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緊急避妊法に使われる薬剤は、いくつか種類があります。その1つである「ヤッペ法」は、薬剤を合計2回服用する点が特徴的です。
今回は、ヤッペ法による緊急避妊について詳しくご紹介します。メリット、デメリットを知った上で、ご自身に合った緊急避妊法を選びましょう。
ヤッペ法とは?
まずは、ヤッペ法の方法やメカニズムを解説します、
中用量ピルを用いた緊急避妊法
ヤッペ法は中用量ピルと呼ばれるホルモン配合剤(卵胞ホルモン+黄体ホルモン)である「プラノバール」を使う方法です。低用量ピルよりも含まれているホルモンの量が多いため、緊急的にホルモンバランスを変化させるのに使われています。
無防備な性交後、72時間以内に1回(2錠)、1回目の12時間後に1回(2錠)の、合計2回服用します。プラノバールは、最も古くから使われている緊急避妊方法です。性行為から服用までの時間が早ければ早いほど、妊娠を阻止できる可能性が高くなります。
吐き気の副作用頻度がやや高いのが難点です。もし、服用から2時間以内に吐いてしまった場合は、再度2錠(1回分)を服用し直さなければならないので、処方元の医療機関へ相談しましょう。
ヤッペ法のメカニズム
ヤッペ法によりなぜ妊娠が阻止できるのか、メカニズムをみてみましょう。
エストロゲンとプロゲステロンの2種類の女性ホルモンによって、生理が生じます。ホルモンの分泌量はお互いに調節し合いながら、波のように変化しています。
生理の期間は、どちらのホルモンの分泌量も少ない状態です。生理が終わってからは、まずエストロゲンの分泌量が増えていく「卵胞期」が始まります。続いて、「黄体形成ホルモン」という、排卵を起こしたり、プロゲステロンの分泌を起こしたりするホルモンの分泌量がぐっと高まります。この黄体形成ホルモン分泌量のピークのことを「LHサージ」と呼び、LHサージの36時間後に排卵がおこるメカニズムです。排卵のあとは、徐々にエストロゲンの分泌量が減る「黄体期」となって、プロゲステロンの分泌量が増えはじめます。

排卵より前に「プラノバール」を服用した場合、体の外からホルモンが補充され、LHサージが起こる前に強制的に黄体期になるような形です。LHサージが起きないため、排卵も起こりません。
排卵が起こった後に無防備な性交をした場合は、受精卵が着床するのを防ぐ必要があります。「プラノバール」に含まれる黄体ホルモンには、子宮内膜の増殖を抑え、着床しにくい環境を維持する作用があり、この作用により妊娠が阻止される仕組みです。また、子宮の入り口付近の粘液の性質を変化させ、精子の侵入を防ぐ作用もあると考えられています。
ほかのアフターピルも同様のメカニズムで妊娠を阻止しますが、ヤッペ法で用いる「プラノバール」には2つの女性ホルモンが含まれているのに比べ、アフターピルは黄体ホルモンだけが含まれているのが大きな違いです。
ヤッペ法のメリット・デメリット
ヤッペ法は古くからある緊急避妊法です。他の方法と比較してメリットもあれば、デメリットもあります。
ヤッペ法は、ほとんどの医療機関で最も安価な緊急避妊法です。マイピルでは、1回分3,980円(税込4,378円)でご用意しています。ほかの緊急避妊薬は1回分で約10,000円であることを考えれば、コストが安い点は大きなメリットと言えるでしょう。
一方で、副作用(吐き気、頭痛、むくみ等)を感じやすいのがデメリットです。もし服用後2時間以内に吐き出してしまった場合、服用しなおす必要があります。また、ほかの緊急避妊法と比較すると妊娠阻止率がやや劣りますので、無防備な性交からできるだけ早く服用しなければなりません。
より確実に妊娠を阻止したい方、無防備な性交から時間が経過してしまった方には、おすすめできない方法と言えます。

まとめ
今回は、緊急避妊法の1つであるヤッペ法についてご紹介しました。安価というメリットはありますが、ほかの緊急避妊法と比較すると妊娠阻止の効果がやや劣ることや、副作用の頻度が高いことには注意が必要です。
マイピルでは、ヤッペ法を含め緊急避妊のための薬を複数用意しています。オンラインで婦人科医と直接話した上で、ご自身の状況に合うものを選ぶことができます。万が一のときには、ご相談ください。







