私の生理痛は大丈夫?生理痛の重さレベルをチェックしよう
「ニキビがなかなか治らない」「赤く腫れて目立ってしまう」
鏡を見るたびに憂鬱な気持ちになってしまうニキビの悩み。早く治したいけれど、どの薬を使えばいいのかわからず不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
「ゼビアックスクリーム(ローション)」などの名称で知られるオゼノキサシン製剤は、1日1回の塗布で済む利便性と、原因菌への殺菌作用で、ニキビ治療の現場で広く使われているお薬です。
しかし、使い始めは「本当に自分に合うの?」「副作用で肌が荒れないか心配」といった疑問も尽きないものです。
この記事では、オゼノキサシン製剤(ゼビアックス等)の特徴や副作用、正しい使い方から、妊娠中の使用についての考え方まで、ユーザーの皆さまが抱える疑問を紐解いていきます。
正しい知識を身につけて、自信の持てる素肌を目指しましょう。
オゼノキサシン(ゼビアックス等)とは?

オゼノキサシン(商品名:ゼビアックスなど)は、ニキビの原因菌に作用する「ニューキノロン系」の外用抗菌剤(抗生物質)です。
2015年に承認された比較的新しいお薬で、炎症を起こしている「赤ニキビ」の治療に主に使用されます。
従来の抗菌薬の多くが1日2回の塗布を必要とするのに対し、本剤は1日1回の塗布で治療が可能な点が大きな特徴です。忙しい学生さんや社会人の方、朝のスキンケア時間を短縮したい方にとっても続けやすい治療薬と言えます。
どのようなニキビの治療に使われる?

オゼノキサシンは、ニキビの原因となる「アクネ菌」や「表皮ブドウ球菌」の増殖を抑える働きがあります。
菌のDNA複製を阻害することで殺菌作用を発揮するため、以下のようなニキビの治療に適応があります。
- 赤ニキビ:炎症を起こして赤く腫れたニキビ
- 化膿したニキビ(黄ニキビ):炎症が進み、膿(うみ)を持ったニキビ
一方で、炎症を起こす前の「白ニキビ」や「黒ニキビ」、あるいは炎症が治まった後の「ニキビ跡(クレーターや色素沈着)」そのものを治すお薬ではありません。
自分のニキビの状態がどの段階にあるのか、医師の診察のもとで確認し、適切な薬を選ぶことが大切です。
効果の実感と「効かない」と感じる理由
「薬を塗ったのに、翌日すぐに治っていない」と不安になることがあるかもしれません。
しかし、ニキビ治療は焦らず根気強く続けることが大切です。即効性を期待しすぎず、肌のターンオーバーとともに改善していくイメージを持ちましょう。
臨床試験のデータや一般的な経過として、治療経過には以下の期間が目安となります。
使用期間:経過の目安と注意点

- 1〜2週間
赤みや腫れへの作用が現れ始めます。まだ劇的な変化は感じられないこともありますが、焦らず継続しましょう。 - 4週間(1ヶ月)
炎症性皮疹(赤ニキビ)の数が減少し始めることが多い時期です。この時点で全く変化が見られない場合は、薬が合っていない可能性があるため医師へ相談してください。 - 12週間(3ヶ月)
ニキビの数が減少するなど、治療の経過がはっきりと見え始める目安の時期です。ただし、抗菌薬の長期使用は耐性菌のリスクがあるため、漫然と使い続けないことが重要です。
効果には個人差がありますが、数日塗って変化がないからといって自己判断で中断せず、まずは医師の指示通り(まずは4週間程度)に継続してみましょう。
薬剤耐性菌について
抗菌薬を使用する際、注意が必要なのが「薬剤耐性菌」です。
耐性菌とは、薬に対して抵抗性を持ち、効きにくくなった菌のことです。自己判断で塗ったり塗らなかったりを繰り返したり、必要以上に長期間(数ヶ月以上)使用し続けたりすると、耐性菌が出現しやすくなります。
「赤ニキビが治ったら使用をやめる」「3ヶ月を目処に別の薬に切り替える」など、医師の指示を守ることが、適切な治療完了につながります。
副作用と対処法
お薬には主作用だけでなく、副作用のリスクもあります。事前に知っておくことで、万が一の際も冷静に対処できます。
主な副作用は「皮膚への刺激感」です。国内の臨床試験では、副作用の発現率は比較的低いと報告されていますが、医薬品である以上リスクはゼロではありません。
主な症状と発生頻度
- かゆみ(そう痒感)
- 乾燥(カサカサする)
- 刺激感(ヒリヒリする)
- 赤み(紅斑)
- ほてり
副作用が出た場合はどうする?
- 軽度の場合
塗り始めに一時的に乾燥やヒリヒリ感が出ることがありますが、保湿をしっかり行うことで軽減される場合が多いです。ニキビ治療中は肌が敏感になりがちですので、低刺激の保湿剤(ノンコメドジェニックテスト済みのもの等)をたっぷりと使いましょう。 - 症状が強い場合
強い赤みや腫れ、我慢できないほどのかゆみが出た場合は、接触皮膚炎(かぶれ)の可能性があります。直ちに使用を中止し、水で優しく洗い流してから医師の診察を受けてください。
重要:他の薬との併用による変色に注意
オゼノキサシン製剤を使用する際、特に注意が必要なのが「過酸化ベンゾイル(製品名:ベピオ、デュアック、エピデュオなど)」との併用です。
これらの薬と混ざり合うと、化学反応により薬剤が黄色やピンク色に変色し、肌や衣類に色が付着してしまうことがあります。
併用する場合は、「朝はオゼノキサシン、夜はベピオ」のように時間をずらして使用するか、医師の指示に従って使用順序を工夫してください。
正しい使い方・塗る順番
お薬の力を正しく引き出すためには「用法用量」を守ることが欠かせません。
クリームタイプ(しっとり)とローションタイプ(さっぱり)がありますが、基本的な使い方は以下の通りです。

【1. 塗るタイミングと回数】
1日1回、洗顔後に塗布します。
朝でも夜でも構いませんが、入浴後の清潔な肌への使用が一般的です。ライフスタイルに合わせて、「お風呂上がり」や「朝の洗顔後」など、毎日忘れずに塗れるタイミングを決めましょう。
【2. スキンケアとの順番】
化粧水や乳液をお使いの場合は、以下の順番で使用するのが基本です。
- 洗顔:たっぷりの泡で優しく汚れを落とします。ゴシゴシ擦らないようにしましょう。
- 化粧水・乳液:肌をしっかりと保湿します。乾燥はニキビの大敵です。
- 薬剤:赤ニキビができている部分に適量を塗ります。
※医師から「洗顔後すぐに塗るように」など別の指示がある場合は、そちらに従ってください。
【3. 塗り方のポイント】
患部(赤ニキビ)にピンポイントで乗せるように塗るか、患部周辺に優しく広げます。
- 注意点:広範囲に塗らないこと
ニキビができていない部分にまで、予防目的で顔全体に広く塗り広げる(広範囲塗布)ことは推奨されていません。
正常な常在菌まで殺してしまい、肌バランスが崩れる原因となります。あくまで「赤いニキビがある場所」にのみ使用しましょう。
他のニキビ治療薬との特徴比較
ニキビ治療には様々な外用薬があります。代表的な治療薬の特徴を整理しました。
※効果や相性には個人差があります。
| 分類 | 特徴 | |
|---|---|---|
| オゼノキサシン(ゼビアックス等) | 抗菌薬 | 1日1回の塗布で済む。黄色ブドウ球菌・アクネ菌への殺菌作用を示す。比較的刺激感が少ない使用感。 |
| クリンダマイシン / ナジフロキサシン(ダラシンT / アクアチム等) | 抗菌薬 | 従来の標準的な抗菌薬。通常は1日2回の塗布が必要。 |
| 過酸化ベンゾイル(ベピオ等) | 酸化剤 | 殺菌作用に加え、毛穴の詰まりを取るピーリング作用がある。白ニキビにも使用される。使い始めに赤み・皮むけなどの副作用が出やすい。 |
| クリンダマイシン+過酸化ベンゾイル(デュアック等) | 合剤 | 抗菌作用とピーリング作用を併せ持つ。要冷蔵保存が必要な場合がある。 |
オゼノキサシン製剤は、「1日1回で済む手軽さ」と「比較的刺激感が少ない」点が特徴として挙げられます。
一方で、毛穴詰まり(コメド)を直接解消する作用はないため、白ニキビが多い場合は「アダパレン(ディフェリン)」や「過酸化ベンゾイル(ベピオ)」など他剤と併用することもあります。
妊娠中・授乳中の使用について
妊娠中や授乳中のニキビ治療は、お薬がお腹の赤ちゃんや母乳に影響しないか、特に心配になるポイントかと思います。
安全に使用していただくために、以下に該当する方は使用前に必ず医師へ相談してください。
【妊娠中の方】
添付文書には、「妊婦又は妊娠している可能性のある女性には使用しないことが望ましい」と記載されています。
これは、絶対にダメというわけではありませんが、治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用が検討されるということです。
皮膚からの吸収量は極めて少ないと考えられていますが、自己判断での使用は避け、必ず医師の指示を仰いでください。
【授乳中の方】
動物実験(ラット)において、成分が乳汁中に移行することが報告されています。
そのため、授乳中の方が使用する場合は、使用期間中の授乳を避けるか、あるいは薬の使用を控えるかの判断が必要です。
こちらも医師と相談の上で決定しましょう。
よくある質問
ここでは、診療の現場でよく聞かれる質問にQ&A形式でお答えします。
Q. 薬の上から化粧(メイク)をしても大丈夫ですか?
医師の指示がない限り、可能な場合が多いです。
洗顔、保湿、薬の塗布が完了し、薬が肌に馴染んで乾いてから、優しくメイクをしてください。
ただし、患部をコンシーラーやファンデーションで厚塗りして塞いでしまうと、毛穴が詰まりニキビが悪化する原因になります。できるだけ油分の少ないファンデーションを選んだり、患部だけ薄付きにしたりと工夫しましょう。
Q. どのくらいの期間使い続ければいいですか?
炎症(赤み)が治まるまでが目安です。
抗菌薬であるため、予防のためにと長期間だらだらと使い続けると「耐性菌」が出現し、いざという時に薬が効かなくなるおそれがあります。
赤みが引いて平らになったら使用を終了し、ニキビ予防効果のある薬へ切り替えるのが一般的です。医師の指示に従って終了時期を見極めましょう。
Q. ニキビ跡にも効きますか?
オゼノキサシンは炎症のあるニキビの治療薬であり、ニキビ跡(色素沈着や凹凸)への適応はありません。
すでに炎症が終わり、凹凸(クレーター)や赤黒い色素沈着になってしまったニキビ跡には、別の治療アプローチが必要です。
ニキビ跡のケアには、肌のターンオーバーを整えるビタミン剤の内服や、美容皮膚科でのピーリング、レーザー治療などが提案される場合があります。
Q. 塗り忘れてしまったらどうすればいいですか?
気がついた時に1回分を塗ってください。
ただし、次の塗布時間が近い場合は、忘れた分は飛ばして、次回から通常通り塗布してください。
絶対に2回分を一度に塗らないようにしましょう。
Q. 背中ニキビにも使えますか?
はい、医師の処方により使用されることがあります。
背中のニキビも顔と同様、アクネ菌やマラセチア菌などが原因となることが多いためです。
背中は手が届きにくく広範囲になりがちなため、クリームよりも伸びの良い「ローションタイプ」が選ばれることが多いです。
まとめ
医療用医薬品であるニキビ治療薬は、ドラッグストアなどの市販薬(OTC医薬品)としては販売されていません。購入には医師の処方箋が必要です。
「皮膚科に行きたいけれど、仕事や学校が忙しくて時間が取れない」「皮膚科の待合室で知り合いに会いたくない」
そのような方は、オンライン診療の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
マイピルオンラインでは、スマホ一つで医師の診察を受けられ、医師が必要と判断したニキビ治療薬を自宅のポストまでお届けします。また低用量ピルでもニキビ改善が期待できることがあります。
お薬だけでなく、併用が推奨されるビタミン剤や漢方薬、保湿剤なども合わせて相談が可能です。
ニキビは立派な皮膚の病気です。「たかがニキビ」と諦めず、専門家の力を借りて、一日も早い改善を目指しましょう。







