PMSはピル以外の薬で治る?セルフケアも解説

監修者:産婦人科医 原野 尚美

最終更新日

PMSはピル以外の薬で治る?セルフケアも解説

「PMSが気になるけどできればピル以外の方法で治療したい」

「ピルを飲むのには抵抗がある」

生殖年齢にある女性のうち、約70~80%は生理前に何らかの症状が出ているといわれています。低用量ピルは、女性にとっては身近な存在であるPMSの代表的な治療薬です。しかし、低用量ピルに抵抗がある方、ほかの方法で治療したいと考えている方もいるでしょう。

今回は、低用量ピル以外でPMSを治療する方法について解説します。薬を使わず行えるPMSの対処法も紹介しているので参考にしてみてください。

ピルってどのような薬なの?

ピルとは、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)を含む飲み薬のことです。

経口避妊薬とも呼ばれていますが、避妊だけでなく生理痛やPMSの治療などにも幅広く用いられています。

ピルの種類

ピルの種類

ピルには、主に4つの種類があります。

【超低用量ピル】

・エストロゲンの量:30μg未満

・使用目的:PMS、生理痛、ニキビの改善など

【低用量ピル】

・エストロゲンの量:50μg未満

・使用目的:避妊、PMSや生理痛、ニキビの改善など

【中用量ピル】

・エストロゲンの量:50μg

・使用目的:生理日の移動、不正出血や無月経の治療など

【アフターピル】

・エストロゲンの量:含まれていない

・使用目的:緊急避妊

PMSの治療に用いられるのは、超低用量ピルと低用量ピルです。低用量ピルはPMSの治療を行いながら避妊効果も得られますが、超低用量ピルに避妊効果はありません。

超低用量ピルはエストロゲンの含有量がもっとも少ないことから、吐き気や下痢などの副作用が出づらいといわれています。

ただし、一概に超低用量ピルのほうが優れていると言えるわけではありません。その人の体質によって合うピルが異なります。

ピルの服用が有効な症状

ピルの服用が有効な症状

ピルの種類によって異なりますが、主に以下のような効果が知られています。

・避妊

・生理痛の改善

・PMSの改善

・ニキビの改善

・生理日の移動

・月経過多の改善

・不正出血の改善

・緊急避妊

低用量ピルは、高い避妊効果が期待できることが特徴です。日本産科婦人科学会のガイドライン等によれば、正しく継続して服用(理想的な使用)をした場合、約99.7%の避妊効果が期待できるとされています。飲み忘れなど一般的な使用状況下でも約91%の効果があるといわれています。

緊急避妊の効果があるアフターピルは、該当の性交があった後なるべく早く服用することが大切です。国内で承認されているレボノルゲストレルは、性交後72時間以内に服用することで高い避妊効果が期待できます。

目次

ピルはPMSの改善にも効果が期待できる

複数あるピルのうち、低用量ピルと超低用量ピルはPMSの改善効果があるとされています。PMSの原因はまだ解明されていません。

現段階では、黄体期(排卵後から次の生理までの期間)の後半にエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が急激に減少することが関係していると考えられています。

低用量ピルや超低用量ピルを服用すると、ホルモンバランスを一定に保てるため分泌量が急激に変化することがありません。その結果、PMSの症状を改善できるといわれているのです。

人によっては低用量ピルが合わないことも

低用量ピルはPMSの症状を軽減する効果が期待されていますが、人によっては薬が合わないこともあります。

吐き気の副作用が強く出る

低用量ピルの服用を途中で止めてしまう原因として多い副作用が、吐き気です。たとえば、代表的な低用量ピルのデータでは、吐き気の副作用が約30%の頻度で見られたと報告されています。約3人に1人の割合で吐き気が生じてしまうケースもあります。

どの低用量ピルでも吐き気の副作用が出る可能性があります。ただし、2~3か月ほど服用すると体が慣れて副作用が出にくくなることが一般的です。

飲み続けても効果が出ない

PMS改善を目的として低用量ピルを服用する場合、効果が出るまでに2~3か月ほどかかります。そのため、最低3か月は続けて飲んでみましょうと説明を受けることが多いでしょう。

しかし、なかには3か月以上続けて服用してもPMSの症状が改善しないケースがあります。低用量ピルを服用したすべての方でPMSへの効果が見られるわけではないので注意が必要です。

飲み続けても効果が実感できない場合は、ほかの種類の低用量ピルに変更するか、低用量ピル以外の治療法を検討しましょう。

PMSの治療はピル以外の薬でも受けられる

PMSの治療はピル以外の薬でも受けられる

PMSは、低用量ピル以外の薬でも改善できる可能性があります。低用量ピルにこだわり過ぎる必要はありません。さまざまな治療法があるので、自分に合ったものを見つけることが大切です。

黄体ホルモン製剤

ジエノゲストという成分が使われている黄体ホルモン製剤は、低用量ピルとは違って黄体ホルモンのみが含まれている薬です。子宮内膜の増殖を抑制し、生理を止める働きが期待できます。

生理がお休み状態になるため、PMSの症状も起こりにくくなるといわれています。飲み始めは不正出血の副作用が出やすいことがデメリットですが、低用量ピルよりも吐き気が出にくく使いやすいことが特徴です。

鎮痛剤や利尿薬

頭痛や腰痛など痛みの症状が気になる方には鎮痛薬、むくみや乳房の張りが気になる方には利尿薬が使われることがあります。対症療法のため痛みやむくみなどを根本的に解決する治療法ではありません。

しかし、気になる症状を比較的速やかに楽にできます。利尿薬は医療機関で処方してもらう必要がありますが、鎮痛薬は薬局やドラッグストアでも購入することが可能です。

抗うつ薬

欧米では、抗うつ薬の一種であるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という薬がPMSの治療の第一選択薬となっています。

SSRIはセロトニンの濃度を高める薬です。PMSの治療に用いる場合は、うつ病の治療に使用するときよりも少ない量で効果を発揮します。

漢方薬

症状や体質に合わせて、次のような漢方薬を使うこともあります。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

・加味逍遙散(かみしょうようさん)

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

市販薬

PMS専用の治療薬として、チェストベリーが主成分の薬が市販されています。チェストベリーとは、古くから婦人科系の疾患に使われてきたハーブです。

3か月(3周期)続けて服用することで、乳房の張りやイライラ、抑うつ気分などの症状が改善されたとのデータがあります。

薬に頼らずPMSを改善する方法

「薬を服用するほどではないけど、PMSの症状が気になる」という方は、日常生活でできる対処法を試してみてください。それでも効果がないときは、婦人科を受診して相談してみるとよいでしょう。

有酸素運動

有酸素運動がPMSの改善に効果があるといわれています。65名の学生を対象に1回20分の有酸素運動を週に3回、8週間続けてもらったところ、頭痛や吐き気、便秘や下痢などの症状が有意に減少しました。

ウォーキングやジョギングなど軽い運動で構いませんので、体を動かしてみましょう。

生活習慣の見直し

PMSの症状が出やすい方は、ストレスを溜め込んでいたり朝食をとっていなかったりする方が多いことが分かっています。

趣味の時間を作ったりしっかり睡眠をとったりしてストレスを溜め込まないようにしましょう。朝食をとらないことが多い方は、少しでも良いので何か食べるようにしてみてください。

アロマセラピー

アロマセラピーでもPMSの症状を軽減できるといわれています。おすすめはラベンダーのアロマです。ラベンダーの香りを10分間かいだだけで抑うつや落胆などの症状が軽減したとの研究データがあります。

まずは専門の医師に相談してみませんか?

PMSの治療にはさまざまな選択肢がありますが、自分にどの方法(お薬)が合っているのかを一人で判断するのは難しいものです。

「ピルには抵抗があったけれど、超低用量ピルなら試してみたいかも」

「まずは自分の症状について医師の意見を聞きたい」

という方は、スマホで気軽に産婦人科医の診察が受けられるオンライン診療サービス「マイピル」を利用してみるのも一つの方法です。

【マイピルオンラインのご利用について】

※ピルの処方は自由診療(保険適用外)となります。

※低用量ピルの費用について(自由診療):お薬代 1シート 3,300円(税込)/診察料1,650円(税込)/550円(税込)が別途かかります。

※安全のため、初診は対面診療を推奨する場合があります。

※重篤な副作用(血栓症など)が疑われる場合や、オンラインでの判断が難しい場合は、お近くの医療機関での対面診療をご案内することがあります。あらかじめご了承ください。

>料金一覧はこちら

まとめ

PMSは低用量ピル以外の薬でも改善できる可能性があります。低用量ピルが合わなかったり抵抗があったりする方は、黄体ホルモン製剤や漢方薬なども試してみるとよいでしょう。

有酸素運動やアロマセラピーでもPMSの症状が改善するといわれています。すでに低用量ピルを服用していて気になることがある方は、お気軽にマイピルへご相談ください。

マイピルは、オンライン診療サービスです。診察によってあなたに合うお薬を提案することもできます。(※医師の診察結果によっては、処方できない場合や別のお薬をご案内する場合があります)自分に合う治療を見つけて、快適な毎日を過ごしましょう。

参考文献

  1. 月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS) 
  2. 低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案) 
  3. 思春期の月経前症候群(PMS) 
  4. (1)月経困難症 
  5. Family planning/contraception methods 
産婦人科専門医 原野尚美

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

いかがでしたでしょうか? マイピルでは産婦人科の医師が、 ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、 直接お電話でお答えいたします。

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