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子宮内膜症の治療方法は?低用量ピルの効果や注意点も解説
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日
「子宮内膜症はどうやって治療するの?」
「子宮内膜症にも低用量ピルが使われるって本当?」
子宮内膜症は、子宮以外の場所で子宮内膜やそれに似た組織が発育する病気のことです。痛みや不妊などの症状を伴うため、早期に治療することが重要となります。
では、具体的にどのように子宮内膜症は治療していくのでしょうか。今回は子宮内膜症の治療方法について詳しく解説します。
目次
- 1.子宮内膜症の治療法はおもに3種類
- 2.子宮内膜症の治療に低用量ピルが効果的な理由
- 3.子宮内膜症の治療で低用量ピルを服用するデメリットはある?
- 4.子宮内膜症の治療で低用量ピルを服用するときに気をつけたいこと
- 5.まとめ
子宮内膜症の治療法はおもに3種類
子宮内膜症の治療方法には、大きく分けて対症療法と内分泌療法、手術療法の3つがあります。
対症療法
対症療法とは、病気そのものを治すのではなく、病気によって出ている症状を一時的に和らげる治療のことです。
子宮内膜症の対症療法では、鎮痛剤がよく用いられます。月経痛が強くなることが多いため、鎮痛剤で痛みを軽くしてあげるのです。
しかし、鎮痛剤は痛みを軽くすることはできても、子宮内膜症の進行そのものを食い止める効果はありません。
内分泌療法
内分泌療法は、低用量ピルやジエノゲスト(黄体ホルモン製剤)などの飲み薬を使って子宮内膜の増殖を止めたり月経そのものをなくしたりする治療です。対症療法ではあまり効果がない方に用いられることが多いでしょう。
卵巣から分泌されるエストロゲンやプロゲステロンの量を減らすことで、子宮内膜症の進行を食い止める効果も期待できます。
手術療法
子宮内膜症によってある程度の大きさのチョコレート嚢胞ができたり、内分泌療法が効かなかったりする場合は、手術療法が行われることがあります。子宮内膜症の病巣部を取り除く治療です。近頃では、お腹を切開せず手術する内視鏡手術が主流で行われています。
子宮内膜症の治療に低用量ピルが効果的な理由
低用量ピルは、子宮内膜症の治療によく用いられる薬です。低用量ピルには、次のような効果があります。
子宮内膜症の症状を安定させる
月経痛がひどい場合は鎮痛剤が使われることが多いのですが、それでも効かない方は低用量ピルを使用します。低用量ピルには女性ホルモンをコントロールする働きがあるため、服用することで子宮内膜の増殖や痛みを抑えることができるのです。
月経周期をコントロールできるようになる
低用量ピルを服用すると、月経が決まったタイミングで来るようになります。子宮内膜症がある方では、月経周期が乱れると痛みが強く出てしまう方が少なくありません。低用量ピルを服用すれば月経周期が安定するため、月経痛が重くなるリスクを最小限にできます。
子宮内膜症の治療で低用量ピルを服用するデメリットはある?
低用量ピルは、子宮内膜症の原因にも症状にもアプローチしてくれる便利な薬です。しかし、いくつかデメリットも存在します。
飲み始めに吐き気や不正出血が起こることがある
人によっては低用量ピルの飲み始めに吐き気が出たり、不正出血が起きたりすることがあります。合わない低用量ピルだと吐き気が強く出て服用が難しくなる方もいるでしょう。
2~3か月ほど服用を続けることでこれらの副作用はおさまっていくことがほとんどです。低用量ピルにはいくつか種類があるので、合わないと感じた場合は医師に相談して種類を変えてもらいましょう。
血栓症のリスクがある
低用量ピルの副作用として、血栓症が知られています。喫煙している方、40歳以上の方、肥満の方などでは血栓症のリスクが上がり、低用量ピルの服用が適さない場合があるので注意しましょう。
子宮内膜症の治療で低用量ピルを服用するときに気をつけたいこと
低用量ピルはとても便利な薬ですが、服用するときにはいくつか注意するべきことがあります。
毎日決まった時間に服用する
低用量ピルは、必ず毎日決まった時間に服用するようにしてください。血液中にある薬の濃度を一定に保たなければ、十分な効果が出ません。
飲み忘れても2回分を一気に飲まない
飲み忘れたからといって、2回分を一度に服用すると中用量ピルを飲んだときと同じくらいのホルモン量を摂取することになり、副作用が出やすくなります。
もし飲み忘れたら、気づいた時点で前日分のみを1錠服用し、当日分はいつも服用する時間帯に服用してください。2日分の2錠と当日分の1錠(1日合計3錠)を服用しないように注意してください。それ以降は通常通り服用してください。
まとめ
子宮内膜症の治療には低用量ピルがよく用いられています。子宮内膜症の原因と症状の両方に効くため、使い勝手が良いのです。マイピルでは、産婦人科の医師が診察したうえであなたに適切な低用量ピルを処方しています。
診察から薬の受け取りまですべて自宅で完結するので、忙しい方にもぴったりです。子宮内膜症の治療で悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
監修者
産婦人科専門医原野 尚美
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