生理がなかなか終わらない!?出血が長引く過長月経とは
日本と海外では違う!?低用量ピルへの理解と捉え方
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日
低用量ピルは、避妊や生理痛、PMSの軽減に役立つものです。子宮内膜症や子宮筋腫の治療にも使われるほど、医学的にも信頼されています。しかし、「低用量ピルって何?」「聞いてはいるけれど、まだ抵抗感がぬぐえない」など、日本では低用量ピルへの理解と肯定感が低いことが否めません。
今回の記事では、「そんな日本に対し、海外ではどう捉えているのか?」と、海外の低用量ピル事情と捉え方についてお話しします。
目次
- 1.海外での低用量ピルの普及率
- 2.海外での低用量ピル事情
- 3.低用量ピルはオンラインで処方できます
海外での低用量ピルの普及率
海外での低用量ピルの普及率を数字であらわすと、
- アメリカ:13.7%
- イギリス:26.1%
- カナダ:28.5%
- フランス:33.1%
- ノルウェー:25.6%
- 中国:2.4%
- 香港:6.2%
- 韓国:3.3%
- ミャンマー:8.4%
- ベトナム:10.5%
- タイ:19.6%
と出ています。欧米諸国と東南アジアでは比較的普及率が高く、東アジアでは低いことがわかります。
日本の普及率は2.9%
今回のデータでは、日本での低用量ピルの普及率は2.9%と出ました。東アジアのなかではそれほど普及率が低いようには見えませんが、欧米諸国や東南アジアと比較すると圧倒的な差があることがわかります。
海外での低用量ピル事情
日本では低用量ピルの普及と理解が遅れているのに対し、海外で比較的進んでいる理由は、低用量ピルの入手方法と性教育にあります。
海外では、低用量ピルを薬局で購入できる
日本で低用量ピルを手に入れるには、産婦人科医への受診が必要です。医師による問診と検査を受け、「低用量ピルを処方できる」と判断されてやっと低用量ピルが飲めるようになります。緊急避妊薬として使われるアフターピルも、同じような扱いになります。
海外では、低用量ピルを薬局で購入できるケースが多いです。金額も比較的低く、風邪薬や胃腸薬を買うような感覚で、低用量ピルを入手できます。低用量ピルだけではくアフターピルも、薬局で気軽に買えるとのことです。
「病院に通う手間がない」「安く買える」という便利さが、普及率の高さにつながっているのかもしれません。
性教育が進んでいる
また、海外では日本と比べて性教育も進んでいます。
生理や避妊、妊娠については日本の学校教育でも行われますが、中学生から高校生の間であるケースが多いです。かける時間も少なく、年間でも3時間といったところでしょう。
海外では、5歳や6歳の段階から性教育を始めます。生理や避妊、妊娠などだけでなく、女性や男性からの異なる視線から性教育を捉えるという取り組みも行っています。性暴力や性欲のコントロールについても学び、お互いの人生と健康を守れるようにも教育が進められます。
各国の教育事情にはそれぞれ背景がありますが、意図しない妊娠や出産を避けるためにも、日本でも性教育がよりすすられるべきだと言えるでしょう。
低用量ピルはオンラインで処方できます
残念ながら、日本ではまだ薬局で低用量ピルの購入ができません。しかし、安全面や健康を考えてピルを飲むなら、医師のサポートを得てから購入するのは良いことです。
直接医療機関に通うのが難しいなら、オンライン診療での処方もできます。スマホで医師と通話し、ピルを購入できるので、これから低用量ピルを使う方はぜひ活用してみましょう。
マイピルでは提携クリニックと連携し、低用量ピルを始めやすい価格で提供しております。
是非マイピルのオンライン診療を受けてみてはいかがでしょうか。
監修者
産婦人科専門医原野 尚美
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