ピルで肌トーンUP?美白成分との併用ポイント

監修者:産婦人科医 原野 尚美

最終更新日

ピルで肌トーンUP

「美白ケアを頑張っているのに、肌に透明感が出ない……」
「生理前になるとニキビができて、治ったと思ったら跡が残ってしまう」

透き通るような白い肌を目指しているのに、繰り返す肌トラブルに落ち込んでしまうこと、ありませんか?

実は、その肌悩みはスキンケア不足ではなく、体の内側にある「女性ホルモン」の仕業かもしれません。

今回は、
「低用量ピルがどのようにして肌トーンや美白ケアの土台を作るのか」
「美白サプリメントなどとの“飲み合わせ”の注意点」
について解説します。

正しい知識を身につけて、生理周期に振り回されず、内側から発光するような水光肌を目指しましょう。

美白を邪魔する「赤み」と「色ムラ」の正体

「毎日美容液を塗っているのに、肌がパッと明るくならない」

その正体は、過剰な皮脂が酸化して起こる「炎症(赤み)」です。

この赤みが肌の透明感を邪魔し、顔全体をどんよりさせる「色ムラ」の原因になっているのです。

まずは、なぜ生理前になると肌の透明感が失われてしまうのか、その仕組みを一緒に見ていきましょう。

生理前の肌が不安定になる理由

女性の体は、約1ヶ月のサイクルでホルモンバランスが大きく変動しています。

特に注目したいのが、排卵後から生理前にかけて増える「プロゲステロン」という女性ホルモンです。

このホルモンが増えると、皮脂の分泌が活発になります。
過剰な皮脂は毛穴を詰まらせ、ニキビや吹き出物の原因となります。

生理前にポツポツとニキビができたり、肌が脂っぽくなったりするのはこのためです。

生理前の肌状態

「赤み」と「茶色い跡」がトーンを下げる

炎症を起こした赤いニキビや肌表面の凹凸は、光を上手く反射できず肌の透明感を損なう原因のひとつとなります。

さらに厄介なのが、ニキビが治った後に残る「茶色いニキビ跡」です。
一つひとつは小さくても、これらが顔全体に散らばっていると、肌全体のトーンが一段階下がって見えてしまうのです。

目次

ピルで「透き通るような肌」が期待できる理由

では、どうすればこの負のループを断ち切れるのでしょうか。
そこで選択肢となるのが「低用量ピル」です。

「ピル=避妊」というイメージが強いですが、美容マニアの間では肌管理の土台作りとしても選ばれています。

ここでは、ピルが肌トーンを上げる3つの理由を解説します。

皮脂をコントロールして「ノイズ」のない肌へ

低用量ピルを服用すると、体内のホルモンバランスが一定に保たれます。
これにより、過剰な皮脂分泌が落ち着き、新しいニキビができにくくなります。

「赤み」や「ブツブツ」が減ることで、見た目の印象がグッと明るく、清潔感のある肌へと変わっていくのです。

実際に医療現場でも、ピルがもたらす肌へのメリットは広く知られています。

「PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)」の「月経困難症治療剤 ヤーズ配合錠」の文献においても、ピルの効能・効果として月経困難症の改善が挙げられていますが、ホルモンバランスが安定することで、結果的にニキビなどの肌トラブルが減少することは医学的メカニズムとして説明されています。

新たな「シミ・色素沈着」を作らせない

本当の美白とは、単に色が白いだけでなく、シミや色ムラのない均一な状態のことです。 いくら美白化粧品を使っても、次々に新しいニキビやニキビ跡ができてしまっては、どんどん美白からは遠ざかってしまいます。

そうならないためにも、ピルで「トラブルが起きにくい土台」を作ることは、ニキビや未来のシミ予備軍を作らせない、最も効率的な美白対策と言えるでしょう。

キメが整い、光を味方につける

ホルモンバランスが整うと、肌の水分と油分のバランスが理想的な状態に近づきます。
さらに肌表面のキメが整うと、肌に当たった光がきれいに反射するため、自然とトーンアップして見えます。

メイクのノリも格段に良くなり、薄付きのファンデーションでも自信が持てるようになるはずです。

美白成分とピルの併用リスク

ここからは、さらに美白を追求したい方のために、美白成分やサプリメントとピルを併用する際に知っておくべきポイントをお伝えします。

「美容に良い成分だから」と自己判断で組み合わせると、体に負担をかけてしまう場合があるため注意が必要です。

ビタミンC・ビタミンB群は相性◎

美白ケアの定番である「ビタミンC」や、肌荒れを防ぐ「ビタミンB群」などは、基本的に低用量ピルと併用しても問題ありません。

むしろ、ピルを服用していると、わずかですが水溶性ビタミンが体外へ排出されやすくなるとも言われています。

食事やサプリメントでこれらを積極的に補うことは、美肌づくりの観点からも非常に有効と言えます。

【重要】トラネキサム酸との併用は医師に相談を

シミの治療や美白内服薬として人気の「トラネキサム酸」。

風邪薬として処方されることもありますが、ピルとの併用は慎重に判断する必要があります。

  • トラネキサム酸の作用: 血液を固まりやすくする止血作用がある。
  • ピルの副作用リスク: 血液が固まりやすくなる「血栓症」のリスクがある。

この2つを同時に摂取すると、血管の中で血の塊ができる「血栓症」のリスクをさらに高めてしまう可能性があります。

厚生労働省の「月経困難症治療剤ヤーズ配合錠による 血栓症について」でも、ピル服用における重大な副作用として、血栓症の注意喚起がされています。

ピルを安心して使い続けるためには、血栓症のリスクをできるだけ下げることが大切です。

日頃から「こまめな水分補給」「定期的なストレッチ」で血の巡りを良くしておくことはもちろん、お薬の飲み合わせについても慎重に判断しましょう。

特にトラネキサム酸とピルを併用する際には「美白のために」と自己判断で併用せず、必ず医師に相談するようにしてください。

成分名併用可否理由・注意点
ビタミンC⭕ 問題なしピル服用により水溶性ビタミンが不足しがちなため、食事やサプリ等で併用推奨。
ビタミンB群⭕ 問題なし肌荒れ予防に効果的なため、併用OK。
トラネキサム酸🔺 医師に相談止血作用があり、血栓症リスクが増加する恐れがあるため注意。
市販の風邪薬🔺 成分確認トラネキサム酸配合のものは避けるか、医師へ相談が必要。
トラネキサム酸との併用には要注意

日焼け止めは必須アイテム

「ピルを飲むとシミができやすくなる」

という話を耳にしたことはありますか?

実はこれ、ピルに含まれる女性ホルモンが、肌を少しだけ「日焼けに敏感な状態」にしてしまうことがあるからなんです。

でも、怖がりすぎる必要はありません。 ピルを飲んでいなくても、美白を目指すなら紫外線対策は当たり前ですよね。

「ピルを飲んでいる期間は、いつもよりちょっとだけ丁寧に日焼け止めを塗ろう」

そのくらいの気持ちでOKです。

毎日のUVケアさえしっかりしていれば、ピルのメリットを最大限に受けながら、白く透き通るような肌を守ることができますよ。

肌だけじゃない!ピルがくれる「メリット」

ピルを始めるきっかけが「肌をきれいにしたい」という美容目的であっても、実際に飲み始めると、それ以外のメリットの大きさに「もっと早く始めればよかった」と感じる女性が多くいます。

生理痛のストレスから解放される

毎月の生理痛が重いと表情も曇りがちになり、自分に余裕がなくなってしまいますよね。

ピルは排卵を抑制し、子宮内膜が厚くなるのを抑えるため、生理痛を大幅に軽くする効果があります。

「公益社団法人 日本産科婦人科学会」の「低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案)」などの文献でも、月経困難症と呼ばれるひどい生理痛に対する治療効果が明確に示されています。

痛みが和らぎ体調が安定することで、心にも余裕が生まれます。
ストレスは肌の大敵ですから、心が穏やかであることは結果として肌のコンディションを底上げすることにもつながります。

ピルを安心して手に入れるために

ピルは毎日飲むものだからこそ、安全性にはこだわりたいものです。

個人的な輸入代行などで購入するのは品質の保証がなく、万が一の健康被害のリスクも高いため絶対にやめましょう。 

「自分の体質や生活習慣に合っているか」
「血栓症のリスクはないか」
など、医師の診断を受けた上で処方してもらうのが一番安心です。

「そうは言っても病院に行く時間がない…」
という方には、オンライン診療をおすすめします。

厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に基づく文献でも、適切なルールの下でのオンライン診療の有用性が認められています。

自宅にいながら医師と相談できる環境は、忙しい現代女性にとって心強い味方です。
ぜひ上手く活用してみてください。

まとめ

ピルで叶える「水光肌」

透き通るような白い肌を手に入れるためには、スキンケアに力を入れるだけでなく体の内側からホルモンバランスを整え、トラブルの起きにくい土台を作ることが非常に効果的です。

低用量ピルを上手く活用すれば、生理前の肌荒れや新たなニキビの発生を防ぎ、一年中コンディションの良い「水光肌」をキープすることができます。

ただし、トラネキサム酸などの美白成分との併用には専門的な知識が必要です。
自己判断で併用するのは非常に危険なので、医師のアドバイスを受けながら安全に理想の肌を目指しましょう。

「私の肌荒れもピルで良くなるかな?」
「どのピルが自分に合うんだろう?」 

少しでも気になった方は、スマホひとつで予約・診察・処方まで完結するマイピルオンラインにお気軽にご相談ください。


参考文献

1. PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構) 「月経困難症治療剤 ドロスピレノン・エチニルエストラジオール錠 処方箋医薬品注)ヤーズ配合錠 YAZ combination tablets」

2. 厚生労働省 「月経困難症治療剤ヤーズ配合錠による 血栓症について」

3. CDC(米国疾病予防管理センター) 「VTEリスク因子比較、喫煙・年齢によるリスク評価(MEC)」

4. 公益社団法人 日本産科婦人科学会 「低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案)」 

5. National Library of Medicine PubMed Central 「避妊のメリットとリスク」

6. 厚生労働省 「「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に基づく緊急避妊に係る取組について」 

産婦人科専門医 原野尚美

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

いかがでしたでしょうか? マイピルでは産婦人科の医師が、 ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、 直接お電話でお答えいたします。

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