私の生理痛は大丈夫?生理痛の重さレベルをチェックしよう
もうすぐ生理が来るはずなのに、予定日より早く下着に血がついてしまった。
生理が終わったばかりなのに、また出血してしまった。
予期せぬタイミングで出血があると、ドキッとしてしまいますよね。「もしかして妊娠?それとも何か悪い病気?」と不安になるのは当然のことです。
女性の体はとてもデリケートで、生理以外の出血(不正出血)は決して珍しいことではありません。しかし、その原因は「様子を見ても良いもの」から「早めの治療が必要なもの」まで様々です。
この記事では、生理以外の出血が起こる原因や、妊娠の兆候である着床出血と生理の見分け方、病院へ行くべきサインについて、専門的な知見を交えてわかりやすく解説します。ひとりで悩まず、まずは自分の体の状態をチェックしてみましょう。
まずはチェック!出血のタイミングと特徴

出血があった時期や血の状態によって、ある程度の原因を予測することができます。まずはご自身の状況と照らし合わせてみてください。
生理と生理の中間(排卵期)の出血
生理が終わってから約1週間後、次の生理の約2週間前頃(生理周期が28日の場合、14日目付近)の出血であれば、「中間期出血(排卵期出血)」の可能性があります。
これは排卵に伴うホルモン変化による一時的なもので、病気ではありません。排卵痛と同時に少量の出血が起こることがあります。
生理予定日直前の出血
生理が始まる数日前の出血であれば、「着床出血」の可能性があります。
避妊をしていなかった場合や、避妊に失敗した可能性がある場合に考えられます。受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる出血です。
性交後の出血
性行為の直後に赤い血が出る場合、膣の入り口が傷ついたことによる出血や、「子宮頸部びらん」「子宮頸管ポリープ」などの可能性があります。
痛みがなくても、病変部分からの出血である可能性があるため、一度婦人科での確認をおすすめします。
※なお、若い方やピル服用中の方(副作用で乾燥することもあるため)は、単に濡れていなくて傷ついただけのケースも多いです。
ピル服用中の出血
ホルモン剤などのお薬を服用し始めた時期は、体がホルモンバランスの変化に慣れようとするため、一時的に不正出血が起こることがあります。
体がピルのホルモン環境に慣れようとしている時期によく見られる現象です。
「着床出血」と「生理」の違いとは?
生理予定日付近に出血があると、「生理が来たのか、妊娠したのかわからない」と迷う方が多くいらっしゃいます。
いわゆる「着床出血(月経様出血)」は、受精卵が子宮内膜に着床(妊娠成立)する際に、子宮内膜の血管が少し傷つくことで起こる少量の出血のことです。
すべての妊婦さんに起こるわけではなく、一般的に、妊娠された方の一部で見られる現象と言われており、個人差が大きいのが特徴です。
以下のポイントを参考に比較してみましょう。
| 比較項目 | いつもの生理 | 着床出血(妊娠の兆候) |
| 時期 | 予定日通り、または数日のズレ | 生理予定日の数日前〜予定日頃 |
| 出血期間 | 3日〜7日程度続く | 1日〜3日程度と短いことが多 |
| 出血量 | 2日目にかけて多くなる | 1日〜3日程度と短いことが多い |
| 血の色 | 赤色、暗赤色(ドロっとしている) | 薄いピンク、茶色、鮮血(サラッとしている) |
| 腹痛 | 生理痛(鈍痛、重い痛み) | チクチクするような軽い痛み、または無痛 |
※上記はあくまで一般的な傾向であり、個人差があります。自己判断せず、医師の診断を受けてください。
これらはあくまで目安です。着床出血だと思っていても、その後出血量が増えて通常の生理になる(化学流産などを含む)こともあります。
妊娠の可能性がある場合は、出血が止まってから数日後(生理予定日の1週間後以降)に妊娠検査薬を使用するか、産婦人科を受診して確認しましょう。
不正出血の3つの大きな原因

生理や着床出血以外の出血(不正出血)は、医学的に大きく分けて以下の3つのタイプに分類されます。ご自身の出血がどれに当てはまりそうか、知識として知っておくことが大切です。
※これらはあくまで可能性であり、必ずしも病気とは限りませんが、念の為チェックしておきましょう
1. 機能性出血(ホルモンバランスの乱れ)
子宮や卵巣に病的な異常(腫瘍や炎症など)はないものの、ホルモンバランスが崩れることで起きる出血です。最も多い原因の一つです。
・過度なストレスや疲労
・急激なダイエットによる体重減少
・環境の変化
・思春期や更年期によるホルモンのゆらぎ
・無排卵月経
これらが原因で、女性ホルモンである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌バランスが崩れると、生理の時期でなくても子宮内膜が維持できずに剥がれ落ちて出血してしまいます。
2. 器質性出血(病気が原因)
子宮や膣、卵巣などに何らかの病気(器質的な異常)があり、そこから物理的に出血している状態です。治療が必要なケースが多いため、見逃さないことが大切です。
膣炎・子宮頸管炎
大腸菌などの細菌や、クラミジア・淋菌などの性感染症によって膣や子宮の入り口に炎症が起き、出血しやすくなります。おりものの色(黄色や緑色)や、においの異常、陰部のかゆみを伴うことが多いです。
子宮頸管ポリープ
子宮の出口(頸管)の粘膜が増殖してできる、良性のイボのようなものです。痛みはありませんが、組織が柔らかいため、性交時や激しい運動の後、排便時のいきみなどで接触出血を起こしやすいのが特徴です。良性ですが、切除して病理検査を行うことが推奨されます。
子宮膣部びらん
子宮の出口の皮膚がめくれて、赤くただれたように見える状態です。実は成人女性の多くに見られる生理的な状態で、必ずしも病気ではありません。しかし、びらん面はデリケートなため、少しの刺激で出血することがあります。
子宮筋腫
子宮の筋肉にできる良性のコブです。筋腫ができる場所によっては、子宮内膜の表面積が増えたり、子宮の収縮が悪くなったりすることで、生理の量が増える(過多月経)ほか、生理期間外にも出血を起こすことがあります。
子宮内膜症
本来は子宮の内側にあるはずの子宮内膜組織が、卵巣や腹膜など別の場所にできてしまう病気です。不正出血だけでなく、激しい生理痛や性交痛、排便痛を伴うのが特徴です。
子宮がん(頸がん・体がん)
最も注意が必要なのががんです。
子宮頸がん:20〜30代の若い世代に増えています。性交時の出血が初期症状として見られることがあります。
子宮体がん:50代以降の閉経前後の女性に多いです。閉経したはずなのに出血がある場合は、必ず検査が必要です。
がんは初期段階では痛みがなく、不正出血だけが唯一のサインとなることもあります。早期発見のためには、定期的な検診が不可欠です。
3. 中間期出血(排卵期出血)
先述した通り、排卵の時期(生理と生理の間)に一時的にエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が低下することで起こる出血です。
正常な生理現象の一つですので、出血が少量で、2〜3日で治まるようであれば過度に心配する必要はありません。ただし、出血量が多かったり、痛みが強かったりする場合は、排卵出血に見せかけた別の病気が隠れている可能性もあります。
ピルを飲んでいるのに出血する?

低用量ピルを服用している方の中には、「生理の時期じゃないのに出血した」と驚く方がいらっしゃいます。これはピルユーザーにとって珍しいことではありません。
飲み始めの「破綻出血」
ピルの服用を開始してから1〜3シート目(最初の3ヶ月間)は、体が外部から摂取するホルモンに慣れていないため、子宮内膜が不安定になり、剥がれ落ちて不正出血(破綻出血)が起こりやすくなります。
この出血は、ピルを飲み続けることでホルモン環境が安定すれば、自然に治まることがほとんどです。自己判断で服用を中止せず、決まった時間に飲み続けましょう。
飲み忘れによる(消退出血)
決まった時間に服用するお薬の場合、飲み忘れによってホルモンバランスが変動し、生理のような出血(消退出血)が起こるケースがあります。
これにより、体が「休薬期間(生理の時期)が来た」と勘違いをして、出血(消退出血)を起こしてしまうことがあります。飲み忘れに気づいたら、すぐに服用ガイドに従って対処しましょう。
生理のような出血が起こる仕組み(消退出血)
もしピルを3ヶ月以上継続しているのに不正出血が続く場合や、出血量が生理と同じくらい多い場合は、ピルの種類が体に合っていない可能性があります。
また、お薬を服用しているからといって、全てのトラブルが防げるわけではありません。性感染症や子宮の病気などが隠れている可能性もあります。
ピルを飲んでいるからといって油断せず、異常を感じたら医師に相談してください。
こんな不正出血は要注意!病院へ行く目安
「このくらいの出血で病院に行ってもいいのかな?」と迷う方もいるかもしれません。しかし、不正出血は体からのSOSサインです。
特に以下のような症状がある場合は、ためらわずに産婦人科を受診しましょう。
・出血がダラダラと2週間以上続く
・出血量が生理の時と同じくらい、またはそれ以上に多い(ナプキンを頻繁に替える必要がある)
・下腹部に強い痛みがある
・おりもののにおいがきつい、色が変(膿のようなおりもの)
・めまいや立ちくらみがする(貧血症状)
・性交のたびに出血する
・閉経後なのに出血した
特に40代以降の方や閉経後の方の不正出血は、子宮体がんなどのリスクが高まるため、少量の出血でも「もう生理はないはずだから」と放置せず、必ず受診してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 鮮血と茶色の血、どちらが危険ですか?
色の違いは「出血してからの時間」によるものが大きいです。
鮮血:出血したての状態。出血量が多い場合や、出口に近い場所からの出血の可能性があります。
茶色の血:子宮内に少しとどまって酸化した古い血。出血量が少ない場合や、生理の終わりかけによく見られます。
どちらの色だから安全・危険とは一概に言えませんが、鮮血が大量に出る場合は急性のトラブルの可能性があります。また、茶色の血であっても、長期間続く場合はポリープやがんの可能性も否定できませんので、色に関わらず「生理以外の出血」があれば受診をおすすめします。
Q. ストレスで出血することはありますか?
はい、大いにあり得ます。
女性ホルモンの分泌を司令している脳の視床下部は、ストレスの影響を非常に受けやすい場所です。
仕事の疲れ、人間関係の悩み、睡眠不足、急激なダイエットなどのストレスがかかると、脳からの指令が乱れ、ホルモンバランスが崩れます。その結果、生理不順や不正出血(機能性出血)を引き起こします。まずは体をゆっくり休めることが第一の治療です。
Q. 婦人科に行くときは、出血が止まってからの方がいいですか?
出血中でも受診して構いません。むしろ、出血している最中の方が、出血の原因箇所(ポリープやびらん、膣炎など)を特定しやすい場合もあります。
「血が出ているのに内診台に乗るのは恥ずかしい」「迷惑ではないか」と思われるかもしれませんが、医師や看護師は日常的に対応しており、全く気にしません。むしろ出血がひどい時こそ、早急な対応が必要な場合がありますので、遠慮なく受診してください。
受診の際は、サニタリーショーツや着脱しやすい服装で行くことをおすすめします。
まとめ
生理以外の出血には、排卵期出血のように心配のないものから、着床出血のような妊娠のサイン、そして子宮の病気によるものまで、様々な原因があります。
インターネットで検索して「たぶんストレスだろう」「きっと着床出血だ」と自分で決めつけてしまうのは、重大な病気の発見が遅れるリスクがあり危険です。
自分の体を守れるのは、あなた自身です。「いつもと違うな」と感じたら、基礎体温をつけたり、出血の日数や量を手帳やアプリにメモしたりして、早めに専門医に相談しましょう。
最近では、通院の時間が取れない方のために、スマホで受診可能なオンライン診療も普及しています。お薬の相談や、生理のトラブルについて医師に相談することができますので、選択肢の一つとして検討してみてください。ピルの服用相談や、生理のトラブルについても医師が親身になって答えてくれますので、ひとりで抱え込まずに活用してみてくださいね。







