排卵期出血と不正出血の見分け方|量・色・時期
「アフターピルをもらうのに身分証は必要なのだろうか」。急いでいるのに手元に何もない、あるいは名前が知られるのが怖い。そんな気持ちで調べていらっしゃる方も多いと思います。結論としては、どの方法を選ぶかによって身分証の扱いは変わります。この記事では、薬局・オンライン診療・医療機関・受け取り時という4つの場面に分けて、必要なものを整理します。手元にあるもので進められる道が、きっと見つかります。
場面ごとに身分証の扱いは変わります
まず全体像をご覧ください。同じ「アフターピルを手に入れる」でも、入口によって求められるものが違います。
| 場面 | 身分証の扱い | 根拠・補足 |
| 販売可能な薬局で購入 | 要件として示されていません | 年齢制限なし・本人の来店が前提 |
| オンライン診療の初診 | 顔写真付きが原則 | 厚生労働省の指針で定められている |
| 医療機関を受診 | 受診先の運用によります | 保険証や本人確認書類を求める場合あり |
| 郵便局留めで受け取る | 本人確認書類が必要 | 日本郵便の案内で示されている |
薬局で購入する場合

年齢制限はなく、同意も求められません
緊急避妊薬は2026年2月2日から薬局で購入できるようになりました。厚生労働省のページには「令和8年2月2日(月)より販売が開始されました」と記載され、対象は「レボノルゲストレルを有効成分とする要指導医薬品である緊急避妊薬」です。
製造販売元である第一三共ヘルスケアの案内では「年齢制限もありません」「パートナーや親の同意は不要です」とされています。また厚生労働省の審査報告書でも、年齢について「年齢制限を設定する必要性は低いと判断した」と記載されています。年齢を証明するために身分証を出す、という前提にはなっていません。
ただし本人が来店して服用します
身分証の代わりに重視されているのは、ご本人であることと、その場で服用することです。厚生労働省の審査報告書に示された用法・用量は「性交後72時間以内に本剤1錠を薬剤師から受け取り、その場で服用する」です。第一三共ヘルスケアも「薬剤師の面前で服用する必要があります」「服用する女性本人のみ購入できます。男性は購入できません」と案内しています。
また購入前には、薬剤師がチェックシートで内容を確認します。厚生労働省の審査報告書では「購入前のチェックシートによる確認等による適正使用推進策」が設けられているとされています。身分証を出さなくても、確認そのものは丁寧に行われるとお考えください。
販売できる薬局は限られます
販売できるのは、厚生労働省が公表する一覧に掲載された薬局等に限られます。同省はこの一覧について「基本、毎月上旬に1回更新します。更新の際に、追加だけでなく、削除されていることもあります」と説明し、「在庫や販売可能な薬剤師の勤務状況等の確認のため、あらかじめ当該薬局等に電話連絡することを推奨」しています。
オンライン診療を利用する場合
初診では顔写真付きの身分証が原則です
オンライン診療では、身分証の扱いがはっきり定められています。厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」では、初診でオンライン診療を実施する場合の本人確認について「原則として、顔写真付きの身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート等)で行う」と定められています。
これは手続きを増やすための決まりではありません。お薬を必要としている方ご本人に、正しく届けるための仕組みです。マイナンバーカード、運転免許証、パスポートのいずれかが手元にあれば、準備は整っています。
マイピルでの取り扱い
マイピル(マイピルオンライン)は、提携医療機関の医師と患者をつなぐオンライン診療支援サービスです。診療は提携クリニック(六本木ウィメンズヘルスクリニック等)の産婦人科専門医などが行い、ご利用は女性の方に限ります。アフターピルは高校生(15歳)以上が対象で、15歳で高校生の方は学生証のご提示が必須です。
現在の診療方法は電話診療のみです。対面診療やビデオ通話での診療は行っておりません。ご予約時間になりましたら、医師の携帯電話または050から始まる番号よりお電話します。ご予約枠は30分単位のため、たとえば14時00分のご予約であれば14時00分から14時30分の間にお電話します。周囲の音が気にならない静かな空間でお待ちください。お電話に出られない場合は自動キャンセルとなります。
お薬は配送でお届けします。当日発送の締め切りは平日16時00分まで、土日祝は12時00分までに決済確認が取れた場合で、最短翌日にお届けします。ただし北海道、中国、四国、九州、沖縄、離島などは翌日到着ができません。お急ぎで間に合わない可能性がある場合は、近隣の産婦人科の受診をおすすめします。
受け取るときに必要な本人確認
意外と見落とされやすいのが、お薬を受け取る場面です。マイピルでは受け取り方法として、自宅のほか、郵便局留め、クロネコヤマトセンター留めをお選びいただけます(別途手数料がかかる場合があります)。コンビニ受け取りには対応しておりません。
郵便局留めを選ぶ場合、日本郵便の案内では、窓口で受け取る際に「本人確認書類(受取人ご本人様の氏名・住所が確認できる証明書)」が必要とされており、運転免許証やマイナンバーカード、パスポート等が該当します。押印については「印鑑が用意できない場合はご署名でもかまいません」とされています。つまり局留めを選ぶ場合は、受け取りの段階で身分証が必要になります。
自宅への配送であれば、この確認は生じません。品物名は「サプリメント」、依頼主は「同上」と記載し、中身がわからない梱包でお届けしますので、同居のご家族がいる場合でも中身が伝わることはありません。ご自身の状況にあわせて選んでください。
身分証が手元にないときの考え方
財布ごと持ち出せなかった、免許証を持っていない、といった状況もあると思います。その場合でも道が閉ざされるわけではありません。販売が可能な薬局での購入は、身分証の提示が要件として示されていません。まずはお近くの販売薬局に電話をして、状況を伝えてみてください。
また、望まない性行為があった場合には相談窓口があります。警察庁の犯罪被害者白書によると、2020年10月に全国共通短縮番号「#8891(はやくワンストップ)」が導入され、「相談者が『#8891』に電話をかけると、最寄りのワンストップ支援センターにつながる仕組みとなっている」と説明されています。ひとりで手続きを抱えなくてよいのです。
本人確認が求められる理由
「そこまで確認しなくてもいいのに」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、本人確認には目的があります。ひとつは、お薬を必要としている方ご本人に確実に渡すことです。緊急避妊薬は他人に渡すことができないお薬であり、第三者が受け取って別の人に飲ませるようなことを防ぐ必要があります。もうひとつは、体質や既往歴を確認したうえで渡すためです。名前も体の状態もわからない相手に薬を渡す仕組みでは、副作用が起きたときに追いかけることもできません。
言い換えれば、身分証の確認は「疑われている」ということではなく、「あなたのために記録が残る」ということです。国内で適正に使用されたお薬であれば、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)の医薬品副作用被害救済制度という公的な支えがあります。これは「医薬品等を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用」による健康被害に対して医療費等の給付を行う制度です。確認の工程は、この支えにつながる入口でもあります。
「身分証も診察もいらない」通販には注意してください
検索すると「身分証不要」「処方箋なし」とうたう海外通販が見つかることがあります。厚生労働省は、個人輸入される医薬品等について「品質、有効性及び安全性については、我が国の医薬品医療機器等法に基づく確認がなされていません」と注意を促し、「個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません」としています。確認の手間がないことは、利点ではなく危険の裏返しです。
アフターピルと身分証についてよくあるご質問
Q. 薬局では身分証を必ず求められますか
身分証の提示は要件として示されていません。年齢制限もなく、親やパートナーの同意も不要とされています。ただし、ご本人が来店してその場で服用することが前提です。
Q. 保険証だけでオンライン診療を受けられますか
厚生労働省の指針では、初診の本人確認は「原則として、顔写真付きの身分証明書」で行うとされています。顔写真のない書類のみで足りるかは、ご利用先の案内をご確認ください。
Q. 学生証は身分証として使えますか
マイピルでは、15歳で高校生の方は学生証のご提示が必須です。それ以外の場合に何を提示するかは、ご利用先の案内に沿ってご準備ください。
Q. 家族に住所を知られたくありません
郵便局留めやクロネコヤマトセンター留めをご利用いただけます。ただし局留めでの受け取りには本人確認書類が必要です。
Q. 何時間以内に服用すればよいですか
日本産科婦人科学会の「緊急避妊法の適正使用に関する指針」では「性交後72時間以内にLNG単剤1.5mg錠を確実に1錠服用する」とされています。身分証の準備で時間を使いすぎないよう、まずは電話で相談してみてください。
まとめ|手元にあるもので進められる道を選びましょう
身分証の扱いは場面によって違います。販売が可能な薬局での購入では提示が要件として示されておらず、年齢制限もありません。一方、オンライン診療の初診では顔写真付きの身分証明書が原則で、郵便局留めでの受け取りには本人確認書類が必要です。手元にあるものを確認して、通れる道から選んでください。マイピルは電話診療のみでご相談を受け付けています。個別のご案内が必要な場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
参考文献
1.オンライン診療の適切な実施に関する指針(令和8年4月改訂)/厚生労働省







