病気じゃないけれど心配!生理以外の出血、機能性出血とは

監修者:産婦人科医 原野尚美 


最終更新日

病気じゃないけれど心配!生理以外の出血、機能性出血とは

「生理中ではないのに出血がある」、そんなことが起こると、女性の方なら不安に感じるものです。子宮の病気ではないと医師から言われても、生理中以外の時期での出血は決して快適なものではありません。

明らかな病気を原因とせずに起こる出血のことを、機能性出血と言います。今回の記事では、機能性出血の原因と医療機関での検査、治療について解説します。

目次

  • 1.機能性出血の原因
  • 2.医療機関での機能性出血への対応
  • 3.機能性出血が見られたら、産婦人科医に相談しましょう

機能性出血の原因

機能性出血とは、正式には『機能性子宮出血』と呼ばれる出血です。子宮内膜症や子宮筋腫などの病気とは関係ありませんが、生理中や妊娠中ではないのに出血が起こります。機能性出血の原因は、女性ホルモンのバランスの乱れです。

基本的に、女性の身体は思春期から閉経まで、毎月妊娠に備える時期を迎えます。脳や卵巣が連携するかたちで妊娠への準備を進め、妊娠の兆候が見られないと判断した時点で、これまでに厚くしていた子宮内膜を体外に出します。ここで起こるものが生理です。

しかし、女性ホルモンのバランスが崩れると、生理のメカニズムとは離れて出血が起こってしまいます。

機能性出血は、

  • 思春期
  • 性成熟期
  • 更年期
  • 老年期

に目立ちやすくなります。今回は20代から40代の性成熟期の機能性出血についてご説明します。

性成熟期の機能性出血

性成熟期に起こる機能性出血は、ホルモンバランスが未発達な思春期、閉経を経験する更年期と老年期と比べ、頻度は少なくなります。そして、性成熟期の機能性出血のほとんどは排卵期出血です。

排卵期出血とは、生理と生理の間に起こる出血のことです。卵胞期から黄体期にかけての女性ホルモンの変動が原因で、数日で止まるため、特に心配はありません。

排卵期出血のほかには、無排卵性不正出血が考えられます。何らかの問題で排卵が起こっておらず、生理が長引いてしまうことを指します。

医療機関での機能性出血への対応

性成熟期の機能性出血に対応するには、医療機関での検査後に必要な治療を受けるかたちになります。

検査

機能性出血の診断を受けるには、産婦人科を受診します。

産婦人科での検査の目的は、現在の出血が生理や妊娠、器質性出血を原因としていないかを確認することです。問診では出血の部位や量、時期、期間、痛みについて把握し、子宮の検査や血液検査を行います。これによって機能性出血が確認できれば、必要な治療が始まります。

治療

性成熟期の機能性出血の場合、排卵期出血では特に治療は必要ありません。気になるときには生理用ナプキンを使用し、出血が止まるまで待つという対応をとります。しかし、無排卵性出血が起こっている場合には、生理周期を整える治療が必要です。卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤で周期通りに生理が来るようにし、出血の状態も正常にしていきます。

機能性出血が見られたら、産婦人科医に相談しましょう

機能性出血は、ほかの出血と違って深刻なものではありませんが、不快感を覚えるのなら医療機関で相談してみましょう。また、ほかのタイプの出血でないか確認するためにも、医療機関での検査は必要です。

少しでも異変を感じたら、我慢せず、専門家のもとで確認して不安を解消しましょう。

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

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