入試当日の生理を回避!ピルで周期をずらす方法

監修者:産婦人科医 原野 尚美

最終更新日

入試当日の生理を回避!ピルで周期をずらす方法.

「入試の大事な日に生理が重なりそう…」
と不安を感じている方は多いかもしれません。

生理痛やイライラ、体調不良によって本来の実力を出し切れないのは非常にもったいないことです。
ピルを使って生理の時期をずらす「月経移動」という方法は、受験生にとって一般的で安心できる選択肢の一つです。
今の不安を解消し、試験に集中できる環境を一緒に整えていきましょう。

月経移動ピルで入試当日を快適に

ピルを服用することで、生理の時期を数日から1週間ほど前後させることが可能です。
試験当日に生理が重ならないように調整することで、腹痛や体調不良に悩まされることなく本番を迎えられます。

早める方法と遅らせる方法

生理を移動させる方法には、大きく分けて「生理を早める」方法と「生理を遅らせる」方法の2種類があります。
生理を早める場合は、前の月の生理中から薬を飲み始め、試験の数日前に生理を終わらせます。
試験中に薬を飲む必要がないため、副作用の心配をせずに当日を迎えられるのが大きなメリットです。

一方、生理を遅らせる場合は、予定日の数日前から薬を飲み始め、試験が終わるまで飲み続けます。
確実に調整しやすい方法ですが、試験期間中に薬を飲む必要があります。

いつ相談するのがベスト?

理想的なのは、調整したい生理の「1ヶ月以上前」に相談することです(出典:低用量ピルガイドライン案)。
特に「早める方法」を希望する場合、調整したい月の前の生理が始まってすぐ(5日目まで)に服用を開始しなければなりません。
受験直前は心身ともに余裕がなくなるため、余裕を持ってスケジュールを立てるのがおすすめです。

相談の理想のタイミング
目次

生理移動に使われる薬の種類

月経移動には、主に「中用量ピル」「低用量ピル」の2種類が使い分けられます。
試験までの残り日数や、過去の服用経験に合わせて最適な薬剤を選択します。

短期間で調整する「中用量ピル」

月経移動で最も一般的に処方されるのが「中用量ピル」です。
「プラノバール」などの薬剤が代表的で、低用量ピルよりもホルモン配合量が多く、短期間の服用でしっかりと生理をコントロールできるのが特徴です(出典:ヤーズ配合錠 添付文書)。
生理を遅らせる目的で、試験直前に相談される方に多く選ばれます。

副作用を抑える「低用量ピル」

普段の体調管理にも使われる「低用量ピル」で移動させることも可能です。
「ラベルフィーユ」「アンジュ」などの薬剤があり、ホルモン量が少ないため吐き気などの副作用が抑えられる傾向にあります。
ただし、生理を早めるためには「前の月の生理中」から飲み始める必要があるため、早めの準備ができる方に適しています。

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入試に向けた月経移動スケジュール

受験当日の生理を回避するための、一般的な服用スケジュールです。
ご自身のサイクルに合わせて適切な方法を選びましょう。

項目生理を早める(推奨)生理を遅らせる
服用の開始時期前の生理の1~5日目から生理予定日の5日前から
服用の期間約10日間〜14日間生理を避けたい最終日まで
試験当日の服用なし(服用は終わっている)あり(毎日決まった時間に服用)
メリット試験中に副作用の心配がない成功率が高く、直前でも対応可能
注意点早めの受診(1ヶ月前)が必要吐き気や眠気が出る可能性がある

効果とメカニズム

ピルに含まれるホルモンの働きにより、脳に「今は生理を起こさなくていい」という指令を出し、子宮内膜が剥がれ落ちるのをコントロールします。

ホルモンバランスの調整

通常、女性の体は2種類の女性ホルモンの量が減少することで、子宮の内側の膜が剥がれて生理が始まります。
ピルでこれらのホルモンを補うことで、内膜が剥がれるタイミングを意図的に調整し、生理をずらすことが期待できます(出典:避妊方法の作用機序と有効性)。

高い調整成功率

医師の指示通りに服用すれば、月経移動の成功率は非常に高いとされています。
ただし、ストレスや体調によってわずかに不正出血が起こる場合もありますが、多くの方は予定通りに周期を調整できます。

副作用とリスク

ピルにはメリットだけでなく副作用もあります。
特に初めて服用する場合は、体調の変化に注意しながら進めることが大切です。

よくある副作用

吐き気・眠気
飲み始めに、軽い吐き気や気分の悪さ、頭痛、眠気、乳房の張りなどが現れることがあります。
これらは体がホルモンバランスの変化に慣れる数日でおさまることが多いですが、試験本番への影響が心配な場合は、吐き気止めを併用したり、夕食後や寝る前に服用したりする工夫がおすすめです(出典:ヤーズ配合錠 添付文書)。

重大な副作用

血栓症のリスク
非常に稀ですが、血管の中で血の塊ができる病気(血栓症)のリスクがあります。
激しい足の痛み、突然の息切れ、激しい頭痛などの症状が現れた場合は、すぐに服用を中止して受診する必要があります。
また、喫煙習慣がある方や特定の持病がある方は服用できない場合があるため、必ず医師の診断を受けてください(出典:ヤーズ配合錠による血栓症について)。

よくある質問

眠気で試験に集中できなくなりませんか?

副作用として眠気を感じる方もいますが、服用時間を寝る前に設定することで、日中の影響を最小限に抑えることが期待できます。
「早める方法」を選べば、試験当日は服用を終えているため、眠気の心配をせずに試験に臨めます。

受験の何日前までに相談すればいい?

遅くとも、調整したい生理が来る予定日の10日前までには相談が必要です。
ただし、「早める方法」を希望する場合や、自分の体に合うか事前に試しておきたい場合は、試験の1~2ヶ月前に一度相談しておくと安心です。

中高生でも服用できますか?

生理が始まっている方であれば、中学生や高校生でも月経移動のためのピルを服用することは可能です。
受験という大きなイベントを万全の状態で迎えるために、保護者の方と一緒にオンライン診療を利用されるケースも増えています。

まとめ

ピルという選択肢で、受験当日心配ゼロ

入試当日に生理が重なる不安は、ピルによる月経移動で解消できる可能性があります。

大事な試験に向けて一生懸命準備してきたからこそ、体調面での不安は少しでも取り除いておきたいですよね。
ピルでの調整は、あなたの努力を最大限に発揮するための心強い味方になります。

副作用への対策や、あなたに最適なスケジュールについても医師が丁寧にご提案します。
一人で悩まずに、私たちマイピルオンラインにお気軽にご相談ください。

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参考文献

  1. 低用量ピルガイドライン案(日本産科婦人科学会)
  2. ヤーズ配合錠 添付文書(PMDA)
  3. ヤーズ配合錠による血栓症について(厚労省)
  4. 避妊方法の作用機序と有効性(WHO)
産婦人科専門医 原野尚美

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

いかがでしたでしょうか? マイピルでは産婦人科の医師が、 ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、 直接お電話でお答えいたします。

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