私の生理痛は大丈夫?生理痛の重さレベルをチェックしよう
「低用量ピル=避妊のための薬」というイメージを持っていませんか?
実は、避妊以外にも女性の体にとって嬉しい効果(副効用)がたくさんあるのです。
「生理痛がひどくて毎月寝込んでしまう」
「生理前のイライラや落ち込みで、自分を嫌いになりそう」
「大人ニキビが治らなくて鏡を見るのが辛い」
そんな悩みを持つ女性にとって、低用量ピルは心強い味方になってくれます。日本ではまだ「避妊薬」としての認識が強いですが、海外ではニキビ治療や生理痛の緩和など、QOL(生活の質)を上げるためのライフスタイルドラッグとして広く親しまれています。
この記事では、避妊だけではない「低用量ピルの健康面での5つのメリット」と、服用前に知っておきたい注意点について、分かりやすく解説します。
低用量ピルとは?仕組みと効果

低用量ピルは、2種類の女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)を配合したお薬です。毎日1回服用することで、体内のホルモンバランスをコントロールし、脳に「今は排卵しなくていい」という指令を送ります。
これにより排卵が抑制され、高い避妊効果を発揮します。しかし、それだけではありません。ホルモンの波を一定に保つことで、生理に伴うさまざまな不調を改善する「副効用」が期待できるのです。
それでは、具体的な5つのメリットを見ていきましょう。
メリット① 生理痛(月経困難症)を軽減できる

生理痛が重く、鎮痛剤が手放せない、学校や仕事を休んでしまう…そんな悩みをお持ちの方には、低用量ピルが特におすすめです。
生理痛の主な原因は、子宮内膜から分泌される「プロスタグランジン」という物質です。この物質が子宮を収縮させることで痛みが起こります。子宮内膜が厚くなればなるほど、この物質が多く分泌され、痛みも強くなります。
低用量ピルを服用すると、排卵が抑えられるため子宮内膜があまり厚くなりません。その結果、プロスタグランジンの分泌が減り、生理痛が劇的に軽くなることが期待できます。
こんな方におすすめ
- 生理痛がひどく、日常生活に支障が出ている
- 鎮痛剤を飲んでも痛みが治まらないことがある
- 経血量が多く、貧血気味である
メリット② PMS(月経前症候群)を改善できる
生理の1週間〜10日前から始まる、イライラ、気分の落ち込み、乳房の張り、むくみ…。これらはPMS(月経前症候群)と呼ばれ、女性ホルモンの急激な変動が原因の一つと考えられています。
「生理前になると別人のようになってしまい、パートナーや家族に当たってしまう」と自己嫌悪に陥る方も少なくありません。
低用量ピルは、ホルモンの変動の波を穏やかにします。これにより、自律神経や脳内物質のバランスが崩れにくくなり、生理前の心身の不調(PMS)を和らげる効果が期待できます。
こんな方におすすめ
- 生理前になると精神的に不安定になる
- イライラして周囲に八つ当たりしてしまう
- 生理前の過食やむくみが辛い
メリット③ 生理周期をコントロールできる

「旅行と生理が被りそう…」「受験や大事なプレゼンの日に生理が来たらどうしよう」という不安は、女性なら誰でも一度は経験があるはずです。
低用量ピルを服用すると、生理(正しくは消退出血)が来るタイミングを自分でコントロールできるようになります。28日周期など規則正しく出血が来るようになるため、「いつ生理が来るか分からない」というストレスから解放されます。
また、服用方法を調整することで、旅行やイベントの日程に合わせて生理を早めたり、遅らせたりすることも可能です。予定に合わせて体調を万全に整えられるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
こんな方におすすめ
- 生理不順で、いつ生理が来るか読めない
- 旅行、結婚式、試験などの大切な予定がある
- 仕事やスポーツのパフォーマンスを維持したい
メリット④ ニキビ・肌荒れの改善
「スキンケアを頑張っているのに、生理前になると必ずニキビができる」という方は多いのではないでしょうか。
これは、生理前に増える「黄体ホルモン(プロゲステロン)」や、男性ホルモンの影響で皮脂の分泌が増えることが原因の一つです。
低用量ピルには、男性ホルモンの働きを抑え、ホルモンバランスを整える作用があります。これにより、過剰な皮脂分泌が抑えられ、ニキビができにくい肌質へと改善する効果が期待できます。
特に、大人ニキビや、顎・口周りにできる頑固なニキビに悩んでいる方には、美容皮膚科での治療と並行してピルの服用が推奨されることもあります。
メリット⑤ 将来の病気リスクを下げる
低用量ピルを長期的に服用することで、特定の婦人科系疾患のリスクを下げることが分かっています。
排卵を止めて卵巣を休ませることで「卵巣がん」のリスクが低下するほか、子宮内膜が厚くならないため「子宮体がん」のリスクも下がると報告されています。この予防効果は、ピルの服用をやめた後も数年〜数十年続くとされています。
また、子宮内膜症の悪化を防ぐ治療薬としても使用されています。将来の妊娠・出産のために子宮や卵巣を守るという意味でも、ピルは有効な選択肢です。
知っておきたい副作用とリスク
メリットの多い低用量ピルですが、お薬である以上、副作用のリスクもあります。服用を始める前に、正しい知識を持っておくことが大切です。
飲み始めのマイナートラブル

服用開始から1〜2ヶ月の間は、ホルモンバランスの変化により以下のような症状が出ることがあります。
- 吐き気、ムカムカ感
- 不正出血(生理以外の出血)
- 頭痛
- 乳房の張り
- むくみ
これらは体が薬に慣れる過程で起こるもので、多くの場合、2〜3ヶ月ほどで自然に治まります。吐き気が心配な方は、寝る前に服用するなどの工夫で軽減できることもあります。
よくある質問
Q. ピルを飲むと太るって本当ですか?
「ピル=太る」という科学的な根拠はありません。しかし、ピルに含まれる黄体ホルモンの作用で、一時的に食欲が増したり、体がむくみやすくなったりすることがあります。これが「太った」と感じる原因かもしれません。食事バランスや塩分の摂りすぎに気をつければ、体型への影響はほとんどありません。
Q. 将来、妊娠しにくくなりませんか?
いいえ、ピルを長期間服用しても、将来の妊娠しやすさ(妊孕性)には悪影響を与えません。むしろ、子宮内膜症などの不妊原因となる病気を予防することで、将来の妊娠力を守ることにつながります。
服用を中止すれば、通常1〜3ヶ月程度で排卵と生理が戻り、妊娠可能な状態になります。
Q. 飲み忘れたらどうすればいいですか?
1日飲み忘れた場合は、気づいた時点で飲み忘れた分をすぐに服用し、その日の分もいつもの時間に服用してください(その日は2錠飲むことになります)。
2日以上連続して飲み忘れた場合は、避妊効果が低下する可能性があります。医師や薬剤師に相談するか、処方時に渡されるガイドブックを確認しましょう。
まとめ
「ピルに興味はあるけれど、婦人科に行く時間がない」
「内診があるのか不安で、病院に行きづらい」
このようにお悩みの方は、オンライン診療での処方を検討してみてはいかがでしょうか。
低用量ピルの処方には、必ずしも内診(膣内の検査)は必要ありません。問診や血圧測定などで問題がなければ処方が可能です。オンライン診療なら、スマホ一つで医師の診察を受けられ、お薬は自宅のポストに届きます。
マイピルでは、産婦人科医が丁寧に診察を行い、あなたの体質や目的に合った種類のピルをご提案します。定期配送サービスもあり、毎月の通院の手間も省けます。
生理の悩みから解放されて、毎日をもっと自分らしく過ごすために。ぜひマイピルのオンライン診療をご活用ください。
参考文献
- 公益社団法人 日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案)」
- National Library of Medicine (PubMed Central)"Benefits and risks of contraception"
- 公益社団法人 日本産科婦人科医会「(1)月経困難症」
- 公益社団法人 日本産科婦人科学会「月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)」
- CDC(米国疾病予防管理センター)"U.S. Medical Eligibility Criteria for Contraceptive Use, 2024"







