私の生理痛は大丈夫?生理痛の重さレベルをチェックしよう
「最近、トリートメントを変えていないのに髪がパサつく気がする」
「お風呂の排水溝に溜まる抜け毛が増えたかも……」
鏡を見るたび、そんな風に不安を感じることはありませんか?
髪の毛は、私たち女性にとって自分らしさを表現する大切なパーツ。
だからこそ、少しの変化でも気持ちが沈んでしまいますよね。
実は、その髪の悩み、シャンプーやケア不足のせいだけではなく、「女性ホルモンのバランス」が関係しているかもしれないんです。
「ピルを飲むと髪がきれいになるって本当?」
「逆に、ピルをやめると抜け毛が増えるって聞いたけど……」
そんな疑問や不安を抱えているあなたへ。
今回は、意外と知られていない「髪とホルモンとピルの関係」について、最新の医学的な視点を交えながら、わかりやすく解説していきます。
なぜ?髪の悩みと女性ホルモンの深い関係
まずは、なぜホルモンバランスが乱れると髪に影響が出るのか、その仕組みを一緒に見ていきましょう。
髪の命運を握る「エストロゲン」
私たちの体内で分泌されている女性ホルモンの一種、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」。 このホルモンは、女性らしい丸みのある体を作るだけでなく、実は「髪の成長期」を延ばすというとても重要な役割を持っています。
髪の毛には「ヘアサイクル(毛周期)」というものがあり、以下の3つのステージを繰り返しています。
- 成長期: 髪が太く長く育つ時期(数年〜6年程度)
- 退行期: 成長が止まる時期(2〜3週間)
- 休止期: 髪が抜け落ち、次の髪の準備をする時期(数ヶ月)
エストロゲンが十分に分泌されていると、この「成長期」が保たれ、髪はしっかりと根を張り、ツヤのある状態が続きます。
しかし、ストレスや加齢、生活習慣の乱れなどでエストロゲンが減少すると、成長期が短くなり、髪が十分に育つ前に抜けてしまったり、パサついて細くなってしまったりするのです。
出産後の抜け毛と同じ仕組み?
「産後の抜け毛」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
妊娠中はエストロゲンが大量に分泌されるため、本来抜けるはずの髪まで抜けずに維持されます。
しかし、出産を機にホルモン量が急激に元に戻るため、維持されていた髪が一気に「休止期」に入り、どっと抜け落ちてしまいます。
これは「分娩後脱毛症」と呼ばれますが、ホルモンの変動がどれほど髪に影響を与えるかがよくわかる現象ですよね。
これと同じようなホルモンの変動が、日々の生理周期や体調の変化でも(規模は違えど)起こっているのです。

ピルで髪質が変わる?パサつきやニキビへの影響
では、ピルを服用することで、髪にはどのような変化が期待できるのでしょうか。
ホルモンバランスの「波」を穏やかに
低用量ピルには、女性ホルモン(エストロゲン)が含まれています。
これを毎日服用することで、体内のホルモン量を一定に保つことができます。
自然な生理周期ではホルモン量が大きく増減しますが、ピルによってこの「波」が穏やかになり、一定量のホルモンが安定して供給されるようになります。
その結果、ホルモンバランスの乱れによる「髪の成長期の短縮」を防ぎ、髪のパサつきや細毛の改善につながる可能性があると指摘されています。
皮脂トラブルとアンドロゲン
もう一つ、髪や頭皮の健康に関わるのが「男性ホルモン(アンドロゲン)」の影響です。
女性の体内でも微量の男性ホルモンが作られていますが、この働きが強すぎると、皮脂が過剰に分泌され、頭皮環境が悪化したり、ニキビができやすくなったりします。
さらに、男性ホルモンは髪の成長を抑制する働きも持っています。
一部の低用量ピルには、この男性ホルモンの働きを抑える(抗アンドロゲン作用)効果が期待できる種類があります。
米国産婦人科学会(ACOG)が発表している診療指針(Practice Bulletin)においても、
ピルがアンドロゲン産生を抑制し、ニキビや多毛の治療に有効であることが明記されています。
また、2023年に発表された「女性の脱毛症治療に関するシステマティックレビュー(Cureus誌掲載)」等の最新研究でも、
アンドロゲン過多が関与する薄毛に対して、ホルモン療法が選択肢の一つとなり得ることが指摘されています。
過剰な皮脂が抑えられることで、頭皮のベタつきやニキビが減り、結果として健康的でツヤのある髪が育ちやすい土壌が整うのです。

「ピルで抜け毛が増える」は誤解?
インターネット上で「ピルを飲むとハゲる」といった怖い噂を目にして、不安になったことはありませんか? ここでは、その真偽について公平な視点でお伝えします。
基本的には「抜け毛」の原因にはなりにくい
現在日本で処方されている低用量ピルは、ホルモン量が適切に調整されており、服用すること自体が直接的な抜け毛の原因になることは稀です。
むしろ、前述したようにホルモンバランスを整えることで、髪の状態を良くする方向へ働くことが多いです。
ただし、ごく稀に、体質に合わない種類のプロゲステロン(黄体ホルモン)が含まれているピルを服用した場合、男性ホルモンに似た作用がわずかに出てしまい、一時的に抜け毛を感じるケースもゼロではありません。
ですが、これはピルの種類を変更することで改善する場合がほとんどです。
隠れている病気のサインかも?
もし、ピルを飲み始めたかどうかに関わらず、急激に抜け毛が増えたり、頭頂部が薄くなったりしている場合は、「FAGA(女性男性型脱毛症)」や「甲状腺疾患」、「重度の貧血」など、別の原因が隠れている可能性もあります。
「ピルのせいかな?」と自己判断して中止する前に、まずは医師に相談することが大切です。
知っておきたい「ピルをやめた後」のこと
これから妊活を考えている方や、事情があってピルをやめようと思っている方が知っておくべきなのが、「服用中止後の変化」です。
一時的な抜け毛(休止期脱毛)
ピルの服用をやめると、体内のホルモンバランスが変わり、本来の自分のサイクルに戻ろうとします。
このとき、出産後と同じように、ホルモン量の減少に伴って一時的に抜け毛が増えることがあります。
これを医学的には「休止期脱毛」と呼びます。
米国皮膚科学会(AAD)などの資料でも、ピルの服用中止後に一時的な脱毛が見られる場合があると記載されていますが、これはあくまで「一時的なもの」です。
通常、体がご自身の自然なホルモンバランスに慣れてくれば、数ヶ月から半年程度で自然に回復し、元の毛量に戻っていきます。
「ずっとこのまま抜けてしまうんじゃ……」
と怖くなるかもしれませんが、体が正常なサイクルを取り戻そうとしている反応ですので、過度に心配しすぎず、バランスの良い食事と睡眠を心がけて様子を見ましょう。
まとめ
ホルモンバランスを整えて、髪も心も健やかに
- 髪の美しさには「エストロゲン」が深く関わっている
- ピルでホルモンバランスを安定させることは、髪や頭皮環境の改善にもつながる可能性がある
- ピル中断後の一時的な抜け毛は、体が元に戻ろうとする自然な反応
髪の悩みは、目に見えるからこそ辛いもの。
「トリートメントを変えても良くならない」
「生理不順もあって、なんとなく不調が続いている」
という方は、もしかすると体の中からケアが必要なサインかもしれません。
ピルは、避妊や生理痛の緩和だけでなく、ホルモンバランスを整えることで、ニキビや肌荒れ、そして髪の悩みといった「美容面」でのメリットも期待できるお薬です。
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参考文献
1. 日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤 ガイドライン」
3. New England Journal of Medicine (2024 Oct) - "Hair Loss in Women"







