超低用量ピルとは?低用量ピルとの違いや効果、副作用について解説

監修者:産婦人科医 原野尚美 


最終更新日

超低用量ピルとは?低用量ピルとの違いや効果、副作用について解説

「ピル」とひとくちに言っても、アフターピルや中用量ピル、低用量ピルなどさまざまな種類があります。多くの種類があるピルのうち、今回は超低用量ピルについて詳しく見ていきましょう。超低用量ピルの効果や低用量ピルとの違い、副作用などについて解説していきます。

目次

  • 1.超低用量ピルとは
  • 2.超低用量ピルの種類
  • 3.超低用量ピルの効果
  • 4.超低用量ピルの副作用
  • 5.超低用量ピルの注意点
  • 6.超低用量ピルを購入する方法
  • 7.まとめ

超低用量ピルとは

超低用量ピルとは、含まれている卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が0.03mgよりも少ない薬のことです。避妊効果に関する試験が行われていないため、避妊には使えません。しかし、超低用量ならではの特徴があります。

超低用量ピルの特徴

超低用量ピルは、月経困難症や子宮内膜症の治療を目的として使われることが一般的です。月経困難症とは、月経痛がひどかったり、吐き気や頭痛、食欲不振やイライラなどの症状が出たりするものをいいます。配合されているホルモン量が少ないため、吐き気や下痢、頭痛などの副作用が出にくいことが特徴です。

低用量ピルとの違いは?

低用量ピルとは、卵胞ホルモンの配合量が異なります。卵胞ホルモンの量が0.05mgより少ないものが低用量ピルです。低用量ピルは超低用量ピルと違って生理痛や生理不順の改善のほか、避妊にも用いられます。

超低用量ピルの種類

超低用量ピルには、おもに次のような種類があります。

ルナベル配合錠ULD 黄体ホルモンであるノルエチステロンを含むものです。
フリウェル配合錠ULD「あすか」 ルナベル配合錠ULDのジェネリック医薬品です。黄体ホルモンであるノルエチステロンを含んでいます。
ヤーズ配合錠 黄体ホルモンであるドロスピレノンを含むものです。
ヤーズフレックス配合錠 ヤーズ配合錠と同じく、ドロスピレノンを含んでいます。休薬期間を設けず最長120日間にわたり連続しての服用が可能です。
ドロエチ配合錠 ヤーズ配合錠のジェネリック医薬品です。黄体ホルモンであるドロスピレノンを含むものです。

超低用量ピルの効果

超低用量ピルには、次のような効果があります。

生理痛の緩和

超低用量ピルは、生理痛の緩和に効果的です。子宮内膜の増殖を抑えるため、経血量も減少します。これまで鎮痛剤が必要だった方でも、飲まなくて大丈夫になることが多いでしょう。

生理不順の改善

超低用量ピルには休薬期間があり、この休薬期間中に生理が来るようになっています。決まった時期に生理が来るため、生理不順の改善も可能です。

ニキビや肌荒れの改善

黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量を抑える働きがあるため、ニキビや肌荒れの改善に役立ちます。ピルの種類によっては男性ホルモンの働きを抑える効果に優れているものもあることが特徴です。男性ホルモンの量が減ると皮脂分泌量も減るためニキビができたり肌荒れを起こしたりしづらくなります。

PMSの改善

超低用量ピルは、PMSの改善にもよく使われる薬です。服用することでホルモンバランスの大きな変化がなくなり安定しやすくなるため、PMSに効果があると考えられています。

超低用量ピルの副作用

超低用量ピルの一つである、ルナベル配合錠ULDを例として副作用の種類と頻度を見てみましょう。

5%以上 頭痛、悪心、不性器出血など
0.1~5%未満 浮腫、眠気、動悸など
頻度不明 経血量の変化、食欲亢進、しびれ感など

よく見られやすいのは頭痛と悪心です。頭痛は15.5%、悪心は17.9%の方で見られました。ただし、どちらも飲み続けることで改善されていくので、大きな心配はいりません。

超低用量ピルの注意点

超低用量ピルにも血栓症のリスクがあります。血栓症とは、血液が詰まってしまう病気のことです。血栓リスクが高い方は服用できないことがあるため、医師に相談してから服用するようにしましょう。

超低用量ピルを購入する方法

超低用量ピルを購入する方法には、おもに次の2つがあります。

婦人科を受診する

婦人科を受診し、生理痛や生理不順に悩んでいることなどを相談すると、超低用量ピルを処方されることがあります。自分から「超低用量ピルが気になっている」と相談してみてもよいでしょう。

オンライン処方をしてもらう

オンライン診療を行っているクリニックでも処方してもらえます。オンライン上で診察から薬の処方まで完結するため、非常に便利です。

まとめ

超低用量ピルとは、卵胞ホルモンの量が0.03mgより少ない薬のことです。ホルモンの量が少ないため、低用量ピルとくらべて副作用が起こりにくいと考えられています。避妊を目的とした使用はできませんが、生理痛や生理不順の改善に効果的です。超低用量ピルが気になる方は婦人科やオンライン診療を行っているクリニックで相談してみてください。

マイピルでは超低用量ピルの取り扱いはしておりませんが、超低用量ピルを服用中の方へ、低用量ピルへの乗り換えをオススメしております。
超低用量ピルにくらべ、ホルモン量が多いため、避妊効果や安定した生理周期をより作りやすく、肌荒れやニキビなどの改善が期待できます。

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

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