生理がなかなか終わらない!?出血が長引く過長月経とは
要注意!喫煙の習慣があると低用量ピルを使用できない理由
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日
避妊だけでなく、生理痛やPMSの軽減にも役立つ低用量ピル。生理痛や生理前の深い症状に悩まされないためにも、ぜひとも活用したいところですが、服用がかえって危険になるケースがあります。
今回は、喫煙と低用量ピルの関係性と危険性について解説します。喫煙の習慣があり、低用量ピルの服用を検討されている方は、ぜひお読みください。
目次
- 1.喫煙の習慣が低用量ピルにもたらすリスク
- 2.喫煙の習慣があっても低用量ピルを服用するには?
- 3.将来的な健康を考えながら、低用量ピルと向き合いましょう
喫煙の習慣が低用量ピルにもたらすリスク
喫煙者の方が低用量ピルを飲む場合に考えられるリスクは、血栓症です。
血栓症とは、血管のなかで血液が固まり、ひいては詰まってしまう病気のことです。血栓症は心筋梗塞や脳梗塞、エコノミークラス症候群などの病気を引き起こすリスクも高いため、数ある病気の中でも危険視されています。
喫煙と血栓症、低用量ピルとの関係
もともと低用量ピルに含まれる女性ホルモン『エストロゲン(卵胞ホルモン)』には、血液を固まらせる働きがあります。
とは言え、危険視するほどのレベルではないため、喫煙の習慣がない方であれば問題はありません。しかし、喫煙をする方は低用量ピル以外にも血液が固まる傾向が強いです。喫煙と低用量ピルの作用で非喫煙者の方よりも血液が固まりやすくなり、血栓症のリスクが高くなってしまいます。
実際の症例でも、喫煙者の方は非喫煙者の方よりも心筋梗塞を発症するリスクが6倍高いと考えられています。
喫煙の習慣があっても低用量ピルを服用するには?
とは言え、すべての喫煙者が低用量ピルの処方を断られるわけではありません。血栓症のリスクが高まるほどに喫煙していなければ、条件付きとはなるもののピルの処方は可能です。
その場合、
- 1日の喫煙数が15本以下であること
- 年齢が35歳以下であること
が条件となります。この条件を超える場合には、低用量ピルの処方は不可能となります。
禁煙や喫煙習慣の見直しが求められる
1日の喫煙数が15本以下、年齢が35歳以下であっても、非喫煙者と同じような安全性をもって低用量ピルを服用できるという流れにはなりません。血栓症のリスクを考え、禁煙や喫煙を減らす努力が不可欠となります。
このようなときは服用を止め、医師に相談しましょう
喫煙の習慣があるうえで低用量ピルを服用した場合、血栓症の初期症状が出るケースもあります。
- 激しい頭痛
- めまい
- 言語障害(舌のもつれ、話しにくさ)
- 強い胸の痛み
- 歩きにくさ
以上の症状が見られる場合には、すぐに服用を止め、医療機関に相談しましょう。
将来的な健康を考えながら、低用量ピルと向き合いましょう
低用量ピルは女性の健康に大いに役立ってくれるものですが、生活習慣次第で思わぬ危険に見舞われることがあります。喫煙の習慣があるけれど低用量ピルを使いたい場合には、将来的な健康も見据え、喫煙習慣を改善すると良いでしょう。
監修者
産婦人科専門医原野 尚美
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