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低用量ピルの服用中にたばこを吸ってもいい?電子たばこはOK?喫煙のリスクを解説
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日

「低用量ピルの服用中にたばこを吸ってもいい?」
「電子タバコは低用量ピルに影響する?」
低用量ピルは、PMSや生理痛、避妊などに効果がある薬です。たばこを吸っている方でも低用量ピルを服用できるのか気になっている方も多いでしょう。
低用量ピルは女性の生活の質を上げる便利な薬ですが、服用に注意が必要なこともあります。
今回は、低用量ピルの服用中にたばこや電子たばこを吸っても良いのか、たばこを吸うとどのような影響があるのかを詳しく見ていきましょう。
目次
- 1.低用量ピルの服用中にたばこは吸えない
- 2.低用量ピルの服用中にたばこを吸うリスク
- 3.たばこは生殖器に影響を与える可能性もある
- 4.たばこを吸っているけど低用量ピルを服用したいときの対処法
- 5.低用量ピルとたばこに関するよくある質問
- 6.まとめ
低用量ピルの服用中にたばこは吸えない
原則、低用量ピルの服用中にたばこは吸えません。35歳以上で1日15本以上たばこを吸う方は、低用量ピルの服用が禁忌となっています。アイコスなどの電子たばこも同様です。
電子たばこは通常のたばこよりもニコチンによる影響が少ないとされていますが、肺や心血管系に影響を与えることが分かっています。電子たばこも含めて、低用量ピルの服用中はたばこを吸わないようにしましょう。
低用量ピルの服用中にたばこを吸うリスク
低用量ピルの服用中にたばこを吸うと、健康を害する恐れが高くなります。具体的には、急性心筋梗塞や脳卒中、血栓症のリスクが高まるので注意が必要です。
急性心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる
低用量ピルの服用中にたばこを吸うと、急性心筋梗塞や脳卒中など重篤な副作用の危険性が増大することが知られています。
35歳以上で1日15本以上のたばこを吸う方が低用量ピルを服用できないのは、35歳以上の喫煙者で心筋梗塞のリスクが急激に高まるためです。
アメリカで行われた調査では、低用量ピルの服用中にたばこを吸うと急性心筋梗塞のリスクが10.1倍に増加することが分かっています。
血栓症のリスクが高まる
低用量ピルを服用すると、服用していないときと比べて血栓症のリスクが高まります。そのため、血栓症のリスクが高い方は服用できません。低用量ピルを服用中にたばこを吸うと、血栓症のリスクがさらに高くなります。
たばこを吸っている方が低用量ピルを服用すると、静脈血栓塞栓症や肺塞栓症を悪化させることが分かっています。また、電子たばこも低用量ピル服用中の血栓症リスクを上げることが分かっているので注意しましょう。
低用量ピルを服用していた電子たばこの使用者が反復性発作を起こして緊急治療室に運ばれる事例が過去に起こりました。反復性発作とは、大脳の神経細胞が過剰に興奮して起こすてんかん発作のことです。
検査の結果、この患者は亜急性脳梗塞を起こしていました。このことから、低用量ピルの服用中は電子たばこの使用も控えるべきだといえます。
たばこを吸うことによりがんのリスクが高まる
たばこそのものも体には良くありません。喫煙は、以下のようながんのリスクを高めます。
- 肺がん
- 口腔がん
- 咽頭がん
- 鼻腔がん
- 副鼻腔がん
- 食道がん
- 胃がん
- 肝臓がん
- 膵臓がん
- 子宮頸がん
- 膀胱がん
また、たばこを吸う方がアルコールを摂取すると、がんのリスクが倍増することも分かっています。がんによる死亡の最大30%は、たばこの影響です。
受動喫煙により周りにいる方の健康にも影響が出るため、たばこを吸っている方は禁煙しましょう。
たばこは生殖器に影響を与える可能性もある
たばこの害は、心筋梗塞や脳梗塞、血栓症やがんのリスクを増加させるだけではありません。生殖器に影響が出ることも分かっています。たばこを吸う女性では、卵子の発育やホルモン分泌が悪くなり、不妊症のリスクが高くなってしまうのです。
流産や早産、子宮外妊娠しやすいことも分かっています。男性の生殖機能にも影響があるので注意が必要です。たばこを吸う男性では、正常な形をした精子の割合が低下するとのデータがあります。
たばこを吸っているけど低用量ピルを服用したいときの対処法
2019年のデータによると、たばこを吸う女性の割合は7.6%です。近年では減少傾向にありますが、まだまだたばこを吸う方は多くいます。喫煙者でも低用量ピルを服用したいと考える方は多いでしょう。
禁煙する
最も良い方法は、禁煙することです。禁煙すれば低用量ピルも服用できますし、たばこによる健康被害のリスクも低下します。禁煙すると、わずか24時間で心臓発作のリスクが低下し、1カ月ほどで咳や喘鳴などの呼吸器症状が改善されます。
禁煙から2~4年経つと虚血性心疾患や脳梗塞のリスクが約3分の1に減少するため、禁煙は健康状態を保つためにも非常に重要です。
黄体ホルモン製剤を使用する
最近では、低用量ピルの代わりに黄体ホルモン製剤が処方されることも増えてきました。低用量ピルには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類が含まれていますが、黄体ホルモン製剤には黄体ホルモンのみしか含まれていません。
血栓症の要因となるのは卵胞ホルモンのため、黄体ホルモン製剤ならたばこを吸う方でも服用できます。同様に、ミニピルも服用可能です。ミニピルにも黄体ホルモンしか含まれていないため、たばこを吸う方でも問題ありません。
一定の条件を満たせば低用量ピルを処方してもらえることも
たばこを吸う方でも、35歳未満であり1日の喫煙本数が15本未満なら低用量ピルを処方してもらえることがあります。
しかし、原則として低用量ピルの服用中にたばこを吸うのはおすすめできません。できるだけ禁煙をするように心がけましょう。
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低用量ピルで少しでも気になることがあれば、マイピルにご相談ください。マイピルは、オンライン診療を行っているサービスです。自宅にいながら医師の診察を受けられます。
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低用量ピルとたばこに関するよくある質問
最後に、低用量ピルとたばこに関するよくある質問にお答えします。
低用量ピルの服用中は一日何本までたばこを吸っていいですか?
特に何本までなら問題ないという決まりはありません。たばこを吸うと心筋梗塞や血栓症のリスクが増大するため、低用量ピルの服用を考えている方は禁煙をしましょう。
低用量ピルの服用後のたばこを1本吸っても大丈夫ですか?
1本吸ったからといって、すぐに何か影響が出ることはありません。しかし、たばこを吸うと心筋梗塞や血栓症のリスクが増大するため、禁煙するのが一番です。
低用量ピルの服用中にたばこを吸うとどうなりますか?
低用量ピルの服用中にたばこを吸うと、心筋梗塞や脳卒中、血栓症のリスクが高くなります。電子たばこも含めて、禁煙するようにしてください。
まとめ
低用量ピルの服用中は、原則としてたばこを吸うことはできません。電子たばこでも血栓症のリスクが上がることが分かっているため、吸わないようにしてください。禁煙するか、黄体ホルモン製剤やミニピルなど血栓症のリスクがない薬を検討しましょう。
マイピルでは、低用量ピルは生理痛、PMSなどに関するご相談をオンライン上でお受けしております。少しでも気になることがある方は、お気軽にご相談ください。

監修者
産婦人科専門医原野 尚美
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