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低用量ピルは閉経まで服用できる?代わりに使えるものは?
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日

「低用量ピルはいつまで服用できるの?」
「閉経まで服用しても問題ない?」
低用量ピルを使う生活に慣れると、ピルなしの生活には戻れないと感じる方もいるでしょう。できればこのままずっと飲み続けたいと思われている方も多いはずです。
ところで、低用量ピルは閉経まで服用しても問題ないものなのでしょうか。本記事では、低用量ピルが閉経まで服用できるのか、低用量ピルの代わりに使えるものはあるのかについて詳しく解説します。
目次
- 1.低用量ピルは閉経するまで服用できる
- 2.閉経していなくても低用量ピルを服用できない方もいるので注意
- 3.閉経に関係なく低用量ピルの服用に注意が必要な方の特徴
- 4.低用量ピルの服用中に閉経を確認する方法
- 5.低用量ピルの代わりになるものはある?
- 6.まとめ
低用量ピルは閉経するまで服用できる
低用量ピルは、基本的に閉経するまで服用ができます。WHOの医学的適用基準(WHOMEC)でも低用量ピルは初潮から閉経まで処方できることが基本だと記載されていることから、閉経まで服用しても問題ないとされています。
しかし、すべての方が閉経まで低用量ピルを服用できるわけではありません。
実際の臨床では、大凡の閉経時期である50歳まで低用量ピルを処方し続ける医師は少ないのが現状です。ガイドライン上、「閉経移行期内に低用量ピルの服用を終了させ、以後は心血管障害や VTE のリスクを回避するため,さらに E 活性が低い HRT を行う。」とあり実際、閉経移行期は45歳を超えた時期周辺が臨床上多いため、注意が必要です。
40歳を過ぎても生理がきており、低用量ピルの服用を続けたい場合は必ず医師に相談しましょう。
閉経していなくても低用量ピルを服用できない方もいるので注意
閉経すると、生理が起こらなくなるので低用量ピルを服用する必要がなくなります。しかし、なかには閉経していないにもかかわらず低用量ピルの服用が難しい方もいるので注意してください。
高血圧の方
高血圧の方は、低用量ピルを服用できません。低用量ピルを服用すると、心筋梗塞や血栓塞栓症、脳卒中などのリスクが増大します。高血圧の方が低用量ピルを服用すると、これらのリスクがより高くなってしまうのです。
もともと、高血圧は動脈硬化を促進して循環器系疾患を引き起こす原因となります。このことから、中等度以上の高血圧がある方は低用量ピルを服用できません。軽度の高血圧の方は、医師に相談してください。
耳硬化症の方
耳硬化症(じこうかしょう)とは、音を伝える役割をしているアブミ骨という耳小骨が硬くなり、難聴や耳鳴りなどの症状があらわれる病気です。低用量ピルを服用すると、耳硬化症が悪化する恐れがあります。
妊娠中に黄疸や妊娠ヘルペスなどにかかったことがある方
妊娠中に黄疸にかかったことがある方が低用量ピルを服用すると、非妊娠時にも黄疸が出やすくなることが分かっています。
また、妊娠ヘルペスの既往歴がある方が服用すると、皮疹や水疱が発生したという報告もあります。
妊娠中に黄疸や妊娠ヘルペスにかかったことがある方は、症状が再発する恐れがあるため低用量ピルを服用できません。
妊娠または妊娠している可能性がある方
妊娠または妊娠している可能性がある方に対する低用量ピルの安全性は確立されていません。
低用量ピルはもともと避妊が適応のため、妊娠中や妊娠の可能性がある方を対象にした臨床試験が行われていないのです。妊娠に気づいたらすぐに服用を止めましょう。
35歳以上で1日に15本以上、喫煙している方
35歳以上で1日15本以上喫煙している方は、低用量ピルを服用できません。心筋梗塞などの心血管系の障害が起こりやすくなります。
外国の調査では、低用量ピルを服用している34歳以下の方では心筋梗塞による死亡者の相対危険率が非常に低く、喫煙している35歳以上の女性では急激に相対危険率が増加することが報告されています。
前兆を伴う片頭痛がある方
目がチカチカしたりギザギザの光が見えたりする前兆を伴う片頭痛がある方も低用量ピルを服用できません。
前兆がある片頭痛がある方は、前兆がない片頭痛がある方よりも脳梗塞や一過性脳虚血発作などの虚血性脳障害のリスクが高くなると報告されています。
閉経に関係なく低用量ピルの服用に注意が必要な方の特徴
閉経しているかどうかにかかわらず、次の項目に該当する方は低用量ピルを服用できない場合があります。
40歳以上の方
40歳以上になると、心筋梗塞や不整脈などの心血管系の病気が起こりやすくなります。低用量ピルを服用すると、心血管系障害のリスクが上がるため服用時には注意が必要です。
子宮筋腫がある方
子宮筋腫とは、子宮にある平滑筋にできる良性の腫瘍のことです。子宮筋腫がある方が低用量ピルを服用すると、子宮筋腫が大きくなる恐れがあります。
乳がんの既往歴がある方
乳がんの既往歴がある方が低用量ピルを服用すると、乳がんが再発する恐れがあります。とくに低用量ピルを5年以上服用している方では乳がんの発症リスクが高くなると考えられています。万が一乳がんが再発した場合は、低用量ピルの服用を中止しなければなりません。
喫煙している方
喫煙している方が低用量ピルを服用すると、心筋梗塞などの心血管系疾患が発症しやすくなります。低用量ピルで心筋梗塞などのリスクが上がるのは、血栓ができやすくなるためです。喫煙している方は医師に相談しながら低用量ピルを服用しましょう。
肥満の方
肥満の方が低用量ピルを服用すると、血栓症などの心血管系障害が起こりやすくなるといわれています。低用量ピルを服用していなくてもBMIが25を超える方では、BMIが25以下の方と比べて静脈血栓症のリスクが約1.5~1.6倍になることが明らかです。
また、肥満ではなく低用量ピルを服用していない方と比べると、肥満で低用量ピルを服用している方では静脈血栓症のリスクが12~24倍になると報告されています。
血栓症の家族歴がある方
家族に血栓症になった方がいる場合、低用量ピルの服用で血栓症などの心血管系障害が起こりやすくなることが分かっています。家族歴がある方では、ない方よりも深部静脈血栓症のリスクが2.9倍になり、低用量ピルを服用するとさらにリスクが上昇するといわれているのです。
低用量ピルの服用中に閉経を確認する方法
低用量ピルを服用していると、閉経したかどうかを確認することが難しくなります。閉経は、無月経となってから1年以上経過しないと診断されません。日本人女性が閉経を迎える年齢の中央値は50.5歳です。
45歳から56歳の間で閉経を迎えれば正常といわれているため、45歳頃から閉経の可能性を考慮し始めるとよいでしょう。50歳までには低用量ピルの服用を中止し、血液検査でエストラジオールの値を調べて閉経しているか判断する方法をとることが一般的です。
低用量ピルの代わりになるものはある?
低用量ピルを服用する理由は人それぞれです。避妊を目的としている方もいれば、病気の治療を目的としている方もいるでしょう。
低用量ピルが飲めなくなると困ると感じる方もいるかもしれませんが、代わりの方法があるので安心してください。
避妊目的の場合
低用量ピルを使わない女性主体の避妊法として、子宮内避妊リング(IUD)が知られています。子宮内避妊リングとは、受精卵が子宮内膜に着床するのを防ぐ器具のことです。
子宮内に装着して使用します。ほぼ100%の避妊効果があるといわれています。
治療目的の場合
生理痛やPMSなどの治療目的で低用量ピルを服用している方は、漢方薬や黄体ホルモン製剤に変更してみるとよいでしょう。漢方薬も黄体ホルモン製剤も血栓症のリスクがないため、40歳を過ぎても服用できます。
まとめ
低用量ピルは閉経するまで服用できます。ただし、高血圧や耳硬化症、35歳以上で1日に15本以上喫煙している方などは服用できません。
また、40歳以上になると心血管系の病気が起こりやすくなるため、低用量ピルの服用を続けたい場合は医師としっかり相談することが大切です。
避妊なら子宮内避妊リング、生理痛やPMSの緩和なら漢方薬や黄体ホルモン製剤などを低用量ピルの代わりに使えます。低用量ピルの服用について気になることがある方は、早めに医師に相談しましょう。

監修者
産婦人科専門医原野 尚美
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