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低用量ピルの服用中に新型コロナにかかったらどうすればいい?対応法や注意点を解説
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日

「低用量ピルの服用中に新型コロナウイルスに感染したら、服用を中止しないといけないと聞いたけど本当?」と疑問に思っていませんか?
一時期、SNSで「新型コロナウイルスに感染したら低用量ピルの服用を中止すべき」という投稿が拡散され、大きな混乱を招きました。
今回は、低用量ピルの服用中に新型コロナウイルスに感染したらどうするべきなのか、対応法や注意点を解説します。
目次
- 1.新型コロナに感染したら低用量ピルの服用を中止するべきと言われている理由
- 2.低用量ピルの服用中に新型コロナに感染したときの対応法
- 3.ホルモン補充療法(HRT)中に新型コロナに感染した場合も注意が必要
- 4.低用量ピルの服用中に新型コロナに感染したら行うべきこと
- 5.低用量ピルの服用中に新型コロナのワクチンを接種しても良い?
- 6.新型コロナワクチンを接種できない方
- 7.低用量ピルを始めるならマイピル
- 8.まとめ
新型コロナに感染したら低用量ピルの服用を中止するべきと言われている理由
新型コロナウイルスに感染したら低用量ピルの服用を中止すべきと言われていたのは、血栓症のリスクが高まると考えられていたためです。
すべての低用量ピルには、血栓症が起こるリスクがあります。そのため、低用量ピルを服用している方は血栓症に気をつけながら服用しなければなりません。
また、新型コロナウイルスに感染した場合も血栓性疾患を起こしやすくなるとの報告がされています。低用量ピルにも新型コロナウイルス感染症にも血栓症のリスクがあることから、感染した場合は服用をやめた方が良いと拡散されてしまったのです。
低用量ピルの服用中に新型コロナに感染したときの対応法
低用量ピルの服用中は血栓症に注意が必要だとは言われても、新型コロナウイルスの感染を完全に防ぐことはできません。
低用量ピルを服用している方が新型コロナウイルスに感染したときの対応法は、2022年10月24日に日本産科婦人学会が発表しています。
新型コロナの症状が無症状もしくは軽症の場合
新型コロナウイルスに感染しても症状が無症状もしくは軽症の場合は、低用量ピルの服用をそのまま続けても問題ありません。ここで重要なのは「軽症」がどの程度の症状を指すものなのかを知っておくことです。
軽症と聞くと微熱で済んで体もそこまできつくない程度と思われるかもしれません。しかし、軽症であっても「40度近くの高熱」「つばを飲み込むのもつらいほどの喉の痛み」「激しい咳」などの症状が見られることがあります。
重症度 | 酸素飽和度 | 状態 |
---|---|---|
軽症 | SpO2≧96% |
|
新型コロナの症状が入院を要する中等症または重症の場合
新型コロナウイルスの症状が入院が必要な程度の中等症または重症の場合は、低用量ピルの服用を中止してください。参考までに、中等症や重症の分類は以下のようになっています。
重症度 | 酸素飽和度 | 状態 |
---|---|---|
中等症Ⅰ | 93%<SpO2<96% |
|
中等症Ⅱ | SpO2≦93% |
|
重症 |
|
中等症Ⅰからは、入院して治療を受けることが基本となります。
ホルモン補充療法(HRT)中に新型コロナに感染した場合も注意が必要
低用量ピルだけでなく、ホルモン補充療法を行っているときに新型コロナウイルスに感染した場合も同様の対処が必要です。
新型コロナの症状が無症状もしくは軽症の場合 | ホルモン補充療法を続ける |
---|---|
新型コロナの症状が入院を要する中等症または重症の場合 | ホルモン補充療法を中止する |
低用量ピルの服用中に新型コロナに感染したら行うべきこと
低用量ピルの服用中に新型コロナウイルスに感染した場合の対処法は、基本的に日本産科婦人科学会の発表にもとづいて行うことになります。
しかし、その人の状態や症状などによって対応法が変わることもあるため、新型コロナウイルスに感染した場合は低用量ピルの服用を続けても問題ないか医師に相談しましょう。
低用量ピルの服用中に新型コロナのワクチンを接種しても良い?
低用量ピルの服用中に新型コロナウイルスのワクチン接種をしても良いのか悩んでいる方もいるでしょう。結論としては、低用量ピルを服用していてもワクチン接種をして何ら問題はありません。
低用量ピルを服用していても新型コロナのワクチンは接種できる
日本産科婦人科学会は、「新型コロナウイルスワクチン接種前にエストロゲン製剤を含むホルモン剤や経口避妊薬を中止する必要はありません。」と発表しています。
そのため、低用量ピルの服用中でも新型コロナウイルスのワクチン接種を受けることは可能です。
ファイザー社製とモデルナ社製のmRNAワクチンの副反応に血栓症の記載はない
ファイザー社製のワクチンとモデルナ社製のワクチンに関する情報を調べたところ、どちらも副反応として血栓症の記載はありませんでした。
そのため、血栓症のリスクが気になる方でも過度な心配は不要です。また、ワクチン接種のときに低用量ピルを服用していることを医師や看護師に伝える必要も特別ありません。
新型コロナワクチンを接種できない方
低用量ピルの服用をしていても新型コロナウイルスのワクチン接種はできますが、以下に該当する方は接種できません。
- 明らかな発熱がある方
- 重篤な急性疾患にかかっている方
- 新型コロナワクチンの成分に対して重度の過敏症の既往歴がある方
- 予防接種を行うことが不適当な状態にある方
明らかな発熱がある方
37.5度以上の明らかな発熱がある方は、新型コロナウイルスのワクチン接種を行えません。接種前に検温がありますので、もし発熱していた場合は別日に接種しましょう。
重篤な急性疾患にかかっている方
重篤な急性疾患にかかっている方が新型コロナウイルスのワクチンを接種した場合の影響はまだ明らかにされていません。そのため、該当の方は接種を控える必要があります。
新型コロナワクチンの成分に対して重度の過敏症の既往歴がある方
新型コロナウイルスのワクチンに含まれている成分に対して重度の過敏症の既往歴がある方は、ワクチンの接種ができません。接種すると、重度の過敏症症状があらわれる恐れがあります。
予防接種を行うことが不適当な状態にある方
予防接種を行うのが不適当だと医師が判断した場合は、新型コロナウイルスのワクチンを接種できません。
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まとめ
低用量ピルの服用中に新型コロナウイルスに感染した場合は、重症度によって対応が変わります。
- 症状が無症状もしくは軽症の場合→低用量ピルの服用を続けても問題ない
- 症状が入院を要する中等症または重症の場合→低用量ピルの服用を中止する
判断が難しい場合は、医師に相談してください。最終的に低用量ピルの服用の継続の可否を決めるのは医師です。
低用量ピルの服用中に新型コロナウイルスのワクチンを接種するのは問題ありません。

監修者
産婦人科専門医原野 尚美
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