用量ピルの吸収に影響を及ぼすと言われている飲み物です。しかし、影響についてはあまり気にしすぎる必要はありません。念のために控えておく程度で大丈夫です。

ただし、低用量ピルとカフェインを同時に摂取すると、カフェインの血中濃度が増加する可能性があるとの研究データが存在します。そのため、カフェインに対して敏感な方は併用に注意したほうがよいでしょう。

低用量ピルと飲み合わせが悪いものを飲んでしまったらどうするべき?

低用量ピルと飲み合わせが悪い薬やサプリメントを摂取してしまった場合でも、心配する必要はありません。効果が強まったり弱まったりすることはありますが、命に関わることではありません。しかし、併用薬によっては、低用量ピルの効果が不十分になって避妊効果がきちんと発揮されない可能性があります。

そのため、低用量ピルの効果を減弱させる可能性があるものを併用した場合は、ほかの避妊方法も同時に行ったほうが安心です。相性が悪い飲食物に関しては、摂取してしまったとしても過度に気にする必要はありません。次回からは同時に摂取しないように気をつけましょう。

低用量ピルを安全に服用するために心がけたいこと

低用量ピルは生理痛やPMSの緩和に役立つ薬として知られる一方で、人によっては副作用が出やすい薬でもあります。正しく服用するために、またうっかり副作用を強めてしまうことがないようにするためにも以下のことを心がけるようにしましょう。

医療機関を受診するときは低用量ピルを服用していることを伝える

医療機関を受診するときは、低用量ピルを服用していることを必ず伝えましょう。医師に言いにくい場合は、薬剤師にも相談できます。お薬手帳をもっている方は、手帳を活用して飲み合わせについて調べてもらうのもおすすめです。

自己判断で市販薬やサプリメントを併用しない

市販薬やサプリメントを使用するときは、必ずかかりつけ医や薬剤師に相談しましょう。自己判断で使用すると、低用量ピルの効果に影響を及ぼす可能性があります。薬局やドラッグストアにいる薬剤師に相談して飲み合わせについて調べてもらうのもよいでしょう。

低用量ピルは飲み合わせに注意しながら服用しよう

低用量ピルには、飲み合わせが悪い薬やサプリメントがあります。以下のものは、低用量ピルの効果に影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。

〈低用量ピルの効果を強める可能性があるもの〉

  • 解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)
  • 抗真菌薬

〈低用量ピルの効果を弱める可能性があるもの〉

  • 抗てんかん薬
  • 抗結核薬
  • セントジョーンズワート

このほか、アルコールや炭酸水、グレープフルーツのように低用量ピルの吸収に影響が出る可能性がある飲食物もあるので注意しましょう。飲み合わせが気になる場合は、かかりつけ医や薬剤師に相談するようにしてください。

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