生理不順はどうしたらいい？年代別の対処法を紹介

「ずっと生理不順だけど大丈夫なのかな」「このままで妊娠できるのかな」と不安に思っている方はいませんか？

生理不順は、体からのサインかもしれません。今回は、生理不順の原因と年代別の対処法をお伝えします。

生理不順とは？

生理周期は個人差があります。生理周期に規則性がなく、いつ生理がくるのか予想がつかない状態が「生理不順（月経不順）」です。
生理周期は、生理初日から次の生理初日までの日数です。たとえば、4月1日に生理がきて、次の生理が4月27日にはじまったとしたら、生理周期は27日となります。
25日〜38日が正常な生理周期ですが、1週間くらいのずれ込みがたまに生じる程度なら、大きな心配はありません。
39日以上経っても生理がこない場合を「稀発月経」、24日よりも早い周期で生理がくることを「頻発月経」と呼びます。

生理不順の原因としては、以下のようなものが考えられます。

• 急な体重の増減、精神的なストレス
• 黄体機能不全症
• 多嚢胞性卵巣症候群
• 排卵していない（無排卵）
• 排卵はあるが女性ホルモンが安定していない
• 抗精神病薬、抗がん剤などの薬による影響
• 甲状腺機能の異常

生理不順はどうしたらいいの？

生理不順の中には、将来的な不妊の原因が隠れていることがあります。「旅行の予定が立てにくい」「受験や大事な試合にぶつかって全力が出せない」など、生活に支障が出ているという方もいるかもしれません。
自分が生理不順だなと思ったら、どうしたらよいのでしょうか？

10代の方

10代であれば生理周期が安定しないことも多いため、さほど心配する必要はありません。それでも、学校や修学旅行先で急に生理になったら…と思うと不安ですよね。
ピルを使って生理周期を整えたり、必要なときに生理移動ピルを使ったりすることは10代でもできます。ピルの使用に不安がある親御さんもいると思いますので、マイピルで気軽に相談してください。

20代以上または妊娠希望の方

20代になっても生理不順が続く方や妊娠希望の方は、早めに受診して治療開始が望ましいです。

たとえば、無排卵の状態では妊娠することができません。妊娠希望の場合は排卵誘発をおこなうのが一般的です。妊娠希望のない場合でも、低用量ピルなどのホルモン補充療法をおすすめします。無排卵を放置していると、卵巣の機能が少しずつ低下して、不妊や子宮体がん、骨粗鬆症などに繋がるためです。

何らかの病気が原因で生理不順の場合、妊活の前に病気の治療が必要になります。黄体機能不全症だと、不正出血がおこる・習慣流産をおこすなどの影響が出ます。甲状腺の病気があると、排卵障害が引き起こされて不妊に繋がることが少なくありません。生理不順の原因になっている病気を治療することが、妊活のために必要なのです。

妊活の時間をしっかり確保するためにも、生理不順の方は早めに受診してください。マイピルでも、産婦人科医と電話でご相談いただくことが可能です。

40代以上の方

40代で生理不順がはじまった方は、更年期の可能性があります。更年期の場合、生理周期が長くなってだんだんと閉経に向かうことが多いです。
ただし、40歳未満で閉経することは「早発閉経」といい、治療の対象になります。あまりに早く閉経してしまうと、骨粗鬆症や冠動脈疾患（狭心症や心筋梗塞）のリスクが上がるためです。
また「閉経かと思ったら妊娠していた！」ということもあります。避妊していたとしても、性交渉があった場合は妊娠検査をした方がよいでしょう。

3か月以上生理がないとき

妊娠していないのに3か月以上生理がない状態は「無月経」です。
無月経の方は、超音波検査や血液検査などで原因をしっかり調べることをおすすめしています。早めに婦人科を受診しましょう。

まとめ

多くの年代の方が悩んでいる「生理不順」について、原因と対処法をお伝えしました。
生理は、女性の健康のバロメーターでもあります。20歳をすぎても生理不順が続いているのであれば、原因を調べてみましょう。