高血圧や糖尿病とピル。服用の可否とリスク

監修者:産婦人科医 原野 尚美

最終更新日

高血圧や糖尿病とピル

「血圧が高めと言われたことがある」
「持病(糖尿病)があるけれどピルを飲んでも大丈夫?」
と不安に感じていませんか?
健康診断の結果や持病があると、お薬の飲み合わせや体への影響が気になりますよね。

結論からお伝えすると、血圧や血糖値の状態によっては、ピルを服用できる場合と、安全のために控えたほうがよい場合があります。
この記事では、高血圧や糖尿病の方がピルを検討する際に知っておきたいリスクと、安全に服用するための基準を分かりやすく解説します。

高血圧・糖尿病とピルの基本知識

血圧や血糖値に不安がある場合、ピルの成分が血管や代謝に与える影響を慎重に見極める必要があります。 数値の程度や合併症の有無によって、処方の可否が判断されます。

高血圧の方がピルを飲むための基準

血圧が高い方がピルを飲むと、血管に負担がかかり、さらに血圧を上げてしまう可能性があります。一般的に、最高血圧が160mmHg以上、または最低血圧が100mmHg以上の方は、重大な血管の病気を防ぐため服用を控えるべきとされています(出典:日本産科婦人科学会)。
軽度の高血圧であれば、血圧を下げる薬でコントロールできている場合に限り、慎重に処方されるケースもあります。

糖尿病の方がピルを飲むための基準

糖尿病の方は、血管の状態や血管がボロボロになる病気があるかどうかが判断のポイントです。糖尿病になってから20年以上経過している場合や、すでに目や腎臓に影響が出ている方は、ピルを飲むことでさらに血管トラブルのリスクが高まるため、服用は推奨されません(出典:CDC)。
一方で、食事療法や運動、お薬で血糖値が安定しており、目立った合併症がない場合は、服用できる可能性があります。

目次

ひと目でわかる!服用可否の目安チェック

ご自身の状況が「服用できる可能性があるか」を簡単にチェックしてみましょう。

  • 服用を控えるべきケース
    • 血圧が160/100mmHg以上である
    • 糖尿病の合併症(腎症・網膜症など)がある
    • 糖尿病の発症から20年以上経過している
  • 慎重な相談が必要なケース
    • 血圧が140/90mmHg~159/99mmHgの間
    • 妊娠中に血圧が高くなった経験がある
    • 糖尿病だが合併症はなく、血糖値が安定している
  • 服用できる可能性が高いケース
    • 血圧が130/85mmHg以下で安定している
    • 以前から定期的に通院し、数値が正常範囲内である
服用可否の目安チェック
スマホで完結、即発送
目的に応じたピル処方

影響のメカニズムと期待できる効果

ピルに含まれる「女性ホルモン」は、血管の収縮や糖の代謝にわずかながら影響を与えます。 メリットとリスクのバランスを正しく理解することが大切です。

血圧や血糖値への直接的な影響

ピルを飲むと、肝臓で血圧を上げる物質が作られやすくなり、血圧がわずかに上昇することがあります。 また、ホルモンの影響でインスリンという「血糖値を下げるホルモン」の効きが悪くなることもあります(出典:PMDA)。
そのため、持病がある方は定期的に血圧測定や血液検査を行い、体に変化がないか確認しながら服用を継続します。

持病があっても得られるメリット

数値が安定しており服用が可能な場合は、生理に伴う強い痛みや、PMSを緩和する恩恵を受けられます。また、生理の量が減ることで、貧血の改善も期待できるため、生活の質を大きく向上させることが可能です。

服用に伴う具体的なリスク

持病がある方が最も注意すべきは、血管に強い負担がかかることで起こる二次的な病気のリスクです。血流が悪くなることで、本来防げるはずのトラブルを招かないよう注意が必要です。

血管が詰まる重大な病気

高血圧や糖尿病がある方は、もともと血管に負担がかかりやすい状態にあります。そこにピルの成分が加わると、血管が詰まる「脳卒中」や「心筋梗塞」といった命に関わる病気のリスクが、健康な方に比べて高まることが報告されています(出典:CDC)。
なお、足などの血管に血の塊ができる「血栓症」についても、わずかながらリスクが上昇するため、十分な注意と経過観察が必要です。

病状の悪化

ピルの服用をきっかけに、急激に血圧が跳ね上がる「血圧の急上昇」を招く恐れがあります。元々の血圧が高めの方は、ピルによって血管へのストレスが増大し、心臓や脳に大きな負荷がかかってしまうため、日々の血圧管理が極めて重要です。

よくある質問

持病や体質に不安がある方から、診察時によくいただく疑問をまとめました。
「これくらいなら大丈夫かな」と迷わず、まずは専門的な視点からの回答を確認してみましょう。

血圧が「少し高め」と言われましたが、受診時に伝えるべき?

はい、必ず医師にお伝えください。 「上が130くらいだから大丈夫かな」と自己判断せず、正確な数値を伝えることで、より安全な種類のお薬を提案してもらえます。

糖尿病の家族がいる場合、リスクは変わりますか?

ご家族に糖尿病の方がいる(遺伝的素因がある)場合でも、ご自身の血糖値が正常であれば通常通り服用できることが多いです。 ただし、将来的なリスクを考慮し、定期的な健康診断を受けることが推奨されます。

まとめ

血圧や血糖値の状態に合わせた慎重なピル選びを

持病があっても、数値がコントロールされていればピルを味方にできる可能性は十分にあります。
まずは現在の体の状態を正確に把握し、不安な点は医師に相談して、あなたに最適なケアを見つけていきましょう。

私たちマイピルオンラインでは、一人一人のライフスタイルや症状に合わせた最適なピルをご提案することが可能です。
飲み合わせや体調面で少しでも不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。

スマホで完結、即発送
目的に応じたピル処方

参考文献

低用量ピルガイドライン案(日本産科婦人科学会)

米国医学的適格基準2024(CDC)

ヤーズ配合錠 添付文書(PMDA)

産婦人科専門医 原野尚美

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

いかがでしたでしょうか? マイピルでは産婦人科の医師が、 ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、 直接お電話でお答えいたします。

ピルの処方をお考えの方へ

マイピルのオンライン診療では、
自宅や外出先でも医師からの診療を受けられます。
クリニックに行く時間が無い方も、是非活用してみましょう。

スマホで完結し、即発送
目的に応じたピル処方

低用量ピル・アフターピル・生理移動ピル
スマホを操作する女性

マイピルは必ず、産婦人科の医師が診療と処方を担当しますので、
安心してご相談いただけます。
是非、オンライン診療をご予約ください。

今すぐアプリで診療予約

アプリ限定のオトク情報も!

AppStoreからダウンロード
GooglePlayで手に入れよう

診療の空き状況が確認出来る
カレンダーはこちら

診療予約カレンダー

よくある質問・お問い合わせ窓口

よく頂くお問い合わせ内容をQ&Aでお答えしております。
Q&Aをよくご確認頂き、
不明点など御座いましたら
お問い合わせフォームより御連絡ください。