自費と保険どっちがいい?ピルの種類を解説

監修者:産婦人科医 原野 尚美

最終更新日

自費と保険どっちがいい?ピルの種類を解説

「生理痛を楽にしたいけれど、避妊もしたい」
「安く済むのはどっち?」
と、ピルの選び方に迷っていませんか。 

ピルには、全額自己負担の「自費ピル」と、病気の治療に使われる「保険ピル」の2つの枠組みがあります。どちらも成分や仕組みは似ていますが、処方の目的や受けられるサポートが大きく異なります。

あなたの今の悩みやライフスタイルに、どちらの選択が合っているのか、一緒に整理していきましょう。

ピルの処方目的と分類の基本

ピルは使用目的によって、全額自己負担の「自費(自由診療)」と、健康保険が適用される「保険(保険診療)」の2種類に分けられます。どちらを選んでも基本的な避妊効果の仕組みは同じですが、公的な位置づけが異なります。

避妊が主目的の自費ピル

主に避妊を目的として処方されるのが、自費のピルです。健康な女性が自分の意思で服用するため、医療費は全額自己負担となります。 避妊以外にも、生理周期の安定や生理前のイライラ(PMS)の緩和、肌荒れの改善などが期待できます。

病気の治療が目的の保険適用ピル

生理痛や月経困難症、子宮内膜症などの治療を目的とするのが、保険適用のピルです。 正式には「低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬」と呼ばれます。治療が目的であるため、医師による診断が必要となり、お薬代や診察代に健康保険が適用され、自己負担額が抑えられます。

あなたに合うのはどっち?ピル診断チャート
目次

ひと目でわかる!自費と保険の違い比較表

自分にはどちらが向いているのか、主な違いを比較表にまとめました。

項目自費ピル(OC)保険ピル(LEP)
主な目的避妊、生理周期の移動生理痛(月経困難症)、子宮内膜症の治療
費用の目安お薬代のみ(全額自己負担)3割負担(診察・検査代が別途発生)
検査の必要性医師の判断による(問診が中心)診断のための検査が必要な場合が多い
避妊効果承認された効果として明記あり仕組みは同じだが、効能としては未記載
入手しやすさオンライン診療でも手軽に処方可能病院への通院や定期的な検査が基本
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効果とメカニズム

自費ピルも保険ピルも、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類が含まれており、排卵を抑制する仕組みは共通しています。どちらのタイプも、正しく服用することで生理に伴うさまざまな不調を和らげることが期待できます。

高い避妊効果と生理周期の安定

ピルを正しく服用することで、排卵が抑制され、ほぼ100%に近い避妊効果が得られます(出典:低用量ピルガイドライン案)。また、ホルモンバランスを一定に保つことで、不規則だった生理周期を整えることが可能です。自費ピルの場合は、旅行などの予定に合わせて生理の日をずらす「月経移動」にも活用されます。

生理痛や月経困難症の緩和

保険適用のピルは、特に生理痛(月経困難症)の治療に特化した成分配合のものが多いのが特徴です(出典:日本産科婦人科医会)。子宮内膜が厚くなるのを抑えることで、経血の量を減らし、痛みの原因となる物質を抑制します。
重い生理痛に悩んでいる場合は、まず医療機関で検査を受け、保険適用の対象になるか確認することをおすすめします。

副作用とリスク

飲み始めの体調変化や、稀に起こる重大な副作用については、自費・保険に関わらず理解しておくことが大切です。特に冬から春にかけては、季節特有の生活習慣がリスクに影響を与えることがあります。

飲み始めに起こりやすいマイナートラブル

飲み始めの1〜2ヶ月は、体がホルモンバランスの変化に慣れず、吐き気や頭痛、不正出血、乳房の張りなどが現れることがあります。これらは一時的な症状であることが多く、服用を続けるうちに軽減されることがほとんどです。症状が辛い場合は、自己判断で中止せず、まずは処方を受けた医師に相談してください。

冬の乾燥と血栓症のリスク

ピル服用中に最も注意が必要なのが、血管の中で血の塊ができる「血栓症」です(出典:ヤーズ配合錠による血栓症について)。特に2月などの寒い時期は、空気の乾燥や暖房の影響で知らず知らずのうちに体内の水分が不足し、血液がドロドロになりやすいため注意が必要です。
こまめな水分補給を心がけ、デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとり続けないよう、意識的に足を動かすようにしてください。

よくある質問

保険のピルを飲んでいれば、避妊しなくても大丈夫?

仕組み上は自費ピルと同様の避妊効果が期待できますが、保険ピルはあくまで「治療」が目的の薬です。 お薬の説明書には避妊の効果について記載されていないため、避妊を主目的とする場合は自費ピルを選択するのが一般的です。
どちらを優先すべきか迷う場合は、医師に現在のライフスタイルを伝えて相談しましょう。

オンライン診療で保険のピルは処方してもらえる?

保険適用のピルは、診断のために初診での対面診察や、超音波検査などの定期的な通院が必要になるケースがほとんどです。一方で、自費ピル(避妊目的)であれば、オンライン診療で初診から自宅でお薬を受け取ることが可能です(出典:オンライン診療指針)。
忙しくて通院の時間が取れない方には、オンラインでの自費ピルの処方が選ばれています。

まとめ

自費ピルと保険ピル、それぞれの特徴を知り自分に合った選択を

生理痛や身体の不調を根本的に治したいのか、確実に避妊したいのか、それとも肌ケアをメインにピルを服用したいのか、今のあなたの優先順位に合わせて選んでみてくださいね。

マイピルでは保険適用のピル処方はできませんが、一人一人のライフスタイルや症状に合わせた最適なピル(自費診療)をご提案することが可能です。
「私にはどっちがいいの?」と迷ったら、いつでもお気軽にご相談ください。

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参考文献

低用量ピルガイドライン案(日本産科婦人科学会)

月経困難症(日本産科婦人科医会)

ヤーズ配合錠による血栓症について(厚労省)

オンライン診療指針(厚労省)

産婦人科専門医 原野尚美

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

いかがでしたでしょうか? マイピルでは産婦人科の医師が、 ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、 直接お電話でお答えいたします。

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