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ミニピルとは?メリットや効果、飲み方や注意点を解説!
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日
「ミニピルって何?」
「ミニピルにはどのようなメリットがあるの?」
近頃では、低用量ピルや超低用量ピルに加えて「ミニピル」という言葉もよく耳にするようになりました。そのため、ミニピルの効果やメリットについて気になっている方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ミニピルとはどのようなものなのか、どういった効果やメリットが期待できるのかについて詳しく解説します。
※マイピルではミニピルの取扱いはございません。
目次
- 1.ミニピルとは
- 2.ミニピルの種類
- 3.ミニピルのメリット
- 4.ミニピルのデメリット
- 5.ミニピルに関するQ&A
- 6.まとめ
ミニピルとは
ミニピルとは、卵胞ホルモン(エストロゲン)を含まず、黄体ホルモン(プロゲステロン)のみを含むピルのことです。低用量ピルや超低用量ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンの両方が含まれていますが、ミニピルは黄体ホルモンしか含まれないため、副作用が少ないといわれています。
ミニピルの種類
ミニピルとして知られる薬は、次のものが代表的です。
- ノリディ
- マイクロノア
- マイクロバル
- ノルゲストン
- セラゼッタ
- ノアルテン
- ディナゲスト
ノアルテンやディナゲストも黄体ホルモンのみしか配合されていないため、ミニピルと呼ばれることがあります。しかしこれら2つの薬はほかのミニピルよりも黄体ホルモンの含有量が非常に多いですが、避妊効果はありません。そのため、厳密にはミニピルとして扱われないこともあります。
ミニピルのメリット
ミニピルは黄体ホルモンしか含んでいないことから、低用量ピルや超低用量ピルにはないメリットがあります。
血栓症のリスクがほとんどない
血栓の原因となる卵胞ホルモンが含まれていないため、血栓症のリスクがほとんどありません。低用量ピルや超低用量ピルのように飲む人を選ばないのは大きなメリットです。
40歳以上でも服用できる
40歳以上になると血栓症のリスクが上がるため、低用量ピルや超低用量ピルは服用できない場合があります。しかし、ミニピルなら血栓症のリスクが低いため、40歳以上の方でも服用できます。
服用中は月経が来ない
ミニピルに休薬期間はありません。低用量ピルや超低用量ピルは休薬期間に月経が来ますが、ミニピルは休まずにずっと飲み続けるため月経が来ないことが大きな特徴です。
前兆がある片頭痛もちの方でも服用できる
片頭痛を誘発するリスクが少ないことから、前兆もちの片頭痛がある方でも服用できます。
ミニピルのデメリット
メリットばかりに見えるミニピルですが、デメリットもあるので確認しておきましょう。
不正出血が起こりやすい
ミニピルを飲んでいる間は子宮内膜が薄く保たれる影響ですぐに剥がれやすくなり、不正出血が起こることがあります。黄体ホルモンのみの薬、つまりミニピルを飲んだ方のうち20~30%は不正出血を経験しているとのデータもあることから、不正出血は珍しい副作用ではありません。
毎日決まった時間に飲む必要がある
ミニピルの血中濃度をできるだけ一定に保つために、毎日決まった時間に服用する必要があります。忙しい方、学校や仕事がある方だと飲み忘れてしまうことがあるかもしれません。
ミニピルに関するQ&A
では、最後にミニピルに関してよく聞かれる質問にお答えします。
避妊効果はありますか?
ミニピルには避妊効果があります。ただし、ノアルテンやディナゲストは避妊に関しての試験が行われていないため避妊を目的とした使用はできません。
どこで購入できますか?
婦人科やオンライン診察を行っているクリニックで処方してもらえます。ただし、ノアルテンやディナゲスト以外のミニピルは国内で未承認の薬です。扱っていないクリニックもあるので注意しましょう。
低用量ピルとの違いはなんですか?
低用量ピルには、黄体ホルモンのほかに卵胞ホルモンも配合されています。そのため、血栓リスクがある方や40歳以上の方、前兆がある片頭痛もちの方は服用できない場合があります。
マイピルでは45歳以上の方、前兆がある片頭痛もちの方は服用不可とさせていただいております。
ミニピルは喫煙していても飲めますか?
ミニピルは喫煙者でも服用できるとしているクリニックもあれば、「35歳以上で一日15本以上吸う方はNG」としているクリニックもあります。喫煙していても服用できるかどうかは担当医に確認しましょう。
まとめ
ミニピルとは、黄体ホルモンのみを含んだピルのことです。血栓症のリスクが少なく、40歳以上の方や前兆がある片頭痛もちの方でも服用できます。服用中は月経が完全に止まるため、PMSや月経のわずらわしさから解放されることもメリットです。マイピルで取り扱いがありませんが、ミニピルを服用してみたい方は、お近くの婦人科やオンライン診察を行っているクリニックで相談してみてください。
監修者
産婦人科専門医原野 尚美
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