生理中に下痢しやすい理由は?治療法や予防法を解説

監修者:産婦人科医 原野尚美 


最終更新日

生理中に下痢しやすい理由は?治療法や予防法を解説

「生理になると決まってお腹を下してしまう……」このようなお悩みはありませんか?生理と下痢には、実は深い関係があります。放っておくと、通学や通勤、外出がつらくなることもあるため、適切な対処が必要です。

とはいえ、なぜ下痢になるのか、どう対処すればいいのかと疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、生理中に下痢が起こる原因や今すぐできる対処法、予防法などについて詳しく解説します。

目次

  • 1.生理中に下痢しやすい原因
  • 2.生理中の下痢の治療法
  • 3.生理中の下痢を予防する方法
  • 4.生理に関係なく下痢が続くときは病気の可能性も
  • 5.生理のお悩みならマイピルに相談しよう
  • 6.まとめ

生理中に下痢しやすい原因

生理中に下痢になるのは、多くの女性が経験する身近な不調の一つです。原因には、女性ホルモンの変動や腸の動きの変化などが関係していると考えられています。

ここでは、生理中に下痢が引き起こされる主な原因について詳しく見ていきましょう。

プロスタグランジンが関係していると考えられている

生理中の下痢の原因として注目されているのが、プロスタグランジンという物質です。これは生理の際に分泌されるホルモンで、子宮を収縮させて経血を排出しやすくする働きがあります。

しかし、プロスタグランジンには腸の蠕動運動を促す作用があり、その影響で腸が過剰に動き下痢が引き起こされてしまうと考えられています。

分泌量が多い方ほど腹痛や下痢などの症状が強く出やすく、生理の度に悩まされているという方も少なくありません。

半数以上の女性が生理中に便がゆるくなる

健康な20~30歳の女性17名を対象に生理周期と排便の関連性を調査したところ、生理中は便がゆるくなる傾向にある方が58%(10名)を占めました。半数以上の女性が生理中は便がゆるくなると感じているのです。

また、生理の1週間前は逆に便秘傾向になるという方も58%(10名)いました。生理前に便秘になり、生理が始まると溜まっていた分が一気に出るような感覚を経験したことがある女性は多いでしょう。

生理前に便秘しやすいのは、プロゲステロン(黄体ホルモン)によって腸の動きが鈍くなることが原因です。このように、女性は生理周期に伴って排便の状態が変化することがあります。

生理中の下痢の治療法

生理中に起こる下痢は、軽度で一時的な場合もあれば、外出が困難なほど強い腹痛に襲われる場合もあります。症状がつらいときは、適切な治療を行うことで日常生活の支障を軽減できるでしょう。ここでは、生理中の下痢の治療法を2つ紹介します。

下痢止めを服用する

生理中の下痢に有効なのが、下痢止めです。ロペラミド塩酸塩やロートエキスなどを主成分とする下痢止めは、腸の過剰な動きを抑えて下痢を緩和する効果があります。

市販の下痢止めでも対応可能ですので、症状がつらいときは薬を使って対処する方法も検討してみてください。

腸の過剰な動きを止める薬を服用する

生理に伴う下痢には、鎮痙薬も有効です。鎮痙成分であるブチルスコポラミン臭化物には、子宮や腸の過剰な収縮を抑えて腹痛や下痢の症状を緩和する働きがあります。

ブチルスコポラミン臭化物は、市販薬にもあるのでそちらを使用しても構いません。また、市販薬には、ブチルスコポラミン臭化物と鎮痛剤のイブプロフェンが配合された生理痛専用薬も販売されています。

生理中の下痢を予防する方法

生理中に起こる下痢は、生活の質を下げてしまう不快な症状の一つです。しかし、日常の過ごし方や生活習慣を見直すことで、症状の予防や軽減が期待できます。ここでは、生理中の下痢を予防するために意識しておきたい具体的な方法を5つ紹介します。

刺激の強い食べ物を控える

唐辛子やコショウなどの香辛料、アルコール、カフェインを多く含む飲み物などの刺激物は、腸の動きを活発にし、下痢を引き起こしやすくします。

特に生理中は腸が敏感になっているため、これらの食べ物はできるだけ控えましょう。和食中心の食事は腸への刺激が少ないためおすすめです。

食べ過ぎない

生理中はホルモンバランスの変化により、食欲が増すことがあります。しかし、満腹になるまで食べてしまうと、腸に負担がかかり、下痢を引き起こす原因になります。

消化に時間がかかる脂っこい料理は避けた方がよいでしょう。また、腹八分目を心がけると胃腸への負担を軽減できます。

お腹を温める

体の冷えは腸の血流を悪くし、腸の動きを不安定にさせる要因の一つです。特に生理中は、下腹部が冷えると下痢や腹痛が悪化しやすくなります。

使い捨てカイロを貼る、腹巻きをする、温かい飲み物を摂るなどしてお腹をしっかりと温めることが大切です。就寝時もお腹が冷えないよう、薄手の毛布や腹巻きなどを使って冷え対策を行いましょう。

ストレスを溜め込まない

ストレスは自律神経に影響を与え、腸の動きを乱す大きな原因の一つです。特に生理前後は、ホルモンの影響でメンタルが不安定になりやすく、ストレスを感じやすい時期でもあります。

軽い運動や趣味の時間を確保するなどして、できるだけリラックスする時間を作るようにしましょう。十分な睡眠も腸内環境の安定に役立ちます。

低用量ピルを服用する

生理に伴う下痢が毎月のように繰り返され、日常生活に支障をきたす場合は、低用量ピルの服用を検討するのもよいでしょう。

低用量ピルを服用するとホルモンバランスが一定に保たれ、生理痛や下痢、腹痛などが緩和されることがあります。低用量ピルは、婦人科や産婦人科で処方してもらうことが可能です。

生理に関係なく下痢が続くときは病気の可能性も

生理中の下痢は一時的なものが多いですが、もし生理に関係なく下痢が長く続く場合は消化器系の病気が隠れている可能性も考えられます。

1週間以上下痢が止まらない、血便が交じる、激しい腹痛を伴うなどの症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。ここでは、慢性的な下痢の原因となる代表的な病気を紹介します。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、腸に明確な異常がないにもかかわらず、慢性的に腹痛や下痢、便秘などの症状があらわれる病気です。男性よりも女性で多いことが知られています。

「下痢型」「便秘型」「混合型」などに分かれており、生理とは無関係に便通異常が続くのが特徴です。

クローン病

クローン病は、口から肛門までの消化管のどの部位にも炎症が起きる可能性がある慢性の炎症性腸疾患です。下痢や腹痛の他、体重減少や血便、倦怠感などの症状を伴うことがあります。

若年層での発症が多いことで知られています。早期の診断と適切な治療が病気の進行を防ぐ鍵となるため、気になる症状があるときは早めに受診しましょう。

潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜に炎症や潰瘍ができる病気で、粘血便や下痢、腹痛などが主な症状です。原因はまだ明確には解明されていませんが、免疫の異常が関与していると考えられています。

症状は周期的に悪化と改善を繰り返す傾向にあり、慢性疾患として長期的な管理が必要です。

生理のお悩みならマイピルに相談しよう

生理に伴う下痢や腹痛の症状がつらいときは、自分だけで悩みを抱え込まず専門家に相談することが大切です。マイピルでは、オンライン診療で気軽に生理に関するお悩みを相談できます。

電話1本で産婦人科医に相談できる

マイピルでは、経験豊富な産婦人科医に電話を通じて直接相談できます。外出せずに自宅にいながら医師の診察を受けられるため、忙しい方や通院が難しい方でも無理なく受診できるでしょう。

生理による下痢やその他の不調について、どのような対処法があるのか、薬を使うべきかなどの疑問にも医師がしっかりと対応します。

オンライン診療で低用量ピルを処方

マイピルでは、オンライン診療により医師の判断を受けたうえで必要な方に低用量ピルを処方しています。低用量ピルを服用すると、生理に伴う下痢や腹痛が軽減するだけでなく、生理痛やPMS(月経前症候群)も改善する可能性があります。

自宅まで低用量ピルを配送

マイピルでは、処方された低用量ピルを自宅まで配送するサービスを提供しています。オンライン診療後、処方が確定すれば薬局に行かなくても自宅で受け取ることが可能です。

プライバシーにも配慮されており、医薬品と分からない包装で届くため、家族や周囲の方に知られる心配がありません。

まとめ

生理中に下痢をしやすいのは、子宮を収縮して経血を排出しやすくするために分泌されるプロスタグランジンが原因だと考えられています。プロスタグランジンが子宮だけでなく腸も収縮させるため、動きが過剰になり下痢になってしまうのです。

生理中の下痢は、低用量ピルを服用すると軽減されることがあります。マイピルは、低用量ピルの処方も行っているオンライン診療サービスです。

生理で少しでも気になることがある方は、お気軽にご相談ください。診療の予約は、LINEまたはWEBサイトから簡単に行えます。

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

いかがでしたでしょうか?マイピルでは産婦人科の医師が、ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、直接お電話でお答えいたします。

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