低用量ピルの副作用で眠気が出るのはなぜ?原因や対処法を解説

監修者:産婦人科医 原野 尚美

最終更新日

低用量ピルの副作用で眠気が出るのはなぜ?原因や対処法を解説

「低用量ピルを飲み始めてから日中の眠気が強くなった」

「副作用の眠気を軽減する方法はある?」

低用量ピルで眠気の副作用が出たという声を聞くことがよくあります。月経痛やPMSの症状が落ち着いても、眠気が強く出ると困ってしまう方がほとんどでしょう。

今回は、低用量ピルでなぜ眠気が出てしまうのか、眠気が出たときはどう対処したらよいのかなどについて詳しく解説します。

低用量ピルで眠気が出る主な原因

低用量ピルの一つであるファボワールでは、服用した方の0.1~5%で眠気の副作用が報告されています。決して大きな数字ではないものの、眠気で困っている方がいるのは事実です。

黄体ホルモンの影響を受けるから

低用量ピルで眠気が出る原因に大きく関与しているのは、黄体ホルモンだと考えられています。生理前になると眠くなるという経験をしたことがある方が多いのではないでしょうか。

実は、生理前の眠気も黄体ホルモンが原因です。低用量ピルには黄体ホルモンが含まれており、その代謝産物であるアロプレグナノロンの影響で眠気が出るようになります。

ちなみに、アロプレグナノロンは産後うつの治療に有効だとされていますが、PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)を悪化させる恐れも示唆されています。

このことから、生理前のさまざまな症状には黄体ホルモンが関与しているともいえるでしょう。

自律神経が乱れるから

低用量ピルを服用すると、一時的にホルモンバランスが乱れることがあります。この影響で自律神経のバランスも乱れ、眠気が出ることがあるのです。

自律神経のバランスが乱れると、睡眠が浅くなったり寝付きが悪くなったりするため、結果として日中の眠気につながります。

低用量ピルの影響で睡眠の質が悪くなることは以前から問題視されていました。実際に、ブラジルで行われた研究では低用量ピルを服用している方では不眠症の症状が多く、日中の眠気が出やすくなっているという結果が出ています。

高温期が続くから

生理が始まってから排卵が起こるまでの期間を低温期、排卵が起こってから生理が始まるまでの期間を高温期と呼んでいます。

健康的な女性では、低温期と高温期がきれいに分かれていますが、低用量ピルを服用していると低温期があらわれません。ずっと高温期が続き、日中の体温変動も少なくなるため、睡眠の質が落ちて日中に眠気が出ると考えられています。

目次

低用量ピルによる眠気はいつまで続く?

低用量ピルによる眠気は、服用を始めて3か月ほどで落ち着いてくることが多いといわれています。飲み始めてすぐのころはホルモンバランスが安定していないため、眠気をはじめとした副作用が出やすいのですが、体が慣れてくると副作用も目立ちにくくなってくるのです。

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眠気以外で見られる低用量ピルの副作用

低用量ピルは、眠気以外にも次のような副作用が出る恐れがあります。

低用量ピルの主な副作用

ここでは、ラベルフィーユの副作用について見ていきましょう。このように、低用量ピルではさまざまな副作用が報告されています。ラベルフィーユでもっとも多く見られる副作用は悪心(29.4%)です。このほか、重大な副作用として血栓症も知られています。

5%以上 下腹部痛、乳房緊満感、悪心、嘔吐、頭痛
1~5%未満 浮腫、体重増加、下痢、腹痛、めまい、片頭痛、倦怠感など
1%未満 発疹、蕁麻疹、乳房痛、動悸、血圧上昇、抑うつ、息切れなど
頻度不明 黄疸、不正性器出血、しびれ、色素沈着など

服用を続けることで軽減する副作用

眠気や悪心、嘔吐、頭痛や浮腫などは低用量ピルの服用を続けていると次第に落ち着いてきます。服用してすぐは、ホルモンバランスが安定しないので副作用が出やすいのですが、2~3か月ほどで治まることがほとんどです。

低用量ピルの注意すべき副作用

多くの副作用は時間の経過とともに軽減しますが、血栓症の副作用には特に注意が必要です。血栓症とは、血のかたまりである血栓ができて血管が詰まってしまう病気のことを言います。

エチニルエストラジオールを20μg以上含む経口避妊薬を使用すると、血栓症のリスクが3~6倍に上昇することが研究によって明らかになりました。初めて経口避妊薬を服用する方の場合、服用後6~12か月は血栓症のリスクが高くなるので注意しましょう。

低用量ピルで眠気が出たときの対処法

低用量ピルの副作用で生じる眠気は、2~3か月ほど服用を続けると落ち着いてきます。しかし、なかには「2~3か月も待てない」という方もいるでしょう。どうしても眠気が気になるときは、いくつか対処法を試してみてください。

夜にしっかり睡眠をとる

低用量ピルなどの経口避妊薬を服用している方では、睡眠の質が低下しやすいことが分かっています。そのため、睡眠の質を高めて夜にしっかり眠れるようにすることが大切です。良い睡眠をとるには、次のような対策が効果的だといわれています。

  • 運動する習慣をつくる
  • 就寝の2~3時間前に入浴をする
  • 朝起きたら日光を浴びる
  • 寝る前に強い光を浴びない
  • 就寝に近い時間に食事を摂らない
  • 寝る前のカフェイン摂取を控える
  • 寝る前に喫煙しない

昼寝の時間をとる

日中にどうしても眠いときは、10~20分程度の昼寝をするとよいでしょう。短時間だけでも昼寝をすると、眠気が軽減されます。

昼寝するとそのまま長時間寝てしまうという方は、コーヒーなどのカフェイン飲料を寝る前に摂取したり、アラームをかけたりすると起きやすくなるので試してみてください。

寝る前に低用量ピルを服用する

眠気が気になるときは、低用量ピルの服用タイミングを寝る前に変更してみるのも一つの方法です。一番眠くなる時間を寝ている間にやり過ごせるので、日中の眠気が気になりづらくなる可能性があります。

低用量ピルの種類を変える

眠気の副作用が3か月以上続くときは、低用量ピルが体に合っていないのかもしれません。このようなときは、医師に相談して低用量ピルの種類を変えてもらいましょう。

ほかの低用量ピルに変えることで眠気が治まることがあります。なお、生活に支障が出るほど眠気が強く出るときは、服用から3か月経っていない場合でも早めに相談しましょう。

低用量ピルの眠気が気になるときは医師に相談しよう

低用量ピルで生じる眠気の副作用は、時間の経過とともに症状が軽くなることが多いといわれています。しかし、どうしても眠気が気になるときや3か月以上服用しても症状が変わらないときは医師に相談しましょう。

婦人科で相談する

眠気の副作用が出た場合は、処方された婦人科でまず相談してみてください。低用量ピルにはいくつか種類があり、ほかのものを試すことで眠気が軽減される可能性があります。

オンラインクリニックで相談する

低用量ピルは、ピルを扱っているオンラインクリニックでも処方してもらえます。

自宅や出かけ先、職場など場所を選ばずに診察を受けられます。その人の体質に合った低用量ピルを提案していますので、ぜひご相談ください。

まとめ

低用量ピルの副作用で眠気が出るのは、黄体ホルモンの影響を受けていると考えられます。黄体ホルモンの代謝産物であるアロプレグナノロンには眠気を催す働きがあるため、眠くなることがあるのです。

このほか、自律神経の乱れや睡眠の質が落ちることも関係しているといわれています。低用量ピルの服用を続けて体が慣れてくると、眠気の副作用は落ち着くことが多いでしょう。

どうしても気になるときや生活に支障が出ているときは、婦人科やオンライクリニックなどに相談してみてください。

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