アフターピルで失敗しないためには!?注意点を解説

監修者:産婦人科医 原野尚美 


最終更新日

アフターピルで失敗しないためには!?注意点を解説

無防備な性行為をしたとき、妊娠を防ぐために服用する「アフターピル」ですが、100%の確率で妊娠を阻止できるわけではありません。残念ながら、失敗してしまうこともあります。

正しく服用できたとしても、アフターピルで妊娠の阻止に失敗してしまうことはありますが、少しでも成功の確率を高めたいですよね。今回は、アフターピルで失敗しやすい要因について、いくつかご紹介します。

目次

  • 1.アフターピル失敗の要因とは?
  • 2.低用量ピルとの違い
  • 3.まとめ

アフターピル失敗の要因とは?

アフターピルで妊娠の阻止に失敗してしまう要因として、3つのパターンをご紹介します。これらに当てはまらず、正しく服用した場合でも、失敗してしまうことはありますが、成功の確率を上げるため、失敗要因は極力減らしましょう。

服用後に吐いてしまった

アフターピルを服用して2時間以内に吐いてしまった場合、薬が十分に体内に吸収されておらず、効果が発揮できないために、妊娠阻止に失敗してしまう可能性があります。

ですから、服用して2時間以内に吐いてしまった場合には、アフターピルをもう一度服用し直さなければなりません。処方元の医療機関へ連絡し、もう1回分を処方してもらいましょう。

再度吐いてしまうリスクもあるため、吐き気止めも処方してもらえると安心です。
もし、再度服用したときにも吐いてしまったという場合には、ほかの方法を検討した方がよいかもしれません。お近くの婦人科へ、対面受診することをおすすめします。

効果を弱めるような薬・サプリメントを服用していた

アフターピルは、薬やサプリメントとの飲み合わせによって、効果が弱まってしまう場合があります。たとえば、以下のような薬が代表的です。

<アフターピルの効果を弱める薬やサプリメントの例>

  • フェノバルビタール
  • フェニトイン
  • カルバマゼピン
  • リファンピシン
  • トピラマート
  • ミノサイクリン
  • セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)

このほかにも、アフターピルの効果に影響を与える薬がありますので、普段服用している薬がある方は、お薬手帳などを持って受診してください。

服用タイミングが遅かった

アフターピルは、無防備な性行為をしてから72時間(エラワンは120時間)以内に服用するという決まりになっていますが、その時間内であっても、早ければ早い方が妊娠阻止の効果が高いです。

服用する時間と妊娠回避率

この図にお示しするように、たとえば「レボノルゲストレル」は、24時間以内であれば95%もの確率で妊娠が阻止できますが、72時間ギリギリになると58%にまで効果が低下してしまいます。
婦人科が近くにない、どうするか悩んでいたら時間が経ってしまったなど、服薬が遅れるのにはさまざまな理由があると思いますが、いざという時のため、お住まいの地域で対応できる産婦人科や調剤薬局の場所をあらかじめ調べておくとよいかもしれませんね。

低用量ピルとの違い

アフターピルの妊娠阻止の効果は、低用量ピルを毎日服用した場合の避妊効果と比較すると低いです。同じように「ピル」と名前についていますが、なぜ低用量ピルの方が避妊の効果が高いのでしょうか?

それは、作用のメカニズムが異なるためです。
アフターピルは、排卵の前であれば「①排卵自体を抑える」、すでに排卵の準備がされた状態であれば「②排卵を遅らせる」、排卵が起きた後であれば「③受精卵の着床を妨げる」という3パターンの作用で、妊娠を阻止します。

アフターピルの仕組み・効果

アフターピルが排卵を遅らせる効果は約5〜7日間で、精子の寿命は約5日であるため、無防備な性行為をおこなったのが排卵前であれば、排卵されるまでの間に精子は死んでしまうため、理論上は妊娠を防ぐことはできます。しかし人の体は機械ではないため、「必ず排卵を5日間遅らせることができる」という保証はありません。
また、受精卵の着床を妨げる作用についても同様に、必ずということは保証できないのです。

一方で、低用量ピルの場合は、毎日規則正しく服用していれば、排卵自体を起こさないようにする作用があります。服用中は排卵が起きないので、精子が卵子と出会うこともなく、妊娠は起こらないという仕組みです。

アフターピルを服用したいと思うタイミングが頻繁に起きてしまうようであれば、低用量ピルなどを使って確実な避妊を検討しましょう。

まとめ

アフターピルは、100%妊娠を阻止できる薬ではありません。
効果を高めるため、吐き出さないことと飲み合わせに注意し、無防備な性行為をしてからできるだけ早い段階で服用するようにしましょう。

監修者
産婦人科専門医原野 尚美

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