むくみや気分の波に、超低用量ピル「ヤーズ」

監修者:産婦人科医 原野 尚美

最終更新日

むくみや気分の波に、超低用量ピル「ヤーズ」

「生理前のイライラで自己嫌悪に陥る」
「ピルを飲むとむくむのが怖い」

 そんな悩みを持つ女性から、特に支持されているのが「ヤーズ配合錠」です。

ヤーズは単にホルモン量が少ないだけの薬ではありません。
「24日間飲む」という独特のサイクルと、むくみに強い成分が、あなたの心と体の「波」を穏やかに整えてくれます。

今回はなぜヤーズが選ばれるのか、その独自のメカニズムとメリットを深掘りして解説します。

ヤーズ独自の「24+4」システムとは

従来のピルで「休薬期間の頭痛」や「吐き気」に悩まされた経験はありませんか?
ヤーズは、そうしたピル特有の負担を軽減するために計算された、新しいサイクルの治療薬です。
なぜあえて「24日間」も飲み続ける必要があるのか、そのメリットを解説します。

休薬期間が「4日間」である意味

多くの低用量ピルは「21日間服用+7日間休薬」のサイクルですが、ヤーズは「24日間服用+4日間休薬」という独特のサイクルを採用しています。
偽薬(ホルモンの入っていない錠剤)の期間を7日から4日に短縮することで、休薬期間中に起こりやすい頭痛や骨盤痛、気分の落ち込みといった「ホルモン切れの症状」を最小限に抑えることが可能です。(出典:PMDA)

体への負担が少ない「超低用量」

ヤーズは、卵胞ホルモンの配合量が0.02mgと、一般的な低用量ピルよりもさらに少ない「超低用量ピル」です。
必要最小限のホルモン量で治療ができるため、従来のピルで吐き気や頭痛が辛かった方でも、比較的楽に服用を続けられる傾向があります。(出典:日本産科婦人科学会)

目次

【適正診断】私はヤーズ向き?タイプ別チェック

ピルには相性があります。
「なんとなく」で選ぶのではなく、あなたの体質や悩みにマッチしているか確認してみましょう。
以下の項目のうち、3つ以上当てはまる方は、ヤーズとの相性が非常に良い「ヤーズタイプ」かもしれません。

3つ以上当てはまったらヤーズとの相性がいいかも?

  • 生理前になると顔や足がパンパンにむくむ
  • 「太る副作用」がとにかく心配だ
  • 他のピルを試したが、休薬期間(生理中)の頭痛が辛かった
  • 生理前のイライラや落ち込み(PMS)が激しい
  • ニキビや肌のベタつきを治したい
  • 初めてピルを飲むので、副作用が怖い

※このリストは目安です。最終的な決定は医師の診察のもとで行ってください。

「むくみ」に強い第4世代の成分

「ピルを飲むと太る・むくむ」というイメージを持っていませんか?
実はヤーズは、そんな従来のピルの弱点を克服するために開発された、新しい世代(第4世代)のお薬です。
ダイエット中の方や美容意識の高い方にも選ばれている、その秘密を解説します。

なぜ「むくみにくい」のか

ヤーズに使用されている黄体ホルモン「ドロスピレノン」は、体内の水分を保持しようとするホルモンの働きを抑える作用を持っています。
これにより、余分な水分や塩分が尿として排出されやすくなり、生理前の不快なむくみや体重増加を防ぐ効果が期待できます。(出典:バイエル薬品)

肌荒れ・ニキビへのアプローチ

ドロスピレノンには、皮脂の過剰分泌を引き起こす「男性ホルモン」の働きを抑える作用もあります。
そのため顎周りの大人ニキビや、オイリー肌の改善といった美容面での効果も多くのユーザーから報告されています。

知っておくべき副作用と注意点

薬を飲む上で「副作用」への不安はつきものですし、ネット上の情報で怖くなってしまう方もいるかもしれません。
しかし、事前に「体からのSOSサイン」と「間違いやすい薬」について知っておけば、リスクは最小限に抑えられます。
安全に治療を続けるために、必ず押さえておきたい2つのポイントをまとめました。

血栓症のリスクについて

すべてのピルには、血管内で血が固まる「血栓症」のリスクがありますが、ヤーズも例外ではありません。
特に飲み始めの3ヶ月間や、水分不足になりやすい夏場は注意が必要です。
足の急激な痛みや浮腫、息苦しさを感じたら、すぐに服用を中止して受診してください。(出典:厚労省)
※ただし、妊娠中や産後の方が血栓症になるリスクに比べれば、ヤーズ服用中のリスクは低いとされています。

ヤーズフレックスとの混同に注意

「ヤーズ」とよく似た薬に「ヤーズフレックス」がありますが、これらは飲み方が異なります。

  • ヤーズ: 28日周期で毎月生理(消退出血)が来る。
  • ヤーズフレックス: 最長120日間連続服用でき、生理の回数を減らせる。

毎月のリズムを大切にしたい方は「ヤーズ」、生理の回数自体を減らしたい方は「ヤーズフレックス」が適しています。
医師に希望を伝えて自分に合った方を選ぶようにしましょう。

ヤーズとヤーズフレックスの違い

よくある質問

ヤーズならではの疑問に特化してお答えします。
海外での評価や、他の薬との違いについても知識を深めましょう。

Q. 海外ではPMDD(月経前不快気分障害)にも使われていますか?

はい。米国など一部の国では、ヤーズはPMSの重症型であるPMDD(月経前不快気分障害)の治療薬としても承認されています。
日本では「月経困難症」の治療薬としての承認ですが、気分の落ち込みやイライラなどの精神症状に対しても、症状の緩和が期待されています。(出典:FDA/PMDA)

Q. 1シート飲み終わったら、休薬せずに次のシートを飲んでもいいですか?

いいえ。通常の「ヤーズ配合錠」は、24錠の実薬のあとに4錠のプラセボ(偽薬)を飲む設計になっています。
自己判断で休薬期間を飛ばして連続服用すると、予期せぬ不正出血の原因になることがあります。
生理を止めたい(=連続服用したい)場合は、「ヤーズフレックス」への切り替えを医師に相談してください。

まとめ

むくみや副作用が不安なら体に優しい「ヤーズ」

ヤーズは「むくみにくい」成分と、体への負担を減らす飲み方で、生理痛や気分の波をやさしく整えてくれます。
「ピルは副作用が怖くて迷っていた」という方にこそ、ぜひ試してほしい安心感のあるお薬です。

私たちマイピルオンラインでは、あなたの心と体に寄り添った処方を行っています。
少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

参考文献

産婦人科専門医 原野尚美

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

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