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「HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)」の接種はお済みでしょうか?
「学生の頃にニュースを見て怖くて打たなかった」「案内が来なかったので打つ機会がなかった」という30代、40代の方が多くいらっしゃいます。最近ではキャッチアップ接種の期限が迫っていることや、男性への接種も推奨され始めたことから、改めて関心を持っている方も多いのではないでしょうか。
「今から打っても意味がないのかな?」「副反応がやっぱり怖い」
そんな不安や疑問をお持ちの方へ、HPVワクチンが必要な理由や効果、そして最新のデータについて、わかりやすく解説します。
子宮頸がんはワクチンで「予防が期待できる」がん

まず、なぜHPVワクチンがこれほど推奨されているのか、その理由をお話しします。
原因の多くは「ウイルス」への感染
子宮頸がんは生活習慣や遺伝ではなく、その多くが「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスへの感染が原因です。つまり、このウイルスへの感染を防ぐことができれば、がんになるリスクを低減することが期待できます。これが、子宮頸がんが「予防ができるがん」と言われる理由です。
HPVは主に性交渉によって感染します。性交経験のある女性の約80%が一生に一度は感染すると言われている、非常にありふれたウイルスです。
20代〜30代の若い世代で急増中
「がんは高齢者がなるもの」というイメージがあるかもしれませんが、子宮頸がんは20代から増え始め、30代・40代でピークを迎えます。これは、結婚や出産、キャリア形成といった大切なライフイベントが重なる時期です。
治療のために子宮を摘出しなければならず妊娠を諦めざるを得ないケースや、大切な家族を残して命に関わるケースもあります。だからこそ、ワクチンによる予防が重要なのです。
【対象者限定】公費での接種は2025年3月末まで?

現在、特定の年齢層の方を対象に、公費(無料)で接種できる「キャッチアップ接種」が行われています。
公費で受けられる「キャッチアップ接種」対象者
過去にワクチンの積極的な推奨が控えられていた時期に、接種機会を逃してしまった方が対象です。
- 対象者: 平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(1997年4月2日~2008年4月1日生まれ)の女性
- 期限: 2025年3月31日まで
通常、全3回の接種を完了するには約6ヶ月かかります。そのため、2024年9月までに1回目を開始するのが標準的でした。
「もう間に合わないの?」と不安になる必要はありません。自治体によっては、期限内に1回でも接種していれば、4月以降の残り回数分も公費負担とする救済措置をとっている場合や、短縮スケジュールでの接種を認めている場合があります。 諦めずに、まずはお住まいの自治体やクリニックへ相談してみてください。
HPVワクチンの種類とスケジュール
現在、日本で接種できるHPVワクチンは主に3種類あります。最近では、より多くのウイルス型に対応した「9価ワクチン(シルガード9)」が主流です。
| ワクチンの種類 | 特徴・予防効果 | 接種回数 |
| 2価(サーバリックス) | 原因となるHPV型の約60〜70%に対応 | 3回 |
| 4価(ガーダシル) | 子宮頸がん + 尖圭コンジローマの予防 | 3回 |
| 9価(シルガード9) | 原因となるHPV型の約90%に対応 | 2回 または 3回 |
※9価ワクチンは、1回目の接種を15歳未満で受ける場合、合計2回で完了できるようになりました。15歳以上の場合は、従来どおり3回の接種が必要です。
安全性とリスクについて:副反応のデータ
「副反応が不安」という方も、現在は世界中のデータからその安全性が確認されています。
「名古屋スタディ」でわかったこと
国内で行われた大規模な調査(名古屋スタディ)では、約3万人の女性を対象に調査を行いました。その結果、「痛み」「しびれ」「脱力感」といった多様な症状は、ワクチンを接種していない人にも同じくらいの頻度で発生しており、ワクチン接種との明らかな関連性は見られないことがわかりました。
接種部位の腫れや痛みといった一時的な副反応はよく見られますが、重篤な症状が残るリスクは極めて低いことが大規模な調査で示されています。
- 50%以上: 注射した部位の痛み、腫れ
- 10〜50%: 赤み、頭痛、筋肉痛
- 1〜10%: 発熱、めまい、吐き気
接種後は30分ほど院内で安静にし、リラックスして受けることが大切です。
男性もHPVワクチンを打つべき?

実は、男性の接種も世界的なスタンダードになりつつあります。
男性が接種するメリット
- パートナーを守る: 男性がウイルスを持たなければ、大切なパートナーへの感染を防ぐことにつながります。
- 自身の病気を予防: 男性もHPVが原因で、中咽頭がん、肛門がん、陰茎がん、尖圭コンジローマにかかることがあります。ワクチンでこれらの原因となるウイルスへの感染を防ぐことが期待されます。
(※国内承認効能は肛門がん・尖圭コンジローマの予防です)
現在、男性への定期接種(無料)を行っている自治体はまだ少ないため、基本的には「任意接種(自費)」となります。4価および9価ワクチンが承認されており、費用は3回合計で5〜6万円程度が相場です。
よくある質問(FAQ)
Q. 性交渉の経験があっても打つ意味はありますか?
はい、あります。
すでに何らかの型のHPVに感染していても、ワクチンに含まれる「他の型」への感染を防ぐことができます。また、一度ウイルスが排出された後の再感染を防ぐ効果も期待できます。「今さら遅い」ということはありません。
Q. 妊娠中や授乳中でも接種できますか?
妊娠中は控え、授乳中は医師に相談を。
妊娠中は接種を控えることが推奨されています。3回の途中で妊娠がわかった場合は、出産が終わってから残りを接種します。授乳中の接種は問題ないとされていますが、事前に医師へご相談ください。
Q. キャッチアップ接種の期限は切れましたが、続きは打てませんか?
A. 1回でも接種履歴があれば、2026年3月まで公費で接種可能です。
本来のキャッチアップ接種期間(開始期限)は終了しましたが、期間内に接種を開始し、少なくとも1回の接種を終えている方を対象とした期間延長措置(または完了のための救済措置)がございます。
お近くの実施しているクリニックへご連絡ください。
まとめ
HPVワクチンは、数少ない「がんのリスクを減らすことが期待できる手段」です。
公費対象の方は期限内に、対象外の方も「自分への投資」として、接種を検討してみてはいかがでしょうか。子宮頸がんは初期症状がほとんどありません。ワクチンと2年に1回の「検診」、この2つを組み合わせることで、より確実な予防へとつながります。







