排卵期出血と不正出血の見分け方|量・色・時期
学生の立場でこの検索をするのは、勇気のいることだったと思います。親に知られたらどうなるか、お金が足りるか、学校に行きながら受診できるか。心配が一度に押し寄せて、頭が回らなくなっているかもしれません。まずお伝えしたいのは、学生だから手に入らない、ということはないという点です。この記事では、学生の方が緊急避妊薬を受け取るための道筋を、年齢や費用の条件とあわせて具体的に整理します。ひとつずつ確認していきましょう。
学生でもアフターピルは入手できます
薬局での購入には年齢制限がありません
緊急避妊薬は2026年2月2日から薬局で購入できるようになりました。この販売について、製造販売元である第一三共ヘルスケアは「年齢制限もありません」「パートナーや親の同意は不要です」と案内しています。また厚生労働省の審査報告書でも、年齢について「年齢制限を設定する必要性は低いと判断した」と記載されています。
つまり、高校生でも、それより年齢が下の場合でも、薬局での購入そのものが年齢で断られる仕組みにはなっていません。親の同意書を用意しなければならない、という前提でもありません。ここは安心していただける部分です。
ただし、購入できるのはご本人だけです
第一三共ヘルスケアの案内では「服用する女性本人のみ購入できます。男性は購入できません」とされ、「薬剤師の面前で服用する必要があります」「1錠を購入し、薬剤師の前で服用します。持ち帰ったり他人に渡すことはできません」と説明されています。友人やパートナーに代わりに行ってもらう形はとれず、ご自身が薬局へ行く必要があります。
厚生労働省の審査報告書に示された用法・用量も「性交後72時間以内に本剤1錠を薬剤師から受け取り、その場で服用する」です。あわせて「緊急避妊薬の取り扱いに係る研修を修了した薬剤師によってのみ販売又は授与されるよう、必要な措置を講じること」とされており、購入前にはチェックシートでの確認が行われます。
入手方法ごとの条件をくらべる
学生の方が使いやすい方法は、通学の経路やご自宅の事情によって変わります。
| 方法 | 年齢の条件 | 受け取り方 |
| 販売可能な薬局 | 年齢制限なし | 薬剤師の面前で服用 |
| 産婦人科などの受診 | 受診先の運用による | その場で処方 |
| マイピルのオンライン診療 | 高校生(15歳)以上 | 配送で受け取る |
マイピルを利用する場合の条件
マイピル(マイピルオンライン)は、提携医療機関の医師と患者をつなぐオンライン診療支援サービスです。診療は提携クリニック(六本木ウィメンズヘルスクリニック等)の産婦人科専門医などが行い、ご利用は女性の方に限ります。アフターピルは高校生(15歳)以上が対象で、15歳で高校生の方は学生証のご提示が必須です。
現在の診療方法は電話診療のみです。対面診療やビデオ通話での診療は行っておりません。ご予約時間になりましたら、医師の携帯電話または050から始まる番号よりお電話します。ご予約枠は30分単位のため、たとえば16時00分のご予約であれば16時00分から16時30分の間にお電話します。周囲の音が気にならない静かな空間でお待ちください。授業中や部活中と重ならない時間帯をお選びください。お電話に出られない場合は自動キャンセルとなります。
なお、オンライン診療の初診では本人確認が必要です。厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」では「原則として、顔写真付きの身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート等)で行う」と定められています。学生証しか手元にない場合は、事前にご確認ください。
親に知られたくないという気持ちについて

これがいちばん重い悩みだと思います。隠したいというより、心配をかけたくない、叱られたくない、関係を壊したくない、という気持ちが混ざっているのではないでしょうか。その感覚は責められるものではありません。
実務的な話をすると、薬局での購入では親の同意が不要とされており、その場で服用が完了します。荷物が家に届くこともありません。この点で、親に知られる可能性は最も低い方法といえます。
オンライン診療で配送を選ぶ場合、マイピルでは品物名を「サプリメント」、依頼主を「同上」と記載し、中身がわからない梱包でお届けします。受け取りは自宅のほか、郵便局留め、クロネコヤマトセンター留めをお選びいただけます(別途手数料がかかる場合があります)。コンビニ受け取りには対応しておりません。自宅で受け取りにくい場合は、局留めを選ぶという方法もあります。
そのうえで、もしご家族や学校の先生、保健室の先生など、話せる大人がひとりでもいるなら、頼ってしまってよい場面です。費用や移動の面でも助けになりますし、何より、ひとりで抱える時間が短くなります。大人に相談したからといって、あなたの選択が取り上げられるわけではありません。薬局での購入では親の同意が不要とされている以上、決めるのはあなたです。
費用の心配があるとき
緊急避妊は自由診療として扱われることが多く、その場合は費用の全額が自己負担となります。自由診療の価格は医療機関や薬局ごとに設定されるため、金額には幅があります。受診や購入の前に電話で目安を聞いておくと、当日あわてません。
マイピルでは、表示されている価格はお薬代のみで、診療費と送料は別途かかります。お支払いは、クレジットカード決済、QRコード・スマホ決済(PayPay・au PAY・メルペイ・PayPal)、atone翌月払い、あと払いペイディ(Paidy)、銀行振込がご利用いただけます。手元に余裕がないときでも選べる方法があります。ただし後払いは支払いが免除される仕組みではありませんので、支払える見通しを立ててからお申し込みください。なお、処方確定後(医師の診察後)のキャンセル・返金・返品はお受けできません。
望まない性行為だった場合
もし今回のことが、あなたが望んだものではなかったのなら、それは相談していい出来事です。警察庁の犯罪被害者白書によると、2020年10月に全国共通短縮番号「#8891(はやくワンストップ)」が導入され、「相談者が『#8891』に電話をかけると、最寄りのワンストップ支援センターにつながる仕組みとなっている」と説明されています。医療につなぐ支援を受けられる場合があります。
また厚生労働省の審査報告書によると、薬局で緊急避妊薬を販売する体制では「近隣の産婦人科医及びワンストップ支援センターを紹介することが可能である」とされています。薬局の薬剤師に相談することが、支援への入口になることもあります。
服用のあとに確認したいこと
服用後は、吐き気や頭痛、不正出血などが起こることがあります。服用後2時間以内に吐いてしまった場合は効果に影響することがあるため、医療機関にご相談ください。またアフターピルは、飲めば必ず妊娠を避けられるものではありません。次の月経が予定より大幅に遅れるときや、量がいつもと明らかに違うときは、妊娠検査や受診で確認してください。
そして、緊急避妊は繰り返し使うことを想定した方法ではありません。今回のことをきっかけに、これからの避妊や月経の悩みについて相談したいと感じたら、そのときに低用量ピルなどについて医師に聞いてみてください。今の不安が落ち着いてからでも遅くありません。
通販で買おうとしないでください
お金や身分証の心配から、「処方箋なしで安く買えます」とうたう海外通販に目が向くことがあります。厚生労働省は、個人輸入される医薬品等について「品質、有効性及び安全性については、我が国の医薬品医療機器等法に基づく確認がなされていません」と注意を促し、「個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません」としています。学生の方にとって、体と将来の両方を危険にさらす選択は避けていただきたいと考えています。
学生のアフターピルについてよくあるご質問
Q. 高校生でも薬局で買えますか
製造販売元の案内では「年齢制限もありません」「パートナーや親の同意は不要です」とされています。ただしご本人が来店し、薬剤師の面前で服用することが前提です。
Q. 中学生の場合はどうなりますか
薬局での販売に年齢制限は設けられていません。ただしマイピルのオンライン診療は高校生(15歳)以上が対象です。不安が大きい場合は、産婦人科の受診や、#8891などの相談窓口の利用もご検討ください。
Q. 親の同伴は必要ですか
薬局での購入では親の同意も同伴も不要とされています。医療機関の運用は受診先によって異なりますので、電話で確認しておくと安心です。
Q. 学生証は必要ですか
マイピルでは、15歳で高校生の方は学生証のご提示が必須です。それ以外の場合に必要な書類は、ご利用先の案内をご確認ください。
Q. どのくらい急げばよいですか
日本産科婦人科学会の「緊急避妊法の適正使用に関する指針」では「性交後72時間以内にLNG単剤1.5mg錠を確実に1錠服用する」とされています。同指針には「72時間を超えてLNGを投与した場合でも、予想される妊娠率を低下させるという研究結果が示されている」との記述もありますが、早いほうが望ましいことは変わりません。
まとめ|学生でも道は開かれています
薬局での緊急避妊薬の販売には年齢制限がなく、親やパートナーの同意も不要とされています。購入できるのはご本人のみで、薬剤師の面前で1錠を服用します。マイピルのオンライン診療をご利用の場合は、アフターピルは高校生(15歳)以上が対象で、15歳で高校生の方は学生証のご提示が必須です。望まない性行為だった場合は#8891などの相談窓口があります。今日できることから、ひとつずつ進めてください。個別のご案内が必要な場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
参考文献
1.レボノルゲストレルを有効成分とする要指導医薬品である緊急避妊薬の審査報告書/厚生労働省
3.緊急避妊法の適正使用に関する指針(令和7年4月改訂版)/日本産科婦人科学会







