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低用量ピルと超低用量ピルはどっちがいい?効果や副作用の違いを解説
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日

「低用量ピルと超低用量ピル、どっちがいいのだろう?」と悩んでいませんか?低用量ピルと超低用量ピルには、それぞれ有効成分や効果、副作用の出やすさに違いがあります。選び方を間違えると、期待している効果が得られないこともあるので注意が必要です。
そこで今回は、低用量ピルと超低用量ピルのどっちを選ぶべきなのか、成分や効果の違いを詳しく解説します。それぞれのメリットも紹介しているので参考にしてみてください。
目次
- 1.低用量ピルと超低用量ピルの違い
- 2.低用量ピルの種類
- 3.超低用量ピルの種類
- 4.低用量ピルと超低用量ピルのメリット
- 5.低用量ピルと超低用量ピルに関するよくある質問
- 6.まとめ
低用量ピルと超低用量ピルの違い
低用量ピルと超低用量ピルはどっちがいいのとお悩みの方は、まずそれぞれの違いを詳しく理解しておきましょう。ここでは、以下の3つの違いを解説します。
- 有効成分の違い
- 効果の違い
- 副作用の違い
有効成分の違い
低用量ピルと超低用量ピルでもっとも大きく違うのは、有効成分の量です。エストロゲン(卵胞ホルモン)の含有量が低用量ピルでは0.05mg未満、超低用量ピルでは0.03mg未満になっています。
効果の違い
低用量ピルには避妊効果がありますが、超低用量ピルでは避妊効果が認められていません。生理痛やPMSなどの改善効果は、低用量ピルと超低用量ピルで大きな差はないと言われています。
副作用の違い
配合されているホルモンの量が少ないことから、低用量ピルよりも超低用量ピルのほうが副作用のリスクが軽減されています。
ただし、どちらも35歳以上で1日15本以上喫煙している方は使用できません。これは、心筋梗塞などの心血管系障害が起こりやすくなるためです。
低用量ピルの種類
低用量ピルには、主に次のような種類があります。
- シンフェーズ
- トリキュラー
- ラベルフィーユ
- アンジュ
- マーベロン
- ファボワール
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ヤーズ配合錠
有効成分(実薬1錠あたり) |
〈淡青色の錠剤〉
〈白色の錠剤〉
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承認されている効能効果 |
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シンフェーズは第1世代で3相性の低用量ピルです。実薬に含まれているホルモン量が3段階に分かれています。自然なホルモンバランスの変化に合わせた配合となっているため、不正出血が起こりにくいことが特徴です。
トリキュラー
有効成分(実薬1錠あたり) |
〈赤褐色の錠剤〉
〈白色の錠剤〉
〈淡黄褐色の錠剤〉
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承認されている効能効果 |
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トリキュラーは第2世代で3相性の低用量ピルです。ピルの色によって含まれているホルモンの配合量が異なります。3相性のため、自然なホルモン分泌の変動に近い状態にすることが可能です。
ラベルフィーユ
有効成分(実薬1錠あたり) |
〈赤褐色の錠剤〉
〈白色の錠剤〉
〈淡黄褐色の錠剤〉
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承認されている効能効果 |
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ラベルフィーユは、トリキュラーと同じ成分が配合された第2世代、3相性の低用量ピルです。ジェネリック医薬品のため、トリキュラーよりも安い価格で購入できます。
アンジュ
有効成分(実薬1錠あたり) |
〈赤褐色の錠剤〉
〈白色の錠剤〉
〈黄色の錠剤〉
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承認されている効能効果 |
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トリキュラーやラベルフィーユとまったく同じ成分が同じ量だけ配合された第2世代、3相性の低用量ピルです。徐々にホルモン量が増加していくため、子宮内膜が安定しやすく不正出血を起こすリスクが少なくなっています。
マーベロン
有効成分(実薬1錠あたり) |
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承認されている効能効果 |
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第3世代、1相性の低用量ピルです。1相性のため、実薬に含まれている有効成分の量はすべて同じになっています。デソゲストレルには男性ホルモンの働きを抑える効果があるため、ニキビの治療にもよく用いられます。
ファボワール
有効成分(実薬1錠あたり) |
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承認されている効能効果 |
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第3世代、1相性のマーベロンのジェネリック医薬品です。有効成分や配合量は先発医薬品のマーベロンと変わりません。効果も同じで、価格が安くなっています。
超低用量ピルの種類
超低用量ピルには、主に次の種類があります。
- ヤーズ配合錠
- ヤーズフレックス配合錠
- ドロエチ配合錠
- ルナベル配合錠ULD
- フリウェル配合錠ULD
ヤーズ配合錠
有効成分(実薬1錠あたり) |
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承認されている効能効果 |
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ヤーズ配合錠は、黄体ホルモンとしてドロスピレノンが配合されている超低用量ピルです。月経困難症に適応をもちます。
月経困難症とは、生理に伴って起こるひどい生理痛や腰痛、吐き気などの病的な症状のことです。休薬期間は4日間しかなく、他の超低用量ピルよりもホルモンの変動が少なくなっています。
ヤーズフレックス配合錠
有効成分(実薬1錠あたり) |
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承認されている効能効果 |
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ヤーズは月経困難症にしか適応がありませんが、ヤーズフレックス配合錠は子宮内膜症の治療や生殖補助医療を受ける際にも使用できます。最大120日間まで連続服用できることが大きな特徴です。
ドロエチ配合錠
有効成分(実薬1錠あたり) |
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承認されている効能効果 |
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月経困難症の治療に用いられる超低用量ピルです。ヤーズ配合錠のジェネリック医薬品として知られています。休薬期間が4日と短いため、ホルモンの変動が最小限で済むことが特徴です。
ルナベル配合錠ULD
有効成分(実薬1錠あたり) |
|
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承認されている効能効果 |
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月経困難症の治療や生殖補助医療を受ける際に使われる超低用量ピルです。休薬期間は、通常の低用量ピルと同じく7日間あります。
世界で初めてノルエチステロン1mg、エチニルエストラジオール0.02mgの用量で月経困難症の治療薬として承認された薬です。
フリウェル配合錠ULD
有効成分(実薬1錠あたり) |
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承認されている効能効果 |
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フリウェル配合錠ULDは、ルナベル配合錠ULDのジェネリック医薬品です。同じ有効成分を含んでいますが、ルナベル配合錠よりも安い価格で購入できます。
低用量ピルと超低用量ピルのメリット
「低用量ピルと超低用量ピルのどっちがいい」「こっちの方が優れている」と一概に言うことはできません。それぞれにメリットがあるので確認しておきましょう。
低用量ピルのメリット
低用量ピルは、生理痛やPMSの改善効果があるだけでなく、避妊効果もあることがメリットです。避妊もしながら生理に伴う症状の改善もできます。また、卵巣がんのリスクを減らす効果があるのもメリットでしょう。
超低用量ピルのメリット
超低用量ピルには避妊効果がありませんが、含まれているホルモンの量が少ないため低用量ピルよりも副作用のリスクが少ないことが大きなメリットです。
生理痛やPMSの緩和にも用いることができます。初めてピルを服用する方で副作用が心配な場合でも使いやすいでしょう。
低用量ピルと超低用量ピルに関するよくある質問
最後に、低用量ピルと超低用量ピルに関するよくある質問にお答えします。
保険適用になるピルはどっちですか?
月経困難症や子宮内膜症などの治療を目的に使用されるLEPに該当するため、超低用量ピルは保険適用になります。しかし、避妊効果はありません。
低用量ピルと超低用量ピルで生理痛に対する効果に違いはありますか?
低用量ピルと超低用量ピルにおける生理痛に対する効果は同等だと言われています。
ピルを服用しても生理痛がひどいのはなぜですか?
低用量ピルや超低用量ピルを服用しても生理痛がひどい場合は、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れている可能性があります。婦人科で一度診てもらいましょう。
まとめ
低用量ピルと超低用量ピルを比べてどっちがいいと一概には言えません。避妊効果が欲しい方は低用量ピル、避妊効果がなくても良いので副作用が出にくいピルを飲みたい方は超低用量ピルを選ぶとよいでしょう。
その人の体質によって選ぶべきピルが異なります。生理やPMS、避妊のことなどでお悩みの方は、婦人科で相談するのが一番です。
マイピルでは、6種類の低用量ピルを取り扱っています。LINEから24時間いつでも予約が取れるので、少しでも気になることや悩みあがればお気軽にご相談ください。

監修者
産婦人科専門医原野 尚美
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