低用量ピルの避妊率は?いつから効果が出るのか・飲み忘れたらどうなるかを解説

監修者:産婦人科医 原野 尚美

最終更新日

低用量ピルの避妊率は?いつから効果が出るのか・飲み忘れたらどうなるかを解説

「低用量ピルの避妊率はどれくらい?」

「服用し始めていつから避妊効果が出るの?」

低用量ピルは、高い避妊効果をもつ薬です。しかし、まれに「低用量ピルを服用していたのに妊娠した」という声を聞くこともあります。このような声を聞くと、低用量ピルが本当に避妊に効くのか不安になってしまう方もいるでしょう。

そこで今回は、低用量ピルの種類別に避妊率を紹介します。低用量ピルで避妊に失敗するパターンも解説しているので参考にしてみてください。

低用量ピルの避妊率

低用量ピルの避妊率は、どの種類を服用しても大きな違いはありません。ここでは、6種類の低用量ピルの避妊率を「正しく服用できた場合」と「飲み忘れがあった場合」に分けて紹介します。

正しく服用できた場合の避妊率

低用量ピルの種類 避妊率
シンフェーズ 99.7%
トリキュラー 99.7%
ラベルフィーユ データなし
アンジュ 99.7%
マーベロン 99.7%
ファボワール 99.7%

飲み忘れなく正しい方法で低用量ピルの服用を続けられた場合の避妊率は99.7%です。

ほぼ100%に近い避妊率があるといえます。ラベルフィーユのデータはありませんでしたが、こちらも他の低用量ピルと同等の避妊効果があると考えられるでしょう。

なお、どの低用量ピルも同じ避妊率なのは、同じデータを参照に避妊率を公表しているためです。

飲み忘れを含めた場合の避妊率

低用量ピルの種類 避妊率
シンフェーズ 91%
トリキュラー 91%
ラベルフィーユ 91%
アンジュ 91%
マーベロン 91%
ファボワール 91%

飲み忘れも含めた一般的な服用方法における避妊率は91%です。正しく服用できたときと比べると、8%以上も避妊率が低くなります。

なお、こちらも同じデータを元に避妊率が公表されているため、どの低用量ピルも同じ数字です(ラベルフィーユを除く)。

低用量ピルで避妊効果があらわれるメカニズム

低用量ピルで避妊効果が得られるのは、服用によって排卵が抑制されるためです。女性の体は、脳下垂体から黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンなどが分泌されることで卵子が成熟し排卵が起こります。

低用量ピルを服用すると、配合されているエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きにより脳下垂体から分泌されるべきホルモンが出なくなり、排卵が起こらなくなるのです。

また、エストロゲンやプロゲステロンの分泌量を抑え、精子が子宮内へ通過しにくくしたり子宮内膜が厚く育つのを阻止したりする働きもあります。

目次

低用量ピル以外の方法で避妊をした場合の避妊率

避妊方法にはさまざまな種類があります。低用量ピル以外の方法で避妊をした場合の1年間の避妊率を見ていきましょう。

避妊方法 理想的な使用 一般的な使用
レボノルゲストレル放出子宮内システム(ミレーナ) 99.8% 99.8%
銅付加IUD 99.8% 99.2%
コンドーム 98% 82%
リズム法 95~99.6% 76%
女性避妊手術 99.5% 99.5%
男性避妊手術 99.9% 99.85%
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低用量ピルの避妊効果は服用7日目から得られる

低用量ピルの避妊効果は、すぐにあらわれるわけではありません。

低用量ピルは最低でも7日連続で服用する必要がある

低用量ピルのインタビューフォームを見ると、このような記載があります。

経口避妊剤を初めて服用させる場合、月経が始まった次の日曜日から(月経が日曜日に始まった場合は、その日から)服用を開始させる。この場合は、飲み始めの最初の1週間は他の避妊法を併用させること。
引用:シンフェーズT28錠 インタビューフォーム

「飲み始めの最初の1週間は他の避妊法を併用させること」とあることから、避妊効果が得られるまでには1週間かかることが分かります。

つまり、避妊効果があらわれるのは低用量ピルの服用を開始して8日目からです。

休薬期間も避妊効果が続く

休薬期間も避妊効果が続くので安心してください。低用量ピルには、必ず休薬期間があります。

低用量ピルを服用しないため「この期間は妊娠してしまうのでは?」と不安に思われるかもしれませんが、きちんと効果が発揮されます。

ただし、休薬期間を7日より多くとると、排卵する可能性が高まるので注意してください。

低用量ピルで避妊に失敗するのはどのようなとき?

低用量ピルを服用していても、避妊に失敗することがあります。失敗する原因として多いのが、次の4つです。

  • 飲み忘れが多いとき
  • 低用量ピルを服用し始めて7日以内に性交渉をしたとき
  • 飲み合わせの悪い薬を併用したとき
  • 低用量ピルの服用後に下痢や嘔吐をしたとき

それぞれ詳しく見ていきましょう。

飲み忘れが多いとき

低用量ピルを飲み忘れると、十分な避妊効果が得られません。正しい方法で低用量ピルを服用した場合の避妊率は99.7%ですが、飲み忘れがあると91%に低下します。

うっかり飲み忘れることは誰にでもありますが、できるだけきちんと継続しやすい時間を自分で決めて服用するようにしましょう。

低用量ピルを服用し始めて7日以内に性交渉をしたとき

低用量ピルの避妊効果は、7日間服用を続けることで発揮されます。服用を始めて7日以内に性交渉を行った場合は妊娠する可能性があるので注意しましょう。

飲み合わせの悪い薬を併用したとき

低用量ピルには、飲み合わせの悪い薬があります。併用すると、低用量ピルの効果が落ちてしまう可能性がある薬があるのです。その一例を紹介します。

  • リファンピシン
  • バルビツール酸系製剤
  • ヒダントイン系製剤
  • カルバマゼピン
  • ボセンタン
  • モダフィニル
  • トピラマート
  • テトラサイクリン系抗生物質
  • ペニシリン系抗生物質
  • Gn-RH誘導体
  • 血糖降下剤
  • ラモトリギン
  • モルヒネ
  • サリチル酸
  • HIVプロテアーゼ阻害剤
  • 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤
  • セントジョーンズワート

アメリカにおける低用量ピルの避妊失敗率は3%です。抗生物質が低用量ピルの効果を減弱させる可能性があるといわれていますが、相互作用が本当に存在するのなら避妊失敗率はもっと高くなるはずだという考えもあります。

ただし、万が一の事態を防ぐためにも、念のため併用は避けた方がよいでしょう。

低用量ピルの服用後に下痢や嘔吐をしたとき

低用量ピルの服用後に下痢や嘔吐をすると、有効成分が十分に吸収されず効果が減弱すると考えられています。有効成分が吸収されるのにかかる時間は約3時間です。

3時間以内に下痢や嘔吐をした場合は、医師や薬剤師にもう1錠追加で服用するべきか相談しましょう。

避妊に失敗したときはアフターピルを服用する

もし避妊に失敗したときは、アフターピルの使用を検討してみてください。アフターピルを服用すると、妊娠を阻止できる可能性が高くなります。

アフターピルとは

アフターピルは緊急避妊薬とも呼ばれる薬です。レボノルゲストレルとエラの2種類があります。計画的に妊娠を阻止するものではありませんが、万が一の場合は緊急的に用いることができます。

アフターピルの避妊効果

海外の試験では、避妊に失敗した性行為を行ってから72時間以内にレボノルゲストレルを服用したときの妊娠阻止率は84.%でした。

72時間を超えてからレボノルゲストレルを服用した例では妊娠阻止率が63%にまで低下しています。一方で、エラは120時間以内なら高い避妊効果を発揮することが特徴です。

避妊のことで悩みがあるならマイピルへ相談しよう

マイピルでは、避妊や低用量ピルに関する相談を受け付けています。すべての相談を産婦人科医が対応していますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

低用量ピルの処方だけでなく、アフターピルも取り扱っています。

低用量ピルの避妊率に関するよくある質問

最後に、低用量ピルの避妊率に関するよくある質問にお答えします。

ゴムが破れたときに妊娠する確率は?

アメリカで行われた研究によると、ゴムを使用して避妊した方のうち、何らかの原因で避妊に失敗する方の割合は12%と推定されています。

この数字にゴムが破損したケースは含まれていません。そのため、ゴムが破れたときに妊娠する確率は12%より高いと考えられます。

ゴムで避妊に失敗した例はある?

ゴムをつけていても避妊に失敗することがあります。途中でゴムが外れてしまったり、穴が開いていたりするためです。古いゴムを使って避妊に失敗した例もあります。

避妊に失敗したかもと思ったらどうしたらいい?

避妊に失敗した恐れがある場合は、速やかに産婦人科や婦人科の医師に相談してください。状況に応じてアフターピルを処方してもらいましょう。

まとめ

低用量ピルの避妊率は、正しく服用できた場合は99.7%、飲み忘れがあった場合は91%です。100%の避妊効果があるわけではないのに加え、性病を予防する効果もないためコンドームとの併用が望ましいとされています。

避妊や低用量ピルのことでお悩みの方は、マイピルへお気軽にご相談ください。必要に応じて低用量ピルやアフターピルなどを処方しています。オンライン診療に特化しているため、自宅にいながら診察を受けることが可能です。

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産婦人科専門医 原野尚美

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産婦人科専門医原野 尚美

いかがでしたでしょうか? マイピルでは産婦人科の医師が、 ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、 直接お電話でお答えいたします。

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