私の生理痛は大丈夫?生理痛の重さレベルをチェックしよう
低用量ピルは、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの2種類の女性ホルモンからなる薬です。低用量ピルは、第1世代から第4世代までに分けられています。
第4世代の低用量ピルは第1世代~第3世代に比べ、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの配合量が少ないため、一般的に「超低用量ピル」と呼ばれています。
世代によって、ピルの効果に違いがあることをご存じでしょうか?ここでは、第3世代低用量ピルの特徴についてご紹介します。
第3世代低用量ピルはニキビ・PMS対策に向いている
第3世代低用量ピルに含まれる黄体ホルモンは、「デソゲストレル」です。
| 低用量ピルの種類 | 黄体ホルモン の種類 |
黄体ホルモン作用 | アンドロゲン(男性ホルモン)作用 |
|---|---|---|---|
| 第1世代 | ノルエチステロン | + | + |
| 第2世代 | レボノルゲストレル | ++ | +++ |
| 第3世代 | デソゲストレル | +++ | ++ |
| 第4世代 | ドロスピレノン | + | − |
(世代ごとに含まれる黄体ホルモンの種類と作用の強さ)
黄体ホルモン作用とアンドロゲン(男性ホルモン)作用のバランスの違いが、世代ごとの性格の違いになっています。バランスとしてアンドロゲン(男性ホルモン)作用よりも黄体ホルモン作用の方が強ければ、より自然の黄体ホルモンに近いというイメージです。
第3世代低用量ピルは黄体ホルモン作用が強く、第2世代低用量ピルと比較してアンドロゲン(男性ホルモン)作用が弱いため、ニキビなどの肌トラブルが少なくなるという点が特徴的です。
また、第3世代低用量ピルは全て「1相性」と呼ばれる作りになっています。シートの中のすべての錠剤に同じ量の女性ホルモンが入っていて、含有するホルモンの変動がありません。そのため、PMS症状に悩んでいる方や生理移動をする方にも向いています。
さらに、アンドロゲン(男性ホルモン)作用が弱いことで、低用量ピルの副作用である「脂質代謝異常(高コレステロール血症)」のリスクも低いです。
第2世代低用量ピルと比較すると、卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール)の含有量が少なくなっています。そのため、卵胞ホルモンによる副作用である胸の張り、体重変動も少ないとされています。
他の世代の低用量ピルと比べて、第3世代低用量ピルは血栓症のリスクが少し高いといわれることもありますが、まだ現状は結論が出ていません。低用量ピルを服用していない方が血栓症を発症する確率(0.00005%)と比べるとリスクは3〜5倍という報告が多くありますが、可能性はごく低い(約0.00015%)ため、過度に心配する必要はないでしょう。
血栓症は、使用開始後4か月以内が最も発生しやすいです。服用を中止すると、3か月程度でリスクは元に戻ります。
第3世代低用量ピル
- ニキビなどの肌トラブル、PMS症状にお悩みの方におすすめ
- 胸の張り、体重変動が少ない
- 血栓症のリスクは他の世代と比べてもさほど高くない
第3世代低用量ピルの商品名
マイピルでは、第3世代低用量ピルを2種類取り扱っています。
マーベロン28は先発品、ファボワール28がジェネリック(後発品)です。含まれるホルモン量や飲み方は同じですので、費用やシートの使いやすさなどでお好みのものを選ぶとよいでしょう。
低用量ピルの処方を受けるときには
初めて低用量ピルを使うという方は、どんな低用量ピルがご自身に合うのかよくわからない状況だと思います。
医師に以下のような項目を伝えると、お悩みにあった低用量ピルを提案してもらえるでしょう。
- 経血量は多いか
- 生理痛はあるか
- PMS症状が気になるか
- ニキビなどの肌悩みはあるか
低用量ピルを使っていて、気になる症状が変わってくるということもあります。その場合も、医師に「今気になっている症状」についてお伝えください。世代を変更することで、お悩みの解消ができるかもしれません。
まとめ
今回は、第3世代低用量ピルの特徴についてご紹介しました。第2世代低用量ピルよりもアンドロゲン作用を抑えた結果、ニキビなどの肌トラブルが改善しやすくなっています。1相性低用量ピルなのでホルモン量の波がなく、生理移動にも適しており、PMS症状の改善にも役立つでしょう。







