低用量ピルを飲むと生理が止まるのは本当?ピルの働きと生理への影響

監修者:産婦人科医 原野尚美 


最終更新日

低用量ピルを飲むと生理が止まるのは本当?ピルの働きと生理への影響

普段からの避妊に役立つとされる、低用量ピル。「日ごろから飲んでおきたい」と思っていても、「女性ホルモンのバランスが崩れて、生理が止まってしまうのでは?」と迷いを感じている方も多いかもしれません。
今回の記事では、低用量ピルが生理に与える影響について解説します。

目次

  • 1.低用量ピルで、生理が止まるリスクは低い
  • 2.低用量ピルにより、経血量が少なくなることはあり得る
  • 3.低用量ピルは、生理痛や生理不順の緩和にも役立つ
  • 4.まとめ

低用量ピルで、生理が止まるリスクは低い

まず、結論からお答えすると、低用量ピルを服用することで生理が止まるリスクは非常に低いです。

低用量ピルは、女性ホルモン『エストロゲン』『プロゲステロン』を含む婦人科系専用の薬剤です。女性に必要なホルモンを人為的に補うことで、日ごろからの避妊や生理痛の緩和、生理周期の調整などができるようになります。

こうして考えていくと、低用量ピルはあくまでも女性ホルモンを整えるものであるため、生理を止めることは不可能と言えるでしょう。生理自体は女性の身体のリズムによって起こるものでもあり、低用量ピルで止めることもできないためです。

低用量ピルにより、経血量が少なくなることはあり得る

「低用量ピルで生理が止まる」というイメージが根強く残る理由は、ピルによって生理中の経血量が少なくなることが不安視されているからだとも考えられます。しかし、それについても、服用中に心配する必要はありません。

低用量ピルで経血が少なくなるのは、女性ホルモンが調整されるから

低用量ピルを飲んでいると、女性ホルモン『エストロゲン』が人為的に補われます。これにより、脳が「女性ホルモンを自力で分泌する必要がない」と判断し、出さないように働きます。そこで排卵が止まり、子宮内膜を厚くする女性ホルモン『プロゲステロン』の働きが抑えられ、生理中に必要以上の経血が出なくなるのです。生理中の経血の量は、子宮内膜の熱さによって左右されることもあるためです。

また、低用量ピルは生理中の出血が多い『過多月経』の治療にも使われます。その点から考えても、ピルで生理中の経血が少なくなったとしても、不安に思わなくてもよいことがわかるでしょう。

低用量ピルは、生理痛や生理不順の緩和にも役立つ

加えて、生理痛や生理不順で悩んでいる女性の方に、低用量ピルが役立つケースも多いです。

生理痛の原因はプロゲステロン、生理不順の原因は女性ホルモンバランスの乱れです。プロゲステロンの働きが強すぎると生理痛や生理前の不調が起こりやすくなり、エストロゲンとプロゲステロンのバランスが釣り合っていなければ生理周期が乱れてしまいます。

そこで低用量ピルで、プロゲステロンの働きを抑えたり、女性ホルモンのバランスを適切な状態に整えたりすることで、生理痛や生理不順などの不調が抑えられます。

まとめ

以上、低用量ピルの働きと生理に与える影響についてご説明しました。ピルの働きが理解できていれば、「生理が来なくなる」「経血が少なくなり、生理を起こせなくなる」などの心配をせずに済みます。

ホルモンバランスを整え、毎日をより健康的に過ごすためにも、低用量ピルに対して前向きな意見を持ち始めてみましょう。

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

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