生理がなかなか終わらない!?出血が長引く過長月経とは
生理前に毎月辛くなる方に!低用量ピルによるPMS軽減を考えましょう
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日

「PMSがつらい」「低用量ピルでPMSを改善できるって本当?」PMS(月経前症候群)によるイライラや頭痛、気分の浮き沈みに悩んでいる方は少なくありません。
低用量ピルは、ホルモンバランスを整えてこれらのPMSの症状を改善する効果が期待できます。
本記事では、低用量ピルがPMSに与える影響や服用によるメリット・デメリットを解説します。PMSの症状をやわらげるためのセルフケアの方法も紹介しているので参考にご覧ください。
目次
- 1.PMSとは
- 2.低用量ピルはPMS軽減にも役立つ
- 3.PMSで低用量ピルを服用するメリット
- 4.PMSで低用量ピルを服用するデメリット
- 5.PMSをやわらげるためのセルフケア
- 6.低用量ピルの相談ならマイピルへ
- 7.まとめ
PMSとは
PMSとは、生理の約3~10日前から始まり、生理開始とともに軽快する心身の不調のことです。
日本人女性の70~80%は、生理前に不調を感じており、生殖年齢の女性の3~8%がPMSに悩まされていると報告されています。PMSは特に若い女性で多く見られ、日常生活に支障が出ている方も少なくありません。
PMSの原因
PMSの原因は明確には解明されていませんが、主に女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の急激な変動が関係しているといわれています。
生理前にはこれらのホルモンバランスが乱れやすく、それにより脳内の神経伝達物質にも影響がおよび、心身に影響が出ると考えられているのです。
また、ストレスや睡眠不足、食生活の乱れなども症状を悪化させる要因になっているといわれています。
PMSの症状
PMSの症状は、大きく「心の症状」と「体の症状」に分けられます。
〈心の症状〉
- 情緒が不安定になる
- イライラしやすくなる
- 気分が落ち込みやすくなる
- 不安を感じる
- 不眠になる
- 日中に眠くなる
- 集中力が低下する
〈体の症状〉
- のぼせる
- 偏食や過食になる
- めまいがする
- 倦怠感が出る
- お腹・頭・腰に痛みを感じる
- むくみが出る
- お腹や乳房が張る
- 便秘になる
これらの症状が生理前にあらわれ、生理が始まると軽快する場合はPMSの可能性を考えましょう。生理周期と心身の不調をメモしておくと、関連性が分かりやすくなります。
症状がひどいときはPMDDの可能性も
PMDD(月経前不快気分障害)とは、PMSと同様に生理が始まる前に症状があらわれ、生理が始まると症状が軽快するものです。生殖年齢の女性の2%がPMDDに悩まされていると報告されています。
PMSの症状のうち、特に心の症状が重いものがPMDDです。抑うつ、不安、緊張、情緒不安定、怒り、イライラなどの症状が強く見られます。
こちらも原因はまだ解明されていません。現時点では、エストロゲンとプロゲステロンのバランスの乱れが症状を引き起こしていると考えられています。
低用量ピルはPMS軽減にも役立つ
低用量ピルは避妊したり生理痛をやわらげたりする目的で使われることもありますが、PMSの緩和にも効果が期待できます。
服用している間はホルモンバランスが一定に保たれるため、ホルモンの変動が少なくなり症状が出にくくなるのです。すべての方に効果が期待できるとは限りませんが、PMSで悩む女性にとって有効な選択肢となります。
PMSで低用量ピルを服用するメリット
PMSの症状に悩む方にとって、低用量ピルは有効な選択肢の一つです。ホルモンバランスを整えることで、PMSの代表的な症状であるイライラや気分の落ち込み、頭痛や腰痛などを緩和する効果が期待できます。この他にも低用量ピルを服用するメリットがあるので見ていきましょう。
生理周期が安定する
低用量ピルを服用すると、休薬期間に入るタイミングで生理(消退出血)が起こります。その結果、生理周期が規則的になるため、「いつ生理がくるか分からない」という不安が解消されるのもポイントです。周期が整うことで事前に予定が立てやすくなり、精神的なストレスの軽減にもつながります。
生理痛が軽減される
低用量ピルを服用すると、子宮内膜の増殖が抑えられ、生理時に排出される経血量が減少します。これにより子宮の収縮が穏やかになるため、生理痛を軽減することが可能です。人によっては、鎮痛剤を服用しなくても生理期間を過ごせるようになります。
避妊効果を得られる
低用量ピルを服用すると、避妊効果が得られます。飲み忘れなく正しく服用した場合の妊娠阻止率は99.7%です。排卵を抑制し、子宮内膜が厚く育つのを阻止する働きがあるため、高い避妊効果を発揮します。
PMSで低用量ピルを服用するデメリット
低用量ピルはPMS改善に役立つ一方で、次のようなデメリットも存在します。
- 副作用が起こることがある
- 毎日決まった時間に服用する必要がある
副作用が起こることがある
低用量ピルはホルモンの働きを調整する薬であるため、服用を始めた初期の頃は体が慣れるまでに副作用が起こることがあります。代表的な副作用は以下のとおりです。
- 吐き気
- 頭痛
- 乳房の張り
- 不正出血
多くは一時的なもので数カ月以内に自然におさまることが多いですが、症状が強い場合は別の種類の薬の使用を検討した方が良い場合もあります。
毎日決まった時間に服用する必要がある
低用量ピルの効果を安定して得るためには、毎日同じ時間に服用しなければなりません。服用時間がずれると、ホルモンバランスに影響が出てPMSの改善効果や避妊効果が十分に得られなくなることがあります。
2~3時間ほど飲む時間がズレる程度であれば問題ないといわれていますが、できるだけ毎日同じ時間に服用しましょう。
PMSをやわらげるためのセルフケア
PMSの症状をやわらげるためには、日常生活の見直しも大切です。生活習慣や食事内容、ストレスの管理など、少しの工夫で症状が軽減されることがあります。ここでは、今日からでもできる5つのセルフケア法を確認していきましょう。
生活習慣と食生活を見直す
不規則な生活リズムや栄養バランスの偏った食事は、ホルモンバランスの乱れを助長し、PMSを悪化させる可能性があります。
睡眠をしっかりとり、朝食を欠かさないようにしましょう。また、ビタミンB6やカルシウム、マグネシウムなどの栄養素は、PMSの症状改善に役立つとされています。
体を温める
体の冷えは血行不良を招き、PMSの症状を悪化させる可能性があります。下腹部や腰回りを温めると、腰痛やだるさを軽減できるでしょう。湯船にゆっくり浸かる、使い捨てカイロを使う、温かい飲み物をとるなどの工夫が効果的です。
ストレスを溜め込まない
強いストレスは自律神経を乱し、ホルモンバランスにも影響を与えます。日頃から自分なりのリフレッシュ法を見つけ、意識的にストレスを発散することが大切です。
十分な休息をとる、趣味の時間を持つ、深呼吸や瞑想を取り入れるなど、心を落ち着かせる時間を意識して過ごすようにしましょう。
適度な運動を行う
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を継続すると、PMSが緩和される可能性があります。運動には血行を良くしたり、気分も安定させたりする効果もあるので一石二鳥です。
また、運動によってエンドルフィンと呼ばれる幸福感をもたらすホルモンが分泌されるため、気分の落ち込みやイライラをやわらげる効果が期待できます。
アロマテラピーを行う
アロマテラピーは、香りの力で心と体をリラックスさせるものです。PMSには、ラベンダーや柚子の香りが効果的だといわれています。
軽度から中等度のPMSの自覚症状がある17名の女性を対象にラベンダーまたは水によって芳香刺激を与えたところ、ラベンダーの香りを嗅いだグループでは抑うつや落胆などの症状が大幅に減少することが明らかになっています。
柚子の香りを吸入してもらった別の試験では、緊張や不安、疲労などが有意に減少したとの結果も出ています。
低用量ピルの相談ならマイピルへ
低用量ピルの服用を検討している方や、PMSへの効果について医師へ気軽に相談したい方は、マイピルがおすすめです。オンライン診療サービスに特化したマイピルなら、自宅にいながら産婦人科医の診療を受けられます。
電話1本で産婦人科医の診療を受けられる
マイピルの大きな魅力は、電話1本で産婦人科医による診療を受けられる点です。PMSに関する悩みや低用量ピルに関する不安も医師に直接相談できるため、安心して治療を進められます。自宅で診療を受けられるので、忙しい方や通院が難しい方でも無理なく受診できるでしょう。
処方された低用量ピルは自宅まで配送される
処方された低用量ピルは、最短翌日に自宅へ配送されます。薬局に足を運ぶ必要がないため、仕事や育児などで外出が難しい方でも無理なく薬の受け取りまで完了させることが可能です。また、パッケージに薬の名前が記載されることもないため、プライバシーを守りながら利用できます。
土日祝日でも受診できる
マイピルの診療は平日だけでなく、土日祝日にも対応しています。そのため、都合が良いタイミングで受診することが可能です。夜間の診療にも対応しており、ライフスタイルに合わせて柔軟に利用できます。予約から受診、処方までスムーズに完了するので、気軽に利用しやすいのがメリットです。
まとめ
低用量ピルを服用すると、ホルモンバランスが一定に保たれるためPMSの改善効果が期待できます。個人差はありますが、低用量ピルの服用により日常生活が楽になったと感じる方も少なくありません。
マイピルでは、低用量ピルの処方も行っています。土日祝日でも診療を行っているので、どのようなライフスタイルを送っている方でも気軽に利用できるでしょう。PMSが気になっている方は、産婦人科医に電話1本で相談できるマイピルをぜひご利用ください。

監修者
産婦人科専門医原野 尚美
いかがでしたでしょうか?マイピルでは産婦人科の医師が、ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、直接お電話でお答えいたします。
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