生理が来ないときに、医療機関で行われる検査と治療とは?

監修者:産婦人科医 原野尚美 


最終更新日

生理が来ないときに、医療機関で行われる検査と治療とは?

「生理が来ないときはどのような検査が行われるの?」

「生理が来ないときの治療法が知りたい」

生理不順や無月経の治療は、医療機関を受診することで受けられます。多くの方は婦人科を受診するでしょう。

しかし、「婦人科はどのような検査が行われるのか分からなくて怖い」「なんとなく受診するのに抵抗がある」と感じている方が少なくありません。

そこで今回は、生理が来ないときにどのような検査や治療が行われるのかについて詳しく紹介します。

目次

  • 1.生理が来ない主な原因
  • 2.生理が来ないときに行われる検査
  • 3.生理が来ないときに行われる治療法
  • 4.生理が来ないときに受診する目安
  • 5.生理でお悩みの方はマイピルへ
  • 6.まとめ

生理が来ない主な原因

生理は、分厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちて排出されることで起こります。しかし、何らかの原因によって子宮内膜が厚くならなかったり排出がうまくされなかったりすると、生理は起こりません。生理が来なくなる原因には、下記のようにいくつかあります。

女性ホルモンの分泌が不安定になっている

生理が来るためには、女性ホルモンの分泌が必要不可欠です。エストロゲン(卵胞ホルモン)には子宮内膜を厚くする働き、プロゲステロン(黄体ホルモン)には厚くなった子宮内膜に受精卵が着床しやすい環境を作る働きがあります。

受精卵が着床しなかった場合、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が低下して生理が来るのです。この2つの女性ホルモンのバランスが崩れると、生理が来なくなることがあります。

急激な体重変化が見られる

急激に体重が減少すると、生理に影響することがあります。実際に、厳格な体重管理が必要なアスリートやダンサーなどでは、生理が来なくなるといった生理障害を抱えやすくなることが分かっています。

逆に、太り過ぎも良くありません。肥満は生理が来なくなるほか、月経過多や月経困難症の原因となります。

ストレスが溜まっている

ストレスは女性の体にとって大敵です。精神的なストレス、身体的なストレスの両方が生理に影響を与える可能性があります。

これは、ストレスが溜まると女性ホルモンの分泌が不安定になってしまうためです。知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでいる方も多いので注意しましょう。

妊娠している

妊娠していると、生理は来ません。生理予定日になっても高温期が続いている場合は、妊娠を疑ってみましょう。

閉経が近づいている

閉経が近づいてくると、生理周期が乱れてきます。生理周期が短くなる方もいますが、人によっては数か月おきにしか来なくなる場合もあります。

閉経の平均年齢は約50歳です。50歳前後で生理周期が変わってきたら閉経を疑ってみるとよいでしょう。

多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣症候群とは、卵胞がきちんと成長しきらずに小さな卵胞が卵巣内で増えてしまう病気です。女性の約5~10%で見られます。多嚢胞性卵巣症候群になると排卵が障害されるため、生理が来なくなることがあります。

高プロラクチン血症

高プロラクチン血症とは、血液中にあるプロラクチンの量が増えた状態のことです。プロラクチンが増えると、卵巣の機能が抑制されるので生理に影響が出ることがあります。

無排卵

排卵が起こっておらず、生理が来ない方は珍しくありません。生理が来ない方では、無排卵の状態になっていることがあります。高温期にならない方は、無排卵の可能性が考えられるでしょう。

甲状腺の病気

甲状腺の機能が低下すると、卵胞の成熟に時間がかかります。その結果、排卵が起こりにくくなり生理が来なくなるのです。逆に甲状腺の機能が亢進しすぎるのも生理に異常が出ることがあります。

生理が来ないときに行われる検査

生理が来ないことを自覚していながらも、婦人科での検査に抵抗や恐怖心があり、なかなか受診に踏み切れない方もいるでしょう。ここでは、生理が来ないときに行われる一般的な検査について紹介します。

問診

検査を行う前に、問診が行われます。問診とは、症状や既往歴、薬の服用歴などを医師が聞き取ることです。医師と話をするだけなので、機械を使って検査されることはありません。

問診が大切なのは、患者さんの生活スタイルや日頃受けているストレスなどに生理が来ない原因が隠れていないかを見逃さずキャッチできるためです。

生理は病気がなくても来ないことが良くあります。答えにくい質問をされることがあるかもしれませんが、情報量が多いほど医師の判断がスムーズになるのでできる範囲で答えましょう。

なお、日頃から基礎体温の記録をしている方は、診察時にお持ちください。生理周期を正確に確認しやすくなります。

血液検査

女性ホルモンや下垂体ホルモン、甲状腺ホルモンなどの値を調べる検査です。これらのホルモンの分泌量やバランスをチェックすることで、生理が来ない原因が分かることがあります。

甲状腺疾患や高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群などは、血液検査で調べることが可能です。採血されるのが特に苦手でない方なら、スムーズに検査を終えられるでしょう。

超音波検査

子宮や卵巣の状態を確認するための検査です。膣から超音波プローブという機械を入れて検査する方法と、お腹の上からエコーを当てて検査する方法があります。

膣から検査するのが不安な方、性行為の経験がない方などはお腹からエコーを当てて検査ができるので医師に確認してみてください。

なお、膣から超音波検査を行う場合は、内診台に座る必要があります。内診台は、リクライニングチェアに足をのせる専用の台がついた椅子のことです。ズボンやパンツを脱ぎ、下半身が裸の状態で椅子に乗る必要があります。

膣からの超音波検査は痛いと思われる方もいますが、力を抜いて落ち着いて検査を受ければ強い痛みが生じることはありません。

画像検査

必要に応じて、CTやMRIなどの画像診断を行います。CTとは、X線をさまざまな方向から当てて卵巣や子宮などの連続した画面を作る検査です。被爆するのがデメリットですが、検査時間が10分から20分と短いため、体への負担が少なくなっています。

MRIとは、強力な磁石と電波を使って体のさまざまな方向から断面の画像を作る検査です。超音波検査よりも正確に子宮や卵巣の状態を調べることができます。検査時間は20分から30分ほどです。

生理が来ないときに行われる治療法

生理が来ない原因に応じて適切な治療が行われます。

排卵誘発剤

無月経の方には、黄体ホルモン製剤を投与して出血が起こるかを見る検査が行われることがあります。出血した場合は第1度無月経と判定され、この場合はクロミッドと呼ばれる排卵誘発剤を使う治療を行うことが基本です。

検査で出血が見られない場合は第2度無月経と判断され、エストロゲンとプロゲステロンを投与するカウフマン療法が主に行われます。

低用量ピル

低用量ピルは、少量のエストロゲンとプロゲステロンが配合された飲み薬です。服用することで生理周期が安定して来るようになる可能性があります。低用量ピルは、多嚢胞性卵巣症候群の治療にも有効です。

漢方薬

排卵誘発剤は生理を起こすのによく行われる治療ですが、人によっては腹痛や頭痛、吐き気や動悸などの副作用が起こることがあります。このような副作用が気になる方は、漢方薬を使った治療法を選んでみてもよいかもしれません。

排卵誘発剤のような即効性はありませんが、生理が来にくい体質そのものにアプローチできるほか、副作用も起こりにくくなっています。

生理が来ないときに受診する目安

生理が数日遅れたり、予定日を前後したりするのは誰にでもあることです。少し予定からズレるだけなら大きな心配はいりません。しかし、生理が来ない状態が3か月以上続いている場合は早めに婦人科を受診しましょう。

生理が来ない状態を放置していると、将来的に不妊になったり子宮がんや子宮内膜増殖症などの病気につながったりすることがあります。

生理でお悩みの方はマイピルへ

マイピルは、ピルに特化したオンライン診療を行っているサービスです。自宅や職場、出かけ先など好きな場所で診察を受けられるので、忙しい方や婦人科の受診に抵抗がある方でも利用しやすいでしょう。

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低用量ピルは自宅まで郵送されるので外に出る必要がない

治療法として低用量ピルが最適だと判断された場合は、郵送で自宅までお届けします。商品名はサプリメントと記載して発送するので、ご家族の方に中身が知られる心配もありません。

まとめ

生理が来ないときに医療機関で行われる検査には、問診や血液検査、超音波検査、画像検査などがあります。

検査方法で心配事や不安があるときは医師にご相談ください。できる限り配慮したうえで検査をしてもらえます。

マイピルでは、生理に関する疑問や相談にいつでも応じています。必要に応じてピルの処方もできますので、まずはお気軽にご相談ください。

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

いかがでしたでしょうか?マイピルでは産婦人科の医師が、ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、直接お電話でお答えいたします。

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