生理がなかなか終わらない!?出血が長引く過長月経とは
生理が旅行と重なったらどうしたらいい?ずらす方法や注意点を解説
監修者:産婦人科医 原野尚美
最終更新日
「生理と旅行が重なるときはどうしたらいい?」「生理を早めたり遅らせたりすることはできる?」とお悩みではありませんか?せっかくの旅行が生理とかぶると、心配事が絶えず思いっきり楽しむことができないと感じる方が多いでしょう。
しかし、生理とかぶるからといって旅行を諦める必要はありません。ピルを服用したり対策をしっかり行ったりすることで生理中でも旅行を楽しめるようになります。今回は、生理と旅行が重なったときの対処法や注意点について見ていきましょう。
目次
- 1.生理と旅行が重なると気になること
- 2.生理と旅行が重なるときの対策
- 3.生理が旅行と重なるときは生理移動ピルを使うのもあり
- 4.生理中の旅行で注意したいこと
- 5.重い生理痛には病気が隠れている可能性も
- 6.生理が旅行とかぶるときは婦人科で相談しよう
- 7.まとめ
生理と旅行が重なると気になること
多くの女性が、生理と旅行が重なることを不安に思っています。実際に、生理痛で思うように旅行を楽しめなかったり、経血でベッドを汚してしまったりした経験がある女性は多いようです。
温泉やお風呂に入れない
生理中は、みんなと一緒に温泉やお風呂に入るのを躊躇する方がほとんどでしょう。湯船につかっている間は水圧で経血が出てこないといわれていますが、シャワーを浴びているときや体を洗っているときなどは経血が出てきてしまい気まずい思いをすることがあります。
そのため、生理中は個室のシャワールームを使う女性も少なくありません。
生理痛で旅行を楽しめない
生理痛が重く、痛みで旅行を楽しめないケースもあります。痛みが気になり、旅行先の景色を楽しめなかったり食欲が出ず料理が進まなかったりすることもあるでしょう。
ベッドを汚さないか心配になる
宿泊するときに気になるのが、ベッドを経血で汚してしまわないかということです。寝ている間は経血がモレやすく、うっかり汚してしまう可能性があります。汚れたベッドを周りの人に見られることにも抵抗を感じる方が多いでしょう。
生理と旅行が重なるときの対策
生理と旅行が重なった場合でも、事前に対策をしっかり行っておくことで生理中でも旅行を楽しめるようになります。生理のせいでナーバスにならないようにするためにも、次に紹介する対策方法を行ってみてください。
下着や生理用品を多めに準備する
下着や生理用品は、必要と思われる数よりも多めに持っていくと安心です。旅行中は、どのようなトラブルがあるか分かりません。生理用ナプキンを取り替えるタイミングがなく、モレてしまう可能性も考えられます。
うっかりモレてしまってもすぐに取り替えられるように、下着や生理用品を普段より多めに準備しておきましょう。こまめに生理用ナプキンを交換するようにしておけば、モレてしまうのではという不安も解消されます。
また、下着は生理用のサニタリーショーツを準備しておくとモレる心配が少なくなります。防水タイプの布が使われているので、一般的な下着よりもモレにくいことが特徴です。
吸収量が多い生理用品を準備する
旅行中は吸収量が多い生理用品がおすすめです。飛行機やバス、電車など長時間移動することが多いときでも、吸収量が多い生理用品なら安心できるでしょう。お手洗いに行くタイミングがなかなかないときでも、モレるリスクを最小限にできます。
また、寝るときにベッドを汚すことがないよう、夜用ナプキンやショーツ型のナプキンを使うのもおすすめです。ショーツ型ならすっぽりと覆ってくれるので安心して横になれます。
鎮痛薬を持っていく
生理痛がひどい方は、鎮痛薬を忘れないように持っていきましょう。飲み慣れたものが手元にあるだけでも安心できるはずです。鎮痛薬は痛みを感じたらすぐに服用するようにしてください。
痛みがひどくなってからだと、十分に鎮痛効果が出ない場合があります。鎮痛薬を飲んでいることを周りに知られたくない方は、水なしで服用できるタイプのものを携帯しておくとよいでしょう。
タンポンを使う
モレが心配だったり生理用ナプキンを替えるタイミングがなかったりする場合は、タンポンを使用するのもおすすめです。タンポンの種類や経血量にもよりますが、最大8時間分の吸収力を発揮してくれるものもあります。タンポンと生理用ナプキンを併用する方法もおすすめです。
生理が旅行と重なるときは生理移動ピルを使うのもあり
夜用の生理用ナプキンを使用したり鎮痛薬を持っていったりしても、生理と旅行がかぶるのは嫌だと感じる方が多いでしょう。そのようなときは、生理移動ピルを使うことも検討してみてください。事前に生理移動ピルを服用することで、生理と旅行がかぶらないようにできます。
生理を早める
旅行の前に生理を終わらせたい方は、前月の生理が始まってから5日目までに低用量ピルの服用を始めましょう。14日以上続けて飲んだ後に服用を止めると、その2~3日後に生理がくるので予定よりも早めることができます。
低用量ピルを14日以上続けて飲むのがスケジュール上難しい場合は、中容量ピルを利用するのもよいでしょう。中用量ピルを10日間飲み服用をやめると、2~3日後に生理がきます。
生理を遅らせる
生理を遅らせる場合は、低用量ピルではなく中用量ピルを使うことが多いでしょう。遅らせたいと考えている生理予定日の5~7日前から中用量ピルを飲み始めてください。
中用量ピルを飲み続けている間は生理がこないので、遅らせることができます。最長で生理を7日ほど遅らせることが可能です。
ただし、中用量ピルを飲んでいる途中で生理がきてしまうこともあります。もし途中で生理がきた場合は、中用量ピルの服用をやめましょう。
生理中の旅行で注意したいこと
生理と旅行がかぶってしまった場合は、体の不調をできるだけ軽減してあげることが大切です。少しでも旅行を楽しめるものにするためにも、次の注意点を押さえておきましょう。
立ちっぱなしを避ける
立ちっぱなしでいると、血流が悪くなって体が冷えやすくなります。体が冷えると子宮が収縮して痛みが出やすくなるので注意しましょう。できる範囲で良いので、こまめに歩いたり軽く体を動かしたりするようにしてください。
体を冷やさないようにする
体が冷えると、生理痛が悪化することがあります。冷えやすい場所に行ったり寒い時期に旅行したりする場合は、腹巻きやホッカイロなどを準備して体が冷えないように工夫してみてください。
重い生理痛には病気が隠れている可能性も
「鎮痛薬が手放せない」「寝込むほど生理痛がつらい」といった場合は、何か病気が隠れている可能性があります。生理痛が少しでも気になるときは、遠慮せず早めに婦人科で相談しましょう。
月経困難症
月経困難症とは、生理に伴って起こる病的症状のことです。とくに原因がなく重い生理痛や腰痛などが起こるものを機能性月経困難症、子宮内膜症や子宮筋腫などが原因で起こるものを器質性月経困難症といいます。
思春期や若年女性の34~94%は月経困難症といわれているため、生理痛が重いことで悩んでいる方は婦人科で相談してみてください。
子宮内膜症
子宮内膜症とは、子宮内膜やそれに似た組織が子宮以外の場所で発育する疾患のことです。強い生理痛を伴いやすいほか、不妊症の原因になることもあります。生理以外のときに腰痛や下腹部痛、性交痛などが見られやすいことも特徴です。
子宮筋腫
子宮を構成している平滑筋由来の良性腫瘍のことを子宮筋腫といいます。30歳以上の女性の20~30%で見られる珍しくない病気です。子宮筋腫ができると、生理痛がひどくなったり経血量が増えたりします。
生理が旅行とかぶるときは婦人科で相談しよう
生理が旅行とかぶるときは、しっかり対策をしてやり過ごすのも一つの方法ですが、生理をずらすこともできます。
生理をずらすのに必要な低用量ピルや中用量ピルは、婦人科で処方してもらうことが可能です。旅行を楽しく快適に過ごしたい方は、婦人科で相談してみましょう。
まとめ
生理と旅行がかぶると、どうしてもモレが気になったり衣類やベッドを汚してしまわないか心配になったりしてしまいます。生理痛が重く、旅行を楽しめなくなってしまうこともあるでしょう。
吸収量が多い生理用品や鎮痛薬を持っていくことである程度の対策もできますが、生理そのものをずらすことも可能です。生理を早めたい、遅らせたいと考えている方は、一度婦人科で相談してみてください。
監修者
産婦人科専門医原野 尚美
いかがでしたでしょうか?マイピルでは産婦人科の医師が、ピルに関するどんな小さな疑問や不安でも、直接お電話でお答えいたします。
ピルの処方をお考えの方へ
マイピルのオンライン診療では、
自宅や外出先でも医師からの診療を受けられます。
クリニックに行く時間が無い方も、是非活用してみましょう。
スマホで完結し、即発送
目的に応じたピル処方
マイピルは必ず、産婦人科の医師が診療と処方を担当しますので、
安心してご相談いただけます。
是非、オンライン診療をご予約ください。
今すぐアプリで診療予約
アプリ限定のオトク情報も!
よくある質問・お問い合わせ窓口
よく頂くお問い合わせ内容をQ&Aでお答えしております。
Q&Aをよくご確認頂き、
不明点など御座いましたら
お問い合わせフォームより御連絡ください。