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婦人科の内診って何をするの?検査内容と緊張しないための受け方
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日
病気を早期発見するため、妊娠のサインを確認するため、婦人科では『内診』が行われます。「聞いたことがある」と思う反面、「緊張しそうで怖い」と不安に感じてしまうこともあるでしょう。
今回の記事では、婦人科で行われる内診の内容と受け方について解説します。今後婦人科を受診するときのために、ぜひ記事をお役立てください。
目次
- 1.婦人科の内診とは?
- 2.内診で緊張しないための心構えとは?
- 3.まとめ
婦人科の内診とは?
まず、内診とは、婦人科で行われている診察の一つです。
内診を受ける際、患者側は婦人科専用の椅子(内診台)に座ります。椅子には脚を支える台がついていて、両方の脚を台に乗せる造りになっています。そして、患者側が現在抱えている症状に関連する異常が見られないかを、医師が確認・判断します。
視診と触診で、異常を確認する
婦人科の内診の基本は、視診と触診です。
視診では、『膣鏡(ちつきょう)』 と呼ばれる専用の器具を使い、子宮の先端や膣の中、膣の分泌液(おりもの)の状態を目で確認します。触診ではそれより詳しい情報を確認するため、手や指を使って患部の状態を把握します。
子宮の形や硬さを手や指で調べたり、卵巣の腫瘍やお腹の炎症を確認したり、膣に超音波を当てるケースが多いです。
内診中のプライバシーは、医療機関側で守られる
内診の内容を知ると、通常では行われないような確認作業に、抵抗感を覚える女性の方が少なくありません。しかし、医療機関側でも女性の気持ちに配慮し、できる限り心理的負担を軽減できるような取り組みをしています。
内診を行う際には、カーテンによる仕切りが用意されます。医師や看護師、スタッフのほかには、デリケートな部分を見られることがありません。内診そのものは少し勇気がいる試みになりますが、病気や異常の早期発見には必要だと考え、割り切って考えると良いでしょう。
内診で緊張しないための心構えとは?
早期発見と早期治療のために内診が必要不可欠であることには変わりませんが、「なんだか怖い」「痛そう」というネガティブなイメージが抱かれやすいことも事実です。
そのような場合に備え、内診を落ち着いて受けられるように心構えをしておくことをおすすめします。
できるだけリラックスする
婦人科の内診に限らないことですが、身体に力が入っていると、外部からの刺激に敏感になります。これによって診察器具を締め付け、痛みを強く感じているケースが後を絶ちません。
内診の椅子には手前に座るよう心掛け、下半身の力を抜いてみましょう。医師や看護師からも声をかけられるかと思われますが、リラックスのためには深呼吸が役立ちます。このような内診前のわずかな心掛けで、「思ったより痛みを感じなかった」「意外に早く診察が終わった」と思えるほど、スムーズに内診が完了します。
痛みや不快感を覚えたら、遠慮せずに伝える
内診は病気や異常の発見にはなくてはならないプロセスと言えますが、患者側が耐えられないほどに我慢する必要はありません。痛みや不快感を覚えたら気兼ねせずに伝え、落ち着いて内診を受けられるように配慮してもらいましょう。
医師も看護師も、内診で緊張してしまう女性への対応には多くの経験を積んでいます。困ったことがあったら正直に伝えることで、内診も楽になっていくでしょう。
まとめ
婦人科の内診は若干デリケートな場所を確認するため、気が引けてしまうときもあります。しかし、内診によって病気や不調への対応ができ、体力的・精神的な問題を解決できます。リラックスして落ち着いて内診を受けられるよう、心の準備をしっかりしていきましょう。
監修者
産婦人科専門医原野 尚美
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