生理がなかなか終わらない!?出血が長引く過長月経とは
生理は健康のバロメーター!?辛かった月に考えたいこと
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日
「今月の生理はいつもより重かった」「特に1日目と2日目の痛みはすさまじかった!」など、いつもとは違う生理痛を経験したことはないでしょうか?生理痛の症状はいつでも同じではなく、その月の過ごし方や体調によって変化することがあります。
言ってみれば、生理痛はその月の体調に関する「成績表」のようなもの。今回の記事では、生理痛の捉え方や次の月からの対処法について解説します。
目次
- 1.辛かった月の生理と体調の関係
- 2.辛かった月に考えたいケア
- 3.あまりにも辛かったら医師に相談しましょう
辛かった月の生理と体調の関係
生理痛が重くなる原因には、子宮内膜症や子宮筋腫などの女性特有の病気が考えられます。しかし、医療機関で検査を受けても病気が見つからない場合には、
- プロスタグランディンの分泌量が多い
- 子宮の出口が狭い
- 血行不良
- ストレス
などの原因が考えられます。今回は、体質的な問題とは関係ない場合での生理痛の変化として、血行不良とストレスに注目してお話しします。
血行不良
生理中には、子宮内膜を外に押し出すためのプロスタグランディンが分泌されます。この時に血行不良が起こると、プロスタグランディンが骨盤内に取り残されてしまい、いつもより強い痛みを感じるようになります。
生理中は生理前よりも体温が下がり、何もしなくても身体が冷えやすい時期です。身体を温める意識やストレッチなどで冷えを予防し、痛みを軽減しましょう。
ストレス
精神的なストレスや環境の変化は、自律神経に大きな悪影響を与えます。自律神経は血行や体温調節にかかわるため、乱れが生じると生理痛も重くなります。
生理痛がいつもより強く出た場合には、その月は精神的なストレスや環境の変化がなかったか、振り返ってみると良いでしょう。
辛かった月に考えたいケア
いつもより生理痛が辛かったときは、「今月は変だったな」と思うだけでなく、次の月からどのようにして軽減できるかに注目しましょう。
健康管理の振り返りをする
睡眠不足や運動不足、食生活や生活リズムの乱れなどをチェックしましょう。身体は私たちが思う以上に、外的・内的な要因からストレスを受けています。
その月の過ごし方に問題が見られた場合には、それを解決する努力が必要です。これによって生理痛の深い症状が軽くなるのはもちろん、普段の体調も良くなります。
ゆっくりと休む
十分な休息と無理のない生活を心がけ、身体を休ませることも大事なポイントです。身体も心も元気な状態に戻ることで、今後の体調管理もスムーズに進められるようになります。
あまりにも辛かったら医師に相談しましょう
生理痛は、毎日の健康管理で軽減することができます。しかし、自分の限界を超えているケースも少なくないため、そのような場合には我慢せずに産婦人科での診察を受けましょう。自分と身体に優しく、大変に感じたら専門家に相談する、2点のポイントで生理痛を軽減しましょう。
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監修者
産婦人科専門医原野 尚美
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