低用量ピルを長期服用するメリットは?服用時の注意点やメリットも解説

監修者:産婦人科医 原野 尚美

最終更新日

低用量ピルを長期服用するメリットは?服用時の注意点やメリットも解説

「低用量ピルを長期服用すると何かメリットがあるの?」「何年も飲み続けたときの影響が知りたい」とお悩みではありませんか?

低用量ピルを毎日飲み続けた場合、生理がこなくなったり不妊につながったりするのではと疑問に思う方は少なくありません。将来妊娠を希望している方にとっては、長期服用が妊娠率にどう影響するのかも気になるところでしょう。

この記事では、低用量ピルを長期服用する場合のメリット・デメリットについて詳しく解説します。長く使う場合の注意点も紹介しているので参考にご覧ください。

低用量ピルを長期服用するメリット

低用量ピルを長期服用することには、避妊効果が安定すること以外にも女性の健康に関わる大きな利点があります。

ここでは、医学的に示されている代表的なメリットを4つ見ていきましょう。

卵巣がんのリスク減少

低用量ピルを長期服用すると、卵巣がんの発症リスクが低下することが研究により分かっています。

米国政府の情報によると、経口避妊薬を使用したことがある女性は、使用したことがない女性と比べて卵巣がんのリスクが30~50%も低いことが明らかになっています。さらには、経口避妊薬の使用を中止してから最大30年間、この効果は続きます。

子宮内膜がんのリスク減少

低用量ピルの服用は、子宮内膜がんのリスクを低下させることも特徴です。

米国政府のサイトによると、経口避妊薬を使用したことがある女性は、使用したことがない女性と比べて子宮内膜がんのリスクが少なくとも30%減少し、服用期間が長いほどリスクの減少率も大きくなることが報告されています。

子宮内膜症の予防

子宮内膜症は、生理痛の悪化や不妊の原因となる疾患です。低用量ピルを長期服用すると排卵が抑制され、子宮内膜が厚くなりすぎるのを防ぐため、内膜組織が子宮外に広がるリスクを抑えられます。

その結果、子宮内膜症の発症を予防したり、すでに症状がある場合でも進行を抑えたりする効果が期待できるのです。

将来の妊娠に向けた準備

低用量ピルの長期服用は、将来妊娠を望む女性にとってもメリットがあります。服用を続けることで排卵が抑えられ、卵巣が休息状態になるため、卵巣機能が温存されやすいと考えられています。

加えて、卵巣や子宮内膜の疾患リスクが減ることは、妊娠しやすい体を維持するうえでも重要です。

目次

低用量ピルを長期服用するデメリットは?

低用量ピルの長期服用には、健康によい影響がある一方で、注意すべきデメリットも存在します。デメリットもしっかり加味したうえで、服用するかどうかを検討しましょう。

血栓症のリスクがある

低用量ピルを服用すると、ホルモンの影響により血液が固まりやすくなり、深部静脈血栓症や肺塞栓症といった血栓症のリスクがわずかに高まることが知られています。

特に喫煙習慣がある方、35歳以上の方、高血圧や肥満、家族に血栓症の既往がある方は注意が必要です。低用量ピルを長期服用する場合は、定期的な健康チェックを受けるようにしましょう。

子宮頸がん発症のリスクが高まる可能性がある

低用量ピルを長期服用した場合に、子宮頸がんの発症リスクがやや高まる可能性が指摘されています。経口避妊薬を5年以上服用している方では、一度も服用したことがない方よりも子宮頸がんのリスクが高くなることが分かっているのです。

ただし、経口避妊薬の使用を中止すると、子宮頸がんのリスクは時間の経過とともに減少します。

性感染症の予防ができない

低用量ピルは避妊効果が高い一方で、性感染症の予防効果はありません。クラミジアや淋菌、HIVなどの感染症は、低用量ピルを服用していても防げないため、感染リスクのある性行為を行う場合はコンドームを併用する必要があります。

毎日の服用が負担になる場合も

低用量ピルは、毎日同じ時間に服用しなければなりません。習慣化できなければ、飲み忘れのリスクが高くなり、避妊効果が下がったり不正出血が起こったりする場合があります。

また、長期的に続けることで、「毎日薬を飲み続けなければならない」という精神的な負担を感じる方もいるでしょう。

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低用量ピルを長期服用するときの注意点

低用量ピルを長期的に服用する際には、安全に続けるための注意点を理解しておくことが重要です。特に血栓症などの健康リスクを早期に発見するためには、定期的な医師の診察が欠かせません。以下では、具体的な3つの注意点を解説します。

定期的に婦人科を受診する

低用量ピルを長期的に使用する場合は、定期的に婦人科を受診しましょう。医師の診察を受けることで、血栓症や不正出血などの副作用の早期発見につながります。長期服用では、体調の変化に気づきにくいため、医療機関が定める頻度での受診をおすすめします。

血圧チェックや血液検査を受ける

低用量ピルは、ホルモンの働きにより血圧や血液の状態に影響を与えることがあります。そのため、長期服用中は、血圧測定や血液検査を定期的に受けるようにしましょう。

血圧が上昇していたり血液の凝固機能に異常があったりするときは、服用の中止や薬の切り替えが必要になる場合があります。

他の薬との飲み合わせに気をつける

低用量ピルは、一部の薬との相互作用によって、避妊効果が低下する可能性があります。たとえば、以下の薬やサプリメントは低用量ピルの効果を減弱させる恐れがあるため注意が必要です。

  • テトラサイクリン系抗生物質
  • Gn-RH誘導体
  • ラモトリギン
  • モルヒネ
  • サリチル酸
  • セント・ジョーンズ・ワート

低用量ピル以外に服用している薬がある方は、必ず医師にその旨を伝えましょう。

低用量ピルの処方ならマイピル

忙しい生活を送る方にとって、低用量ピルを処方してもらいに医療機関を受診するのは手間に感じてしまうことが少なくありません。そこで役立つのが、オンラインで診療から処方まで完結できるサービスです。

マイピルでは、自宅にいながら診察を受けられ、定期配送もしてもらえるため、長期服用を継続しやすい環境を整えられます。

オンラインで低用量ピルを処方

マイピルでは、スマートフォンやパソコンを利用してオンライン診療を受け、その場で低用量ピルを処方することが可能です。これにより、従来のように病院へ出向く必要がなくなり、時間や場所を選ばずに受診できるようになっています。

オンライン診療は医師による問診を通じて安全性を確認しながら行われるため、初めて服用する方や長期的な使用を考える方にとっても安心です。

定期便があるので受診の手間が最小限

低用量ピルを長期的に続けるには、飲み忘れをしないように気を付ける必要があります。マイピルでは定期便サービスを利用できるため、毎回受診する手間を省くことが可能です。

自動的に薬が届く仕組みにより、忙しい方でも服用を継続しやすいメリットがあります。

処方された低用量ピルは自宅まで配送される

マイピルで処方された低用量ピルは、自宅まで配送されるため、外出の手間をかけずに必要な薬を受け取れます。仕事や家事で多忙な方、医療機関へ通う時間を確保しにくい方にとって、配送される仕組みは大きな利点となるでしょう。

低用量ピルの長期服用に関するよくある質問

最後に、低用量ピルの長期服用に関するよくある質問にお答えします。

低用量ピルを長期服用した後の妊娠率はどれくらいですか?

経口避妊薬の服用を中止した後、12ヶ月以内の妊娠率は83.1%だったとの報告があります。その他の研究でも長期的に低用量ピルを服用していた女性でも中止後の妊娠率は、服用していなかった女性と大きな差がないと報告されています。

低用量ピルを10年以上服用しても問題ないですか?

低用量ピルを10年以上服用しても、大きな問題はありません。ただし、血栓症リスクが高まる恐れがあるため、定期的な婦人科受診は必要です。

低用量ピルを長期服用すると不正出血のリスクは減りますか?

低用量ピルの服用を続けると、不正出血の頻度は徐々に低下していきます。服用中に急に出血パターンが変化したり出血が長引いたりする場合は、疾患が隠れている可能性があるので婦人科を受診してください。

まとめ

低用量ピルの長期服用には、避妊効果の安定や月経トラブルの改善、卵巣がんや子宮内膜がんのリスク低減といった大きなメリットがあります。一方で、血栓症や子宮頸がんリスクの上昇など注意すべきデメリットも存在します。

安全に服用を続けるためには、定期的に婦人科を受診することが重要です。

マイピルでは、忙しい方や近くに婦人科がない方でも低用量ピルの服用を続けられるよう、オンライン診療サービスを提供しています。予約はLINEやWEBから24時間できますので、お気軽にご利用ください。

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産婦人科専門医 原野尚美

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産婦人科専門医原野 尚美

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