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PMSで吐き気の症状が出る?原因や対処法を解説
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日
「PMSで吐き気の症状が出てつらい」
「PMSの吐き気を抑える方法はないの?」
生理前になると毎月のように吐き気の症状に悩まされていませんか?吐き気が強く、学校や仕事を休んでしまう方もいるでしょう。
PMSで起こる吐き気は、適切な治療を行うことで軽減できる可能性があります。今回は、PMSで吐き気が起こる原因や対処法について詳しく見ていきましょう。
目次
- 1.そもそもPMSとは?
- 2.PMSの症状で吐き気が出る原因
- 3.PMSの症状で吐き気が出ているときの対処法
- 4.PMSの症状で吐き気が気になるときはマイピルに相談
- 5.PMSの症状による吐き気に関するQ&A
- 6.まとめ
そもそもPMSとは?
日本産婦人科学会では、PMS(月経前症候群)を「生理前に3~5日続く精神的あるいは身体的症状で、生理が始まると症状が軽快もしくは消失するもの」と定義しています。
PMSに悩まされている女性は少なくありません。生殖年齢にある女性の47.8%はPMSに罹患しているといわれています。
このうち約20%の方は日常生活にも影響が出るほど強い症状が出ていることから、PMSは女性の生活に大きな影響を与えるものだといえるでしょう。
PMSが起こる原因
実は、PMSが起こる原因についてはまだはっきりと解明されていません。一説では、女性ホルモンのバランスが変動することが関係しているのではといわれています。
黄体期の後半になると卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が急激に低下し、この影響でPMSが起こると考えられているのです。
このほか、自律神経のバランスの乱れやストレスなどもPMSを引き起こす原因になる可能性があります。
PMSで見られる症状
PMSの症状は、身体的症状と精神的症状に分けることができます。
〈身体的症状〉
- のぼせ
- 食欲不振
- 吐き気
- 過食
- めまい
- 倦怠感
- 腹痛
- 頭痛
- 腰痛
- むくみ
- お腹の張り
- 乳房の張り
〈精神的症状〉
- 情緒不安定
- イライラ
- 抑うつ
- 不安
- 眠気
- 集中力の低下
- 睡眠障害
PMSの症状で吐き気が出る原因
PMSで吐き気の症状が出ると、寝込んでしまったり食事や水分が摂れずにつらい思いをしたりすることがあります。ムカムカがひどく、戻してしまう方もいるでしょう。生理前に吐き気がするのは、主に3つの原因が考えられます。
生理前になると黄体ホルモンの分泌量が増えるから
生理前は、黄体ホルモンの分泌量が増える時期です。黄体ホルモンには、胃腸の働きを鈍らせる効果があります。その結果、胃腸が十分に働かず吐き気の症状が出てしまうのです。
吐き気のほかに、黄体ホルモンは便秘やお腹の張り、消化不良などの原因にもなります。
腸の壁に水分が溜まるから
黄体ホルモンは、体に水分を溜め込もうとする働きがあるホルモンでもあります。生理前に体重が増えやすいのは、むくみによって体内の水分量が増加していることも原因です。
むくみといえば顔や足などの症状が目立ちやすいですが、実は腸の壁にも水分が溜まります。これもPMSで吐き気の症状が出る原因だと考えられています。
妊娠している可能性もある
生理前に吐き気の症状が出ており、生理が予定日よりも遅れている場合は妊娠している可能性もあるでしょう。
妊娠すると、早い方では妊娠4週目から5週目(生理予定日頃から予定日の1週間後)にはつわりの症状が出てきます。
妊娠の可能性がある方は、妊娠検査薬を使用して検査を行ってみましょう。通常、妊娠していないときは生理予定日になると基礎体温が下がりますが、妊娠している場合は高温期が続き体温が下がりません。
PMSの症状で吐き気が出ているときの対処法
一時的に吐き気の症状を抑えるために、吐き気止めを使うことがあります。しかし、これでは根本的な解決にはなりません。薬の効果が切れたら再びムカムカしてしまいます。
PMSで吐き気の症状が出やすい方は、低用量ピルや漢方薬を使った治療を受けることを検討してみてください。
低用量ピルを服用する
低用量ピルとは、女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンが配合された飲み薬です。少量の女性ホルモンを補充することで体内のホルモンバランスを一定にする効果があります。
低用量ピルを服用していれば、生理前になっても女性ホルモンのバランスが大きく乱れることがありません。そのため、吐き気を抑える効果が期待できるのです。
低用量ピルは、医師の診察を受けて処方してもらうことで手に入れられます。いろいろな種類があるので、医師に相談して自分に合うものを見つけてみましょう。なお、薬局やドラッグストアなどでは市販されていないので注意してください。
漢方薬を服用する
漢方では、「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」のバランスが崩れることでPMSの症状があらわれると考えられています。
- 気:生きるために必要なエネルギーのこと
- 血:血液のこと
- 水:血液以外の水分のこと
体質に合う漢方薬を選び、気血水のバランスを整えることで吐き気の症状を緩和できるでしょう。吐き気の症状には、主に次のような漢方薬が用いられます。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) | 女性特有のお悩みによく使われる漢方薬です。血行を良くして水分代謝を整える働きがあります。 |
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五苓散(ごれいさん) | 体に溜まった余分な水分を排出する漢方薬です。むくみや下痢、急性胃腸炎などにも用いられます。 |
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう) | 気を補い、水を取り除く働きがある漢方薬です。めまいや頭痛、動悸や息切れ、神経過敏などにも効果があります。 |
半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう) | 胃腸が弱い方によく使われる漢方薬です。水分代謝の異常を改善し、吐き気を抑えます。 |
呉茱萸湯(ごしゅゆとう) | 冷えを取り除き、胃腸の働きを整える漢方薬です。吐き気を抑えるほか、胃腸が弱い方の頭痛にも効果があります。 |
PMSの症状で吐き気が気になるときはマイピルに相談
PMSの症状を我慢する必要はありません。適切な治療を受けることで、吐き気を軽減できる可能性があります。PMSによる吐き気の症状を低用量ピルで治療したい方は、マイピルの利用を検討してみてください。
診察から薬の受け取りまでオンラインで完結する
マイピルは、オンライン上で診察を受けられるサービスです。わざわざ婦人科まで足を運ばなくても、電話1本で産婦人科医による診察を受けられます。処方されたピルは郵送されるので、家から出る必要がありません。
ピルに特化した産婦人科医が対応
マイピルには、提携クリニックの産婦人科医が在籍しています。知識と経験が豊富な医師が対応しているので、どのようなことでもご相談ください。
ピル以外のことも医師に相談できる
マイピルはピルに特化したオンラインサービスではありますが、ピル以外のことについても相談可能です。生理痛のこと、PMSのこと、薬のことなど気になることがあれば安心してご相談いただけます。
PMSの症状による吐き気に関するQ&A
最後にPMSによる吐き気の症状に関する質問にお答えします。
生理前の吐き気はどうやったら治りますか?
自然と生理前になっても吐き気が出にくくなっていくことがあります。吐き気の症状が続くときは、婦人科やオンラインクリニックを受診して相談しましょう。
生理前に吐き気があるときはどのような食事を摂ったらいいですか?
吐き気の症状があるときは、おかゆやうんどうなど消化に良いものを食べるのがおすすめです。油っこいものや繊維が多いものは胃腸に負担をかけやすいので避けましょう。
PMSと妊娠を見分ける方法はありますか?
吐き気がPMSのせいなのか妊娠の影響なのかを見分けるのは簡単ではありません。生理予定日に基礎体温が下がった場合はPMS、高温期が続く場合は妊娠の可能性があります。
まとめ
人によっては、PMSの症状で吐き気が出ることがあります。黄体ホルモンの影響で胃腸の働きが鈍くなることが主な原因です。生理前になると腸の壁に水分が溜まりやすくなることも影響していると考えられます。
吐き気が気になるときは、低用量ピルや漢方薬を服用するとよいでしょう。マイピルでは、オンライン上でピルの処方を行っています。PMSの吐き気が気になる方は、産婦人科医が在籍しているマイピルへお気軽にご相談ください。
監修者
産婦人科専門医原野 尚美
いかがでしたでしょうか?マイピルでは産婦人科の医師が、ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、直接お電話でお答えいたします。
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