低用量ピルを1錠なくした!正しい対処法と避妊効果への影響を解説

監修者:産婦人科医 原野 尚美

最終更新日

低用量ピルを1錠なくした!正しい対処法と避妊効果への影響を解説

「低用量ピルを1錠なくしてしまった」「次はどう飲めばいいか不安」このようなお悩みはありませんか?

低用量ピルを紛失したときの対応は、なくしたのが実薬か偽薬かによって変わります。誤った対応を行うと、避妊効果に影響が出る可能性もあるので注意しましょう。

この記事では、低用量ピルの紛失時の具体的な対処と服用スケジュールの調整法、なくさないための予防策について詳しく解説します。低用量ピルを1錠なくして悩んでいる方は、ぜひ参考にご覧ください。

低用量ピルを1錠なくしたときの対処法

低用量ピルを1錠なくした場合、実薬か偽薬かで対応方法が異なります。実薬をなくした場合は避妊効果に影響する可能性があり、正しい対処が不可欠です。

一方で偽薬は、ホルモンを含まないため、紛失しても基本的に避妊効果には影響しません。ただし、服用リズムの維持や休薬期間の延長には注意が必要です。

実薬(1~21錠目)をなくしたとき

21日タイプの場合はシート内のすべてが実薬、28日タイプの場合は1~21錠目が実薬にあたります。実薬をなくした場合は、翌日分の錠剤をなくした日に服用してください。

服用スケジュールは1日ずつ前倒しになり、休薬期間の開始も1日早まります。しかし、休薬期間中には通常どおり消退出血が起こるため、多くの場合は問題ありません。

偽薬(22~28錠目)をなくしたとき

偽薬は有効成分を含まないため、紛失しても避妊効果が下がることはありません。なくした場合は、その日の分は何も飲まず、次の日から通常どおり偽薬の服用を続けてください。

休薬期間が7日を超えてしまうと排卵が起こる可能性が高まるため、実薬の開始日を遅らせないように注意しましょう。

目次

低用量ピルを1錠なくしたときの避妊効果への影響

低用量ピルを1錠なくした場合、その後の服用方法によって避妊効果への影響が異なります。避妊効果を維持するためには、ホルモン量を安定させ、排卵を抑える状態を保つことが重要です。

なくしたことに気がついた時点での対応によって妊娠リスクが大きく変わるため、正しい判断と行動が求められます。

なくした後に次回分を服用したとき

なくしたことに気づいた当日に翌日分を前倒しで服用した場合、摂取するホルモン量の途切れを最小限に抑えられるため、避妊効果は基本的に維持されます。

ただし、この方法では服用スケジュールが1日早まります。そのため、次回のシート以降は服用開始曜日が1日ずれる点に注意しましょう。

なくしたまま1日服用しなかったとき

なくした後、代わりの錠剤を服用せず、1日分の服用が空いてしまった場合は、ホルモン量が一時的に低下し、避妊効果が弱まる可能性があります。

前回の服用から48時間以内に低用量ピルを服用すれば、コンドームなど代替の避妊方法は必要ないといわていますが、妊娠リスクを少しでも低下させるためにも、このような場合は気付いた時点ですぐに1錠を服用し、その日の分も通常どおり服用してください。

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低用量ピルを1錠なくしたときの注意点

低用量ピルをなくした場合、正しい対処をしてもその後の服用管理に注意しなければ避妊効果が低下する可能性があります。

特に休薬期間の長さや服用リズムの乱れは、ホルモンの安定供給を妨げ、排卵抑制作用を弱める原因となります。1錠なくしてしまった場合は、次に紹介する2つの注意点を必ず守りましょう。

7日を超えて休薬期間を取らない

低用量ピルは、21日間または28日間の服用サイクルで一定のホルモン濃度を保つことにより排卵を抑制します。

休薬期間が7日を超えると、排卵が再開する可能性が高まるため、7日を超えて休薬しないように注意してください。1錠なくして服用スケジュールがずれた場合でも、休薬期間が7日になるように調整する必要があります。

低用量ピルの服用リズムを崩さないようにする

低用量ピルは、毎日ほぼ同じ時間に服用することで効果が最大限に発揮されます。紛失や飲み忘れで服用時刻がずれると、避妊効果に影響が出る恐れがあるので気をつけましょう。

服用リズムを維持するためには、アラームや服薬管理アプリを活用し、決まった時間に飲む習慣を徹底することが大切です。

低用量ピルをなくさないための予防策

低用量ピルは、毎日決まった時間に服用することで安定した避妊効果を得られます。しかし、紛失すると服用スケジュールが乱れ、避妊効果にも影響を及ぼす可能性があります。

特に旅行や外出時は持ち運び方や保管状態に気をつけなければなりません。そのため、日頃から低用量ピルの管理方法を見直し、紛失を未然に防ぐ工夫を行うことが重要です。

低用量ピルをシートから出さない

服用前にあらかじめ複数日分をシートから取り出して保管すると、錠剤を紛失しやすくなります。また、シートから出した状態では有効成分の安定性が低下し、品質の低下を招く恐れもあるので注意してください。

そのため、服用する直前まで錠剤は必ずシートに入れたままにしておくことが大切です。外出先で服用する場合も、必要な分だけシートごと持ち運び、バラして持ち歩かないようにしましょう。

シートがむき出しのまま持ち歩かない

バッグやポケットにシートをそのまま入れると、他の物との摩擦や衝撃で錠剤が押し出され、紛失してしまう可能性があります。また、湿気やホコリの影響で品質が劣化する恐れもあるでしょう。

対策としては、ピルケースや専用のポーチに入れて保護する方法が有効です。ケースは硬質素材で衝撃から守れるものや、密閉性が高く湿気を防げるものを選ぶとよいでしょう。

シートを折り曲げない

シートを折り曲げると、亀裂や隙間が生じ、錠剤が落ちやすくなります。また、包装の破損によって有効成分が空気や湿気に触れ、安定性が損なわれる可能性もゼロではありません。

携帯する際はシートがまっすぐ入るサイズのポーチやケースを使用し、折り曲げない状態で保管することが重要です。

困ったときは医師に相談しよう

低用量ピルを1錠なくしてしまい、正しい対応方法が分からない場合や、避妊効果への影響が不安な場合は、自己判断せず医師に相談しましょう。服用状況、なくした時期によって対応が異なることがあります。

場合によっては、補助的な避妊方法や緊急避妊薬の使用も必要です。特に複数回にわたり紛失したり飲み忘れがあったりした場合は、早めに医師へ相談しましょう。

低用量ピルをなくしたときに関するよくある質問

最後に、低用量ピルをなくしたときに関するよくある質問にお答えします。

低用量ピルをシートごとなくしたらどうすればいいですか?

未使用のシートを持っている場合は、続きから服用を開始してください。未使用シートがない場合はすぐに婦人科を受診して新しい低用量ピルを処方してもらいましょう。なお、受診時はシートを紛失した旨を必ず伝えてください。

1日早く低用量ピルを飲んだら影響はありますか?

低用量ピルを1日早く服用した場合でも、基本的に避妊効果に大きな影響はありません。しかし、その後のスケジュールが1日ずれる点に注意が必要です。

低用量ピルの休薬期間を8日取ってしまったらどうなりますか?

休薬期間を8日取ってしまった場合は、気付いた時点ですぐに飲み忘れていた分の1錠を服用し、その後、予定どおりの時間に当日分の1錠を服用してください。また、排卵が起こる可能性がまったくないとは言い切れないため、緊急避妊が必要かどうかを医師に相談しましょう。

まとめ

低用量ピルを1錠なくした場合は、実薬か偽薬かで正しい対応が異なります。実薬をなくしたときは、次の分の錠剤を前倒しで服用してください。偽薬をなくしたときは、その日の分は飲んだことにしておき、次の分からいつもどおり服用しましょう。

服用の遅れや中断は、排卵を引き起こす可能性が高くなるため、避妊のために低用量ピルを飲んでいる方は正しい対応を心がけることが重要です。不安や不明点があるときは自己判断せず医療機関に相談し、適切な指示を受けることが安全な服用につながります。

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産婦人科専門医 原野尚美

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