花粉症薬とピル併用は?避妊効果への影響を解説

監修者:産婦人科医 原野 尚美

最終更新日

花粉症薬とピル併用は?避妊効果への影響を解説

花粉が飛ぶ季節になると、鼻水や目のかゆみがつらいですよね。
普段から避妊や生理痛の改善のために低用量ピルを飲んでいる方は
「花粉症の薬を一緒に飲んで、ピルの効果が弱まらないかな?」
と不安になるかもしれません。

結論からお伝えすると、一般的な花粉症薬とピルの併用は問題ないことがほとんどです。
体調を崩しやすい季節だからこそ、正しい知識を持って安心してケアを続けられるよう、飲み合わせのポイントを解説します。

飲み合わせの基礎知識

花粉症薬とピルは、お互いの成分がぶつかり合うことがほとんどなく、基本的に併用が可能です。 

一般的に処方される抗ヒスタミン薬

鼻水やくしゃみを抑えるために使われる「抗ヒスタミン薬(第2世代抗ヒスタミン薬)」は、ピルの避妊効果に影響を与えないとされています。市販のアレグラやアレジオンなどもこのタイプに含まれます。

ピルの成分と薬の分解

ピルに含まれるホルモンは肝臓で分解されますが、多くの花粉症薬はこれとは異なる経路で代謝されるため、お互いの働きを邪魔する可能性は低いと考えられています。

花粉症薬とピルは併用OK
目次

よくある誤解を解消!○×クイズ

花粉症の時期、ピルユーザーが迷いがちなポイントをクイズ形式でまとめました。あなたの知識をチェックしてみましょう。

Q1:花粉症薬を飲むとピルの避妊効果が下がる?

正解:×

解説:一般的なアレルギー薬(抗ヒスタミン薬)がピルの効果を弱めるという報告はありません(出典:WHO)。

Q2:点鼻薬や目薬なら、飲み合わせを気にしなくて良い?

正解:○

解説:局所にのみ作用する点鼻薬や目薬は、全身への影響が非常にわずかなため、ピルとの併用は問題ありません。

Q3:鼻炎用の漢方薬もピルと一緒に飲んでいい?

正解:○

解説:花粉症でよく使われる漢方薬とピルの相互作用で、避妊効果が低下する心配は基本的にはありません。

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併用時の効果とメカニズム

花粉症薬を併用しても、ピルによる排卵の抑制や子宮内膜の変化が妨げられることはありません。

避妊効果への影響

低用量ピルを正しく服用していれば、花粉症薬を同時に飲んでも、高い避妊効果(99%以上の成功率)が維持されることが期待できます(出典:WHO)。飲み合わせによって避妊に失敗するリスクが高まるというデータは今のところ発表されていないため、花粉症の時期も安心して服用を続けてください。

生理痛や肌荒れへの効果

ピルを飲む目的である「生理痛の緩和(月経困難症の改善)」や「肌荒れのケア」についても、花粉症薬がその効果を打ち消すことはないと考えられます。

副作用とリスク

ピルと花粉症薬を併用する際は、避妊効果の低下よりも、体調の変化やうっかりしたミスに注意が必要です。

眠気や口の渇き

花粉症薬の副作用である「強い眠気」や「口の渇き」が、ピルの飲み始めに起こりやすい吐き気や倦怠感と重なることがあります。体調が優れない時は無理をせず、薬の種類を医師に相談するのがおすすめです。

飲み忘れのリスク

花粉症の症状がひどく体調が悪い時は、ついピルの服用を忘れてしまうリスクがあります。飲み忘れは避妊効果を下げる最大の原因となるため、アラームを活用するなど工夫しましょう。

血栓症のリスク管理

ピルの服用中は、血管の中に血の塊ができる病気に注意が必要ですが、花粉症薬を併用することでこのリスクが格段に上がるという報告はありません(出典:日本産科婦人科学会)。ただし、水分不足はリスクを高めるため、花粉症で鼻がつらい時もこまめな水分補給を心がけてください。

よくある質問

花粉症の治療には点鼻薬など様々な種類がありますが、ピルユーザーが特に迷いやすいポイントをまとめました。

ステロイドが含まれる点鼻薬はピルに影響しますか?

花粉症治療で使われる点鼻ステロイド薬は、鼻の粘膜に局所的に働くため、ピルの成分と干渉することはほぼありません。安心して併用してください。

花粉症の時期だけピルを休んでも大丈夫ですか?

花粉症がつらいからといって自己判断でピルを中断すると、ホルモンバランスが乱れ、不正出血や生理トラブルの原因になります。避妊が必要な場合は、休止によって妊娠のリスクも発生するため、継続して服用するのが安心です。

まとめ

花粉症の時期もピルを継続して大丈夫

花粉症の薬とピルは、基本的にお互いの効果を邪魔することはないため、安心して服用を続けてください。もし新しいお薬を飲み始める際に不安があれば、専門の医師に確認するのが一番確実です。
私たちマイピルオンラインでも、ピルに関するご相談全般、いつでも受け付けております。
ネット上の情報も不確かな場合があるので、一人で悩まずお気軽にご相談ください。

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参考文献

低用量ピルガイドライン案(日本産科婦人科学会)

避妊方法の作用機序と有効性(WHO)

産婦人科専門医 原野尚美

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

いかがでしたでしょうか? マイピルでは産婦人科の医師が、 ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、 直接お電話でお答えいたします。

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