生理がなかなか終わらない!?出血が長引く過長月経とは
生理中もPMSって続くの?原因や自宅でできる対処法、治療法を解説
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日
「生理中もPMSが続くのはなぜ?」
「PMSって生理前に起こるものじゃないの?」
生理が始まったのにPMSが改善しないと不安に思ってしまうことでしょう。PMSの症状からなるべく早く解放されたいと考えている方にとって、PMSが長引くのはとてもつらいものです。
なぜ生理中もPMSが続くことがあるのでしょうか。今回は、生理中もPMSが続く原因や対処法について詳しく解説します。
目次
- 1.PMSってそもそも何?
- 2.生理中にPMSが続くときはPEMSや月経困難症の可能性も
- 3.PMSが生理中も続くときの対処法
- 4.生理中にも続くPMSの治療方法
- 5.PMSが気になるときはマイピルに相談しよう
- 6.まとめ
PMSってそもそも何?
PMS(月経前症候群)とは、生理前の3~10日にわたり見られる精神的または身体的な症状のことです。18歳から22歳の方を対象に行った研究では、約80%の方に身体的症状が見られました。このことから、多くの女性がPMSに悩まされているといえるでしょう。
PMSの原因
PMSに悩まされている女性は多く存在するものの、実はまだPMSを発症する原因については解明されていません。現時点では、黄体ホルモン(プロゲステロン)が影響しているのではと考えられています。また、ストレスによってPMSの発症率が3.7倍に高まることも分かっています。
PMSで見られる症状
PMSでは、以下のような症状が見られることがあります。
身体的な症状 | 精神的な症状 |
---|---|
|
|
過去3回にわたり、生理前5日間にこれらの症状のうち1つでも存在すればPMSと診断されます。ただし、PMSの症状は上記のものだけではありません。驚くことに、200~300もの種類があるといわれています。
なお、とくに精神的な症状が強く出ている場合は、PMDD(月経前症候群)の可能性もあるかもしれません。PMDDは抑うつ気分や不安、緊張、情緒不安定、イライラなどの症状が中心に出やすいことが特徴です。
生理中にPMSが続くときはPEMSや月経困難症の可能性も
日本産婦人科学会では、PMSを次のように定義しています。
“月経前3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減退ないし消失するものをいう”
「月経発来とともに減退ないし消失」と書かれていることから、生理中にもPMSが続く可能性があると考えられるでしょう。しかし、一般的には生理がくるとPMSの症状はなくなるといわれています。
PEMS
PEMSは周経期症候群と呼ばれており、PMSとはまた別のものです。PMSは生理がくると減退または消失しますが、PEMSの場合は生理前から生理中にかけて症状が続きます。症状のピークが生理中にくることがPMSとの大きな違いです。
生理が終わると症状が消失します。生理中もPMSが続く場合は、PEMSの可能性も考えられるでしょう。
月経困難症
月経困難症とは、生理に伴って起こる病的な状態のことです。生理直前から生理中にかけて次のような症状が見られます。
- 下腹部痛
- 腰痛
- 腹部膨満感
- 吐き気
- 頭痛
- 疲労・脱力感
- 食欲不振
- イライラ
- 下痢
- 憂鬱
PMSと似たような症状が出るため、生理中にもPMSが続いていると感じてしまうことがあるでしょう。月経困難症には、とくに原因となる病気がないのに起こる機能性月経困難症、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因で起こる器質性月経困難症があります。
PMSが生理中も続くときの対処法
PMSが生理中も続くときは、生活習慣を変えることで症状がやわらぐ可能性があります。生理前から生理中にかけて不調が続く方は、次の対処法を実践してみてください。
適度な運動を行う
適度な運動は、PMSの症状を緩和させる効果が期待されています。無理のない範囲でウォーキングやジョギングなどを行ってみてください。PMSが軽度の場合は、適度な運動が効果を発揮するといわれています。
ストレスを溜め込まない
ストレスを溜め込むと、PMSを発症しやすくなることが分かっています。発症率が高まるだけでなく、ストレスによってホルモンの分泌量に影響が出てPMSの症状が増悪することも明らかです。
そのため、ストレスを溜め込まずにこまめに発散することが大切です。十分に体を休めたり趣味の時間を作ったりしてストレスを溜め込まないようにしましょう。
質の良い睡眠をとる
睡眠の質が悪いと、生理に伴う不調が起こりやすくなります。そのため、日頃から質の良い睡眠をとるように心がけましょう。睡眠の質を高めるには、以下のポイントを意識してみてください。
- 適度な運動を習慣にする
- 就寝の2~3時間前に入浴する
- 朝起きたら日光を浴びる
- 寝る前に強い光を浴びない
- 朝食をとる
- 就寝に近い時間に食事をとらない
- 就寝の5~6時間前からカフェインの摂取を控える
生理中にも続くPMSの治療方法
PMSは、薬を使って症状を緩和することもできます。さまざまな治療法があるので、自分に合うものを見つけてみてください。
低用量ピル
低用量ピルには、PMSによって起こる身体的症状と精神的症状の両方を改善させる効果が期待されています。低用量ピルには黄体ホルモンと卵胞ホルモンの2種類のホルモンが含まれており、服用することで体内のホルモン分泌量の変動を最小限にできるのです。
そのため、ホルモンによる影響を少なくしてPMSの症状を改善できると考えられています。低用量ピルは婦人科で処方してもらうことが可能です。
黄体ホルモン製剤
黄体ホルモン製剤は、低用量ピルとはまた別のホルモン剤です。卵巣から卵胞ホルモンが分泌されるのを抑制し、子宮内膜の増殖を抑える効果があります。生理が起こらなくなるため、PMSの症状も抑えることができます。
漢方薬
PMSの症状改善には、漢方薬が効果を発揮することもあります。漢方薬にはいろいろな種類があるため、体質に合うものを選ぶことが大切です。主に次のような漢方薬が用いられます。
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
抗うつ薬
イライラや抑うつなどの症状はセロトニンの影響を受けているとも考えられているため、セロトニンの量を増やす抗うつ薬が効果を発揮するケースもあります。
鎮痛薬
頭痛や腰痛など痛みがつらい場合は、対症療法として鎮痛薬を用いることもあります。PMSそのものを改善する治療法ではありませんが、痛みを速やかにやわらげることが可能です。
PMSが気になるときはマイピルに相談しよう
マイピルは、ピルに特化したオンライン診療サービスです。PMSが気になる方はお気軽にご相談ください。
オンラインで診察を受けられる
婦人科を受診するのに抵抗を感じている方は多くいらっしゃいます。受診していることを誰にも知られたくない方もいるでしょう。マイピルは電話で診察を行うので、場所を問わずにいつでも好きなときに受診できます。
症状に応じて低用量ピルの処方を行っている
マイピルでは、症状に応じて低用量ピルの処方を行っています。扱っている低用量ピルは以下の6種類です。
- ラベルフィーユ28
- ファボワール28
- トリキュラー28
- マーベロン28
- アンジュ28
- シンフェーズT28
処方されたお薬は最短翌日に受け取り可能
平日16時、土日祝日は12時までに診療と決済が完了した場合は、診療当日にお薬を発送します。最短翌日には受け取れるため、お急ぎの方でもお待たせすることがありません。自宅のポストにお届けするので、診察からお薬の受け取りまで外に出ることなく完結します。
まとめ
PMSは生理が始まると減退または消失するといわれており、人によっては生理中も症状が続くことがあります。
また、PMSの症状が生理中にも顕著にあらわれている場合は、PEMSや月経困難症の可能性もあるでしょう。症状が気になるときは生活習慣を見直したり治療を行ったりすることで改善する可能性があります。
オンライン診療を行っているマイピルでは、低用量ピルの処方を行っています。電話1本で診察を受けられるので、肩の力を抜いていつでもご相談ください。
監修者
産婦人科専門医原野 尚美
いかがでしたでしょうか?マイピルでは産婦人科の医師が、ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、直接お電話でお答えいたします。
ピルの処方をお考えの方へ
マイピルのオンライン診療では、
自宅や外出先でも医師からの診療を受けられます。
クリニックに行く時間が無い方も、是非活用してみましょう。
スマホで完結し、即発送
目的に応じたピル処方
マイピルは必ず、産婦人科の医師が診療と処方を担当しますので、
安心してご相談いただけます。
是非、オンライン診療をご予約ください。
今すぐアプリで診療予約
アプリ限定のオトク情報も!
よくある質問・お問い合わせ窓口
よく頂くお問い合わせ内容をQ&Aでお答えしております。
Q&Aをよくご確認頂き、
不明点など御座いましたら
お問い合わせフォームより御連絡ください。